‘放送芸術科’ カテゴリーのアーカイブ
2週間後の実際の撮影を前にして行われた「立ち稽古」。
大教室内を、スタジオ撮影時の美術セットの配置や、ロケーション先に近い環境に見立てて
実際の位置関係で芝居をしてもらい、演技や台詞の言い回しなどを確認しながら
細かな演出をつけていく作業です。
黄色い服を着て、所々に写っている学生がディレクター。
けれどもしかし、ディレクター1人に任せきりにするのではなくて
演出補(アシスタントディレクター)を担当する学生も
出演者の方々に、段取りを付けたり、フォローを施したりしていくわけです。
この立ち稽古。
実際のプロの現場では、スケジュールの都合などで、最近では省略される事が多いのですが
学校の授業ですしね、撮影本番当日に、スムーズに進行させていくためにも
しっかりと、立ち稽古を行います。
「位置決め(場当たり)」が終わって、サブコントロールルームで技術打合せ。
その裏では、様々な作業が同時進行でして、まず上段の3枚の写真は、スタッフルームの様子。
改めてスケジュールを確認したり、番組内で使用する制作グッズを準備したり・・・。
そのグッズの1つが、中段中央と右の写真。
グループ違いの別のスタッフですが、出演者に残り時間を出したり、様々な指示を出すための「カンペ」。
数人が役割についているフロアーディレクター同士で打合せしながら、協力して準備を進めます。
また、既に行われている「位置決め」によって確定した出演者の位置や動きなどを
関わるスタッフで確認中。下段3枚などの写真。
一人が知っていれば何とかなる、という事も、完全なる不事実ではないですけれど
スタッフお互いが情報共有して、互いの仕事同士を重ね合わせるように
オーバーラップして仕事を進める。
これがミスを減らしたり、効率を向上させたり、より良い作品にしたりすることに、繋がるのです。
前日の美術セットの建て込み、次いで本番当日朝の照明仕込み
そしてその後行われるのは、朝の挨拶。前期に行われた実習授業「番組制作演習」です。
上段3枚の写真のそれぞれ。
現場では、スタッフが一同に介しての「朝の挨拶」は実施していませんが
学校での実習ですからね、意思の統一を計ったり、全員で決起するためにも、あえてなのです。
その後は、「位置決め・場当たり」。中段3枚の写真。
番組の大まかな流れを、部分的には綿密な内容を確認しながら
出演者の位置や動きなどを、各スタッフが参加して、ディレクターが主導するのです。
それが終わると、映像や音声・照明などの各スタッフが参加しての、「技術打合せ」。
こちらもディレクターが中心となって、台本を用いながら、番組の流れの詳細を説明。
もちろん、一方的に話をするのではなくて
各スタッフからの質問に応えたり、提案し合ったりして、内容を詰めていくわけです。
下段3枚の写真。中央の写真がこの日のディレクターです。
実は、2日間にかけて、じっくり行ったのですけれどね。
すべてのオーディションが終わった後は、関わった学生全員が参加してのミーティング。
学生それぞれがメモしていた資料を元に
オーディション時に撮影させていただいた写真を見させていただきました。
あえて話し合ったりせず、個人の印象そのままに、多数決。
オーディションに参加してくださった方々全員
言わずもがな、演技力も熱意も相当なものでしたが、その中で!特に!という思慮があって
恐縮の気持ちを抱きつつ、苦渋の選択をさせていただいたわけです。
その多数決を持って、プロデューサー・ディレクター・担当職員の少人数で、再吟味。
もっとも重要なディレクターの意向や、全体的なバランスなども十分に考慮して
票が多かった方々の中で、検討そして検討をさせていただき
真剣に決定させていただきました。
オーディションに参加してくださり、誠にありがとうございました。
9月上旬のクランクイン(撮影開始)まで、ほぼ1ヶ月前となった時期
学校では、出演していただく方々を決める「オーディション」を実施。
タレント事務所数社にそれぞれ所属されている20名を超える方々が
お忙しい中、オーディションに参加してくださいました。ありがとうございました。
オーディションでは、配役毎に台詞を読んでいただいたり
実際のストーリーの一部分を演技していただいたり・・・。
学生という立場で、プロの俳優の方々を選出して決めるというのは
大変恐縮する、申し訳ないという一面もあるだろうと思うわけですが、そこはあくまで授業。
ただ、自分達のより良い作品創りのためには、必要な事ですからね。
とにかく、何事も経験が大切なのです。
「ドラマ制作 2013」です。
(写真をクリックすると、拡大表示されます)
東放学園専門学校の5学科の2年生が参加しての、大型実習授業「番組制作演習」。
音楽番組からスタートして、情報番組へと突入。
ここでの紹介が今なだけでして、実際には、6月頃に行われていた授業です。
そして、情報番組になると加わるのが、番組フォーマットに含まれるVTRの部分。
これもやはり、放送芸術科の制作担当の学生による発動で、準備が進められて
事前に取材をして編集をしてMA(効果音などを加えるなどの音の編集作業)を経て・・・という流れ。
そこで今回紹介するのは、その取材の事前収録時の様子。
情報番組は、「東放学園専門学校」の紹介が課題でして、今回のVTRは、本校の機材室がテーマ。
撮影は放送技術科、音声は放送音響科、照明は照明クリエイティブ科、制作は放送芸術科の学生が担当。
基本的には、学生主体の取材クルーですけれど
撮影場所が学校ということもあって、可能な場合は、職員がその場でアドバイスに。
左下の写真は、音声を収録する放送音響科の学生に
担当職員が、マイクロフォンの持ち方・向け方を教えている様子です。
それでですね、どうしてドラマの制作準備に「親子丼」なのか、というと
今回のストーリー、昔ながらの定食屋さんと、そこに登場する親子丼がポイントなのです。
完成している物を買ってきて、それで済ます手段もありますけれど
学校の実習授業ですしね、そこは本格的に行こう!というわけ。
出演者が口にする食べ物などを調理して用意する「消えもの」スタッフも実際にはいますしね。
左上の写真、調理をしている様子を観察するディレクターの学生。
そして右上の写真が、完成品! 美味しそうですね。
この日は、用意した材料をすべて使用するべく、何パターンかを作ってくれました。
プロデューサーを担当する学生も、しっかり試食です。
昔ながらの定食屋さんですから、親子丼もそういうふうなテイストに。
例えば、コンビニの親子丼などとは違う趣きになるわけですし
味も去ることながら、カメラで撮影した際の「見た目」も考慮する必要があります。
ロケーションハンティングや台本の製作・オーディション準備などなど・・・
着々と制作準備が進んでいる「ドラマ制作 2013」。
タマネギを包丁で切っている上の写真ですが、これももちろん、制作準備の一環なのです。
調理をしているのは、調理師免許を持っている、放送芸術科の学生。
お喋りもせず、真剣に手際良く進めていて、目つきも非常に真剣です。
そして、下の2枚の写真をご覧頂くとお解りになるかと思いますけれど
作っているのは、「親子丼」。
この段階の様子でも、既に美味しさ満載!と言った感じですよね〜。
今回はテキスト少なめにして「ドラマ制作」と「親子丼」を結びつけるものは何か?
完成した写真などと共に、これは次回にご説明いたしましょう。
上の写真。「これも実習授業です」というと、ちょっと信じ難い?でしょうか?
土手のような所で、学生6名。しかも、そのうちの3名が座っていて
さらに、よく見ると、みんな笑っていて楽しそうな光景。
しかも、結構大笑いです(笑)。
さて、この楽しそうな写真は何か、というと
「ドラマ制作 2013」ロケーションハンティングの様子なのでございます。
教室内での、毎週打合せなどを中心に制作準備を進めてきた実習授業ですけれど
ここへ来て、機が熟したというか満を持して、というか
コツコツと、今まで積み上げてきたものが、結晶化するように
制作準備も佳境に入りつつあります。
脚本担当やディレクターを担当する学生を中心に
多摩川沿いのある場所で、完成間近の台本を手に
それに相応しい場所であるかどうか、また
その環境を利用して、どのような映像を構成していくか・・・などなどを調査。
もの造りのための、そしてその完成度をさらに上げるための
大切な過程の1つなのです。
第二フェーズに入ったと言っても、単に1回だけ情報番組を制作するというわけではなくて
曜日やクラス、その中のグループ毎にに分かれての、合計8番組の制作。
「他のグループと、完全に同じ内容はダメ」という明確なルールはありませんが
各グループ共に競い合うように、試行錯誤し切磋琢磨しながら・・・と
ごく自然に、このようなスタンスになるわけです。
左上の写真も右上の写真も、それぞれが前回の紹介とは違うグループの様子でして
特に左上は、美術セットのパネルが5色に分かれて
それぞれに、学科の特徴を象徴とするようなイラストが、描かれています。
そして、下の2枚は、あるグループのディレクターを担当する学生。
真剣な表情も、たまに見られる笑顔も
本物のディレクターっぽい雰囲気が、じわりじわりと、伝わってきます。