話題は「野外ライブゼミ」に戻りまして、今回の9枚の写真。
上段の写真、撮り方がウマくなくて、解りづらいですけれど
実はですね、放送音響科の職員に、今回のライブの音響システムなどを教わっている様子です。
本校では、音声を本格的に学ぶのは、放送音響科ですけれど
今回は、音声も、日頃映像技術を中心に勉強している放送技術科が担当なのです。
一方、中段の写真。こちらは、テクニカルディレクターの学生とチーフカメラマンの学生が
一曲ずつ「カット割り」を作成している様子。
歌詞が書かれた台本に、担当する楽曲を聞きながら、2人で相談しながらの作業。
歌詞のこの部分、メロディのこの部分で、どのカメラがどんなカメラワークをするか
これを決めていくわけです。
そして、一挙にワープして(笑)
翌日、山中湖に到着して、学校寮に向けて歩いている姿。
実は放送技術科の学生、この宿泊実習授業では、かなり長距離を歩くのですが
まずは、その最初のウォーキングと言って良いでしょう。
まあいずれにしても、元気で楽しそうな学生達でございます!(笑)
大抵は、事後報告となるブログですけれど、今回は事前予告!!
来る9月23日(月曜日)、学校法人東放学園
専門学校東京アナウンス学院・東放学園高等専修学校・キャリアサポートセンター主催の
東放学園デビューオーディション「星誕オーディション 2013」が開催されます。
場所は、ナンと六本木の超有名な高層ビル49階!
本校 東放学園専門学校では、その会場での映像送出とUSTREAM配信で協力!
ちょっぴりスタンバイから本番直前、そして本番の様子を
世界中に、インターネット放送します。
どうぞ、ご覧ください!!
照明クリエイティブ科と放送技術科の合同実習授業「野外ライブゼミ」。
ボリュームあるスタンバイのために、一足早く現地入りしている照明クリエイティブ科の一方
放送技術科は、校舎での事前スタンバイ。
使用する機材を、現地での本番とまったく同じように、実際に構築する作業です。
これは、勉強のためにも、当日の不都合を無くすためにも、欠かせないことでしてね
今回の場合、現地が遠いという事も多少はありますけれど
本番の完成度に影響する事前準備ですから、それは入念に行うわけです。
特に今回は、将来志望にあまり関係なく、いろいろな役割を経験する機会にもなっていて
たとえば、将来編集マン志望の学生が、VE(ビデオエンジニア)を担当したり
カメラマン志望が音声を担当したりします。
また、参加学生は2年生ですからね
自分達で、積極的にいろいろと考えて、手段やその方法などを構築。
それらを象徴する様子が、下の上段左と、下段左の写真に現れているのです。
トラック満載の機材を
2013年9月17日 実習風景,照明クリエイティブ科
オーディションによってキャストが決まり、台本も完成して、スケジュールも決定して
そして、最後の「ロケハン(ロケーションハンティング)」です。
この場所での3回目の今回は
代役の学生に、出演者と同じ動きをしてもらいながら
ほぼ決定しているコンテ・カット割り(出演者の動きやカメラワーク)を確認したり
映像・音声ベース(収録に関わる機材の設置場所)をどこに置くか
そこから撮影場所までの距離はどの程度かを調べたり・・・など最終確認の作業。
ですから、参加する学生の数も多めなのです。
ディレクターを担当する学生(水色の服を着た女性)や
全体指導の本校職員の倉谷顧問などからの説明や指示によって
スタッフ間、各役割の間で、必要によって打合せ。
少しでも良い作品を、少しでも短時間に効率良く行うための、大切な作業です。
そして、本番終了の翌日月曜日は、校舎での撤収作業。
小型トラック1台分の機材を、これらをすべて細かくチェックしながら、機材室に戻す作業。
ケーブルも、種類(目的)違いの様々なものを合わせて、少なくとも150本以上ありましてね
出した本数と戻す本数を、完全に一致させます。どんなに安価なケーブルでも!です。
素敵なカメラワークができても、たとえケーブル1本でも紛失しては意味がありませんからね。
そして、終了後は校舎の前で、記念に集合写真撮影。
残念ながら、数名は写っていないのですけれど
サマーソニッック 2013に関わった
本校の放送技術科・放送音響科の2年生と1年生(職員数名含む)です。
全員頑張りました! お疲れさまでした。
機材やその内部プロセス、そして信号伝送がデジタルになって
機材自体もそれらを結ぶケーブルも、かなり減ってコンパクトにはなりましたけれど
機材があればそこに、最低でも1本のケーブルは結線する必要があるわけでして
結果、こういうふうに(笑)。「サマーソニック2013」の映像システムです。
ということで、すべてのイベントも終わり、撤収作業開始。
ただヤミクモにケーブルを抜いて・・・ではなくて、順番を間違えると非効率になりますしね
ケーブルを痛めないように、同じ長さずつ、数本ずつをまとめていく、という作業。
上の大きな写真から下の下段右の写真は、ほぼ同じアングルですが
この状態まで、およそ30分。
学生それぞれが作業工程を理解し、手際良く進めた結果によるものです。
(一部の写真撮影:学生 S.azusa)
今回の映像制作協力、以前お伝えした通り、目的は
「ステージでの各イベントの収録」「大型スクリーンへの映像送出」の2つ。
後者は、その場にいらっしゃるお客様にご覧いただくための映像でしてね
家の中で、数メートル先のテレビを視聴する場合とは、見せ方が異なります。
なぜならば、その距離が違うからでして
特に最近は、テレビ画面が大きくなり、高精細になり、総じて見やすくなっていますが
それに対し、スクリーンは大型ではありますが遠くにある物ですし
数メートル先のテレビ画面ほど、画質は良くないわけです。
すると、ご覧いただきたい被写体・・・
たとえば出演者の表情などは、大きな(タイト)サイズで撮影する必要があります。
時と場合にはよりますが、一般的にタイトなサイズでの撮影(フォロー)の方が難しいですから
それ相応のテクニックが伴うのです。
前置きが長くなりましたが、本校へ入学して、およそ1年と4ヶ月。
学生のテクニック、かなり上達していると思ったしだいです。
(写真は、学生2名が撮影したものを含みます)
今回の1枚目の写真。これは「サマーソニック 2013」の会場である幕張メッセ内の、ある場所。
テレビ放送用や収録用の、テレビ中継車や音声中継車が並んでいる、バックヤード。
そこにスタッフTシャツを着た学生と職員3人が、ちょっぴり楽しそうに歩いていて・・・。
なぜこの場所を歩いているのかというと、下の上段2枚の写真。
担当するステージ全スタッフ分のお弁当を受け取りに行っている最中なのです。
そして、下段の2枚の写真は、また別の作業。
いずれも、本校放送技術科・放送音響科の学生達。
次の本番(催事)での多客に備えて、ベンチシートを撤去している様子。
次との幕間は、わずか15分。お客様が入る時間を考慮すると、許容時間は3分程度の、作業は急ピッチ。
このように、技術の仕事だけでなく、関わる様々な仕事に取組むのも大事。今だからできる経験ですよね。
「できる事は、なんでもこなす!」・・・大切な精神だと思います。
「位置決め(場当たり)」が終わって、サブコントロールルームで技術打合せ。
その裏では、様々な作業が同時進行でして、まず上段の3枚の写真は、スタッフルームの様子。
改めてスケジュールを確認したり、番組内で使用する制作グッズを準備したり・・・。
そのグッズの1つが、中段中央と右の写真。
グループ違いの別のスタッフですが、出演者に残り時間を出したり、様々な指示を出すための「カンペ」。
数人が役割についているフロアーディレクター同士で打合せしながら、協力して準備を進めます。
また、既に行われている「位置決め」によって確定した出演者の位置や動きなどを
関わるスタッフで確認中。下段3枚などの写真。
一人が知っていれば何とかなる、という事も、完全なる不事実ではないですけれど
スタッフお互いが情報共有して、互いの仕事同士を重ね合わせるように
オーバーラップして仕事を進める。
これがミスを減らしたり、効率を向上させたり、より良い作品にしたりすることに、繋がるのです。
前日の美術セットの建て込み、次いで本番当日朝の照明仕込み
そしてその後行われるのは、朝の挨拶。前期に行われた実習授業「番組制作演習」です。
上段3枚の写真のそれぞれ。
現場では、スタッフが一同に介しての「朝の挨拶」は実施していませんが
学校での実習ですからね、意思の統一を計ったり、全員で決起するためにも、あえてなのです。
その後は、「位置決め・場当たり」。中段3枚の写真。
番組の大まかな流れを、部分的には綿密な内容を確認しながら
出演者の位置や動きなどを、各スタッフが参加して、ディレクターが主導するのです。
それが終わると、映像や音声・照明などの各スタッフが参加しての、「技術打合せ」。
こちらもディレクターが中心となって、台本を用いながら、番組の流れの詳細を説明。
もちろん、一方的に話をするのではなくて
各スタッフからの質問に応えたり、提案し合ったりして、内容を詰めていくわけです。
下段3枚の写真。中央の写真がこの日のディレクターです。