機構・機能を学んで、個々の操作方法を学んで
移動させるトレーニングをして・・・、と進んできましたけれど
最後は、マイクロフォンブームドリーの、ほぼすべての機能や操作を駆使しての練習。
マイクの向きを維持しながら、脚立のフレームに沿わせるように動かしていく、という内容。
これ、特に上の写真を観ていると簡単に感じますけれど
もちろん、ぶつけてはいけないし離れ過ぎてもダメですし
アームの角度に関わらず、常にマイクはフレームに向いてなければなりませんし
実際にやってみると、かなり難しいですね。
左手はダイヤルを持っていますが、このダイヤルを回転させてマイクの向きを遠隔操作。
上の写真をご覧いただくと解りやすいとは思いますが
アームの支点を中心に、弧を描くように動作しますから
上の写真の方向で、上下にアームの角度を変えると、見た目上の距離も変わりますよね。
つまり、マイクの向き、アームの角度、台車の操作を同時に行う必要があるわけです。
笑顔も見えて、楽しそうな雰囲気が観られながらも、真剣に練習に取り組んでいる
放送音響科1年生の、テレビスタジオでの音声実習です。
この「マクロフォンブームドリー」ですけれど
下の三角形っぽく見ている基台の中には、車輪が付いていて
写真で手を添えているように見える部分が、その車輪の舵を切るハンドル。
スタジオカメラと同じ様に、簡単に移動できるようになっているわけです。
と言うことで、次のトレーニングは、ブームドリー自体の移動操作。
たとえば、スタジオでのドラマ収録ですと、デリケートで素早い操作が求められますが
今回の練習のように、大きく長距離を動かすということは稀。
ただ、上や下、そして左右のいろいろな物に当てないように
注意をしながら操作に慣れる、という事は、欠かせない能力ですからね。
このような「大きな練習」をして、その感覚を掴む必要があるのです。
まずは、授業の担当職員より、1つずつ、各機構などの詳細なる説明を受けて
それに対して、学生自身で操作したり、その練習をしたり、という内容。
前回や今回の大判の写真をご覧いただくと、比較的シンプルなデザインに見えると思いますが
実際には、複雑な機構が備わっていて、巧みでデリケートな操作が要求されるのです。
今回の写真に写り、学生が右手で持っている黄色い物体は、ウエイト(錘り:おもり)。
視点の先に、伸縮式のロッドアームとマクロフォンがありますので
その長さや重さによって、ウエイトをスライドさせて、バランスを取るという機構。
危険が伴う可能性もありますからね、慎重に確実に操作を行う必要があります。
本校が設備しているスタジオは、4つ。
来校されるなどして、ご存知な方は解るかと思うのですが
例えば大学のように、広大なキャンパスを有しているのではないですからね
つまりは、その分、高密度。
それだけメディアが、そして実習環境が、凝縮した形である、というわけです。
本校5学科の多勢の学生が、日々様々な実習に励んでいるのです。
そこで今回紹介するのは、放送音響科の実習授業。
もっとも大きなテレビスタジオで、「テレビスタジオと言えば!」という機材の勉強です。
説明している機材は、「マクロフォンブームドリー」。
これを使用しないテレビ番組は、皆無と言って良いでしょう。
非常に、メジャーな機材。必需品です。
それぞれの写真で見られる、テレビカメラ。
「スタジオカメラ」「スタンダードカメラ」と呼ばれています。
例えば、小さく薄いスマフォでも、綺麗な動画が撮影できる時代ではありますが
テレビスタジオで使用する、プロフェッショナルな機材としては
妥協を許さないというか、より一層の高画質が求めれるわけです。
従って、今でももちろん、大きな口径の大型レンズを搭載して
使いやすさを追求したテレビカメラで、番組が作られるのです。
今回紹介しているのは、放送技術科1年生の、テレビスタジオでの撮影系実習授業。
合計200キログラムを超えるテレビカメラを「動かす」ということを中心に
トレーニングしてきた前半の授業に対して
9月終わりからの授業では、「撮影する」がメインテーマ。
お伝えしている内容は、昨年の11月頃ですから少し前になりますが
まずは、「人物をしっかりと撮る」「サイズをしっかりと決める」というトレーニングです。
フォーカスダイヤルを、しっかりと右手を持ち
手先だけではなく、両腕で、体で、カメラと一体化する、というのが、コツの1つなのです。
在学生の視界には、すっかり馴染んでいる、校舎前のアプローチサイン。
卒業生の方には、「あら?どこだ?」とお思いになる人も少なくないでしょう。
一昨年の夏までは、本館校舎の正面出入り口に相当する部分だった位置にあります。
そして、この上のサイン。どのように描かれたのか、というと
実は半分は合成された写真のようなもの。
学生が実際に機材などを持って、実写の撮影。人の部分だけ、言わば塗りつぶした状態。
ですから、この方々は、既に社会・現場に出て活躍している人達、と言うわけです。
日頃、当オフィシャルブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
ほとんどの写真は、クリックすると拡大表示されますし
各学科毎で選択していただくと、集中的に興味のある内容を抽出してご覧いただけます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
さて、週明けから、2014年の東放学園専門学校が、スタートします。
5日間に渡った、スタジオ収録やロケーションを無事に終えて、クランクアップ!
スタッフの学生より、出演していただいた皆様へ、花束の贈呈。
撮影前の立ち稽古や準備から含めますと、およそ2週間、ご協力いただきました。
上の中段の写真をご覧いただいて、写真右より
大野 俊亮さん・夷 正信さん・東 英子さん
写真左より、木村 結香さん・濱崎 大輝さん
そして主役の近江 麻衣子さん、でございます。
誠にありがとうございました。
出演者の皆さんから、一言ずつお話をいただいた後は
最後の撮影に参加した全スタッフと、記念の集合写真を。
撮影してくださったのは
劇中のカメラマン役の出演者への、カメラマン指導もご担当いただいた、豊口 隆之さんです。
撮影は終わりましたけれど、この後、編集やMAなどの作業も
まだまだ、続きます。
テレビ番組の「メイキング映像」は、比較的目にするチャンスがあって
皆さんもご覧になったことがあると思います。
ただ、本番中というよりかは、リハーサル中の様子である事の方が多いでしょうかね。
そして、スタジオフロアなど、出演者の方がいたりカメラマンが居たり、という光景が多いと思いますが
前回お伝えしたような「サブコントロールルーム」の様子は、ややレア。
増してや、本番中の、サブコントロールルームでの、スタッフの様子というのは、かなりレアでありましょう。
・・・ということで、前置きが長くなりましたけれど
今回は「ドラマ制作 2013」での、本番中の様子を動画で
お邪魔をしないように、そぉ〜っと撮影させていただきました。
ポイントは活躍する学生すべて、ではありますが
特筆すべきは、映像を切り替えるスイッチャー(動画中の手前のスタッフ)。
もちろん、学生ですけれど、このシーケンスの芝居や切り替えるべきカメラナンバー
カメラワークなどの「コンテ」、切り替えるタイミングなどなど
つまりは、カット割りの内容を頭に入れて・・・の作業。
見ているものは、常にテレビモニターである事からも、お解りいただけるでしょう。
それでは、ご覧ください。
前回は12月6日に紹介しました「ドラマ制作2013」。
屋外でのロケーションが一通り終わって、撮影最終日はスタジオ収録。
しかし、最終日のスタジオフロアの様子は、11月の初めに既に紹介しておりますので
今回は、スタジオフロアーの上階に位置している「サブコントロールルーム」を。
こちらで仕事をするスタッフは、それぞれ下の9面マルチの写真で・・・
ディレクター(上段中央に写る学生)
スイッチャー(中段中央に写る学生)
記録(下段左、ディレクターの右に写る学生2名)
音声(下段中央に写る学生2名)・ビデオエンジニア(下段右に写る学生)
その他、掲載した写真以外に、プロデューサーや、照明・CG TELOPなどのスタッフも。
笑顔が見られる事は一時的にはあっても、言わずもがな、基本的には常に真剣な表情。
今までの数ヶ月間に及ぶ準備を経て
他のスタッフと一致団結して進めてきた作品製作を、結晶化させるわけですからね。
スタジオフロアーでは、主に美術を担当する学生が準備に勤しむ中
楽屋では、今回、MCを担当する出演者の方との打合せが、同時並行。
下の上段と中段左の写真です。
スタッフ方は、ディレクター・タイムキーパー・チーフアシスタントディレクターが参加。
番組全体や各グループ独自のコーナーの説明をしたり
ナレーション原稿の読み合わせをしたり、使用するフリップボードを確認してもらったり、という内容。
それが終わると、技術系スタッフとの「技術打合せ」です。
上述のスタッフに、映像を切り替えるスイッチャー・音声・カメラマンなどが加わって
ディレクターが、技術的なポイントを説明。
これらの打合せが、ディレクターの腕の見せ所でしょうね。
ディレクターの意向や演出など、意気込みを所信する場だからです。
こちらの写真も、いくつかのグループのそれぞれの様子をご覧いただきましょう。
上の写真は、本番直前の様子。
今回の課題、「MC(司会進行役)」をご担当いただくのは
MCテーブルに向かって座っていらっしゃる方
フリーランスのアナウンサー「高尾 晶子」さん。
放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」です。
そして、その手前に缶コーヒーが置かれていますが、これは「提供ディスプレイ」。
この課題番組は、「UCC」が一社提供のスポンサーという設定でして
提供クレジット(提供会社などを画面で紹介する部分)の背景映像に使用するものなのです。
上の9枚の写真をご覧いただくと、まさに一目瞭然ですけれど
このディスプレイのデザインや飾り付けなども、放送芸術科の学生が担当。
まあ最近では、提供スポンサーの会社が、番組で1つの「一社提供」はかなり減りはしましたが
なにせ一社のみですからね、宣伝効果をしっかりと意識して
視聴者の購買意欲を掻き立てる必要がありますからね。
前々回などにお伝えしたように、近くに置かれているテレビモニターで
カメラ写りを確認していきながら、丁寧に、しっかりと、ディスプレイします。
そして、その結果が以下の写真のそれぞれ。
16グループに分かれていますので、実際は16ディスプレイ。
今回は、抜粋の4つのみ、とさせていただきましょう。
クリスマス、ですね!
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
けれどもしかし、1年の、速い時間経過を感じる、そんなタイミングでもありますよね。
たとえば、6月終わりに感じる1年間と
12月終わりのこの時期に感じる1年間とは、随分と感覚が異なる。
やはり、印象度の違いというか、強弱によるものでしょうかね。
・・・ということで、クリスマスと言えば「イルミネーション」。
1枚目の写真は、東京都の校外から見る
東京スカイツリー、その手前の新宿近辺から渋谷にかけて。
下の3枚目の写真は、同じ場所からの、六本木ヒルズから東京タワーにかけて。
近くで見る、街中のイルミネーションも綺麗ですけれど
遠くから見ると、街というか都市全体がイルミネーションで、素敵ですよね。
デザインするのも、オブジェなどの造作も、放送芸術科の学生が担当。
現場での実際は、もちろん、美術のスタッフがデザインしたり作ったり建て込んだりしますが
将来、おそらくはほとんど携わらない分野を体得する、ということがポイント。
「やらないけれど、知っている」ということが、特にディレクターには求められるからですよね。
そして、前回の写真も今回の写真も、じっくり見ていただくと
位置を決めるなどしている学生は、横に向いて何かを見ているような様子が観察されると思いますが
これは、その先に置かれている、カメラで撮影した映像が写っている
テレビモニターを見ているのでして、要するに「カメラ写り」を確認しながら
見せるべき物のレイアウトや向きなどを調整しているのです。
上の下段の2枚は、MC(司会者)の背景の美術セットの配置を、確認している学生です。