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写真は、少し前で11月頃に撮影したもの。
思い起こせば、ちょうど少しずつ寒くなってきたな、という時期でしたけれど。
テレビカメラがあったり、美術セットがあったり、スタッフが写ったりと
特に上の写真、テレビスタジオっぽいですね。
放送芸術科の「スタジオ番組制作」という、実習授業です。
 
この授業は、とにかくいろいろな事・役割を経験する、これが目的の1つ。
ディレクターや作家、タイムキーパーやマネージャーなどを目指す学生の学科ですが
下の写真のように、美術セットのデザインや作り付けなども、手分けをして分担するのです。
 
学科全体が16グループに分かれて、それぞれ1つずつの番組制作をする、という課題でして
そのグループ違いの、各々の写真を掲載しています。
(写真をクリックすると、拡大表示されます)

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そして、今回の美術セットの全景が、上の写真。
棚やキッチンや扉などの建具以外は、ほぼすべてパネルによる造形。
ベニヤ板に垂木・・・という工程で作られているわけでして
壁以外にも、基本パネルの工法は、あらゆる部分に関わるものなのです。
 
見学の最後は、スタジオフロアーの上に位置する「サブコントロールルーム」下の上段の写真。
機材が沢山並んでいますけれど
美術セットに美術スタッフ、そして、関わるすべてのスタッフや出演者の努力を
完成形に導くスペースでもあります。
 
そして最後は、就職資料室で就職のお話。
学科の担当者より話を聞いて、質問コーナーなどがあって
テレビ美術科の「オープンキャンパス 体験入学」は終了です。
 
今後の日程や内容など、こちらの本校webサイトでご確認の上
興味がある皆様、ぜひ、ご参加ください。
(今回紹介したものは、今後の日程の「大道具」の内容となります)

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テレビ美術科の作業工房での「体験」が終わった後は
場所をテレビスタジオに移しての見学。まずは、スタジオに隣接した美術倉庫で。
こちらはつまり、作業工房で製作を終えた美術セットや
飾り込みに使用する道具や部材などが置かれている場所。
上の写真左手前に見えているのが、通称「サンプレ(サンプレート)」と呼ばれている床材。
硬化塩化ビニル製の敷物です。各色、用意されているものです。
  
そして、スタジオに入って、音楽番組の見学。
今回は、ドラマの撮影で使用する美術セットを利用している、ちょっと変わったテイスト。
下の上段左に、木の地の材質が少しだけ見えていますが、これらが「パネル」です。

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パネル作りを体験している様子を紹介しています
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」テレビ美術科編。
ノコギリ・ナグリ・差し金などを使って、パネルのベースが完成したら、体験コーナーは終了。
もちろん、実際にはこの先に数々の工程がありますけれど、時間がかかる作業となりますからね。
ということで、この先は説明だけに留めておいて
最後は、参加した思い出というか記念の、イラストや名前などを書き入れる作業です。

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時期的に、今回のテーマは「クリスマス」。
このお題目で、参加者の方々が、好きな書きたいイラストを、自由に書いていきます。
クリスマスツリーや雪だるまなど、可愛らしいもの。
やはり、美術に興味があって参加される皆さんですから、短時間に上手に。
 
・・・で、下の写真。
「杉本」という名前入りで描いたのは、現場で活躍されている卒業生で、今回の担当講師の先生。
上手ですけれど、リアルサンタさんみたいで、ちょっぴり不気味でしょうか(笑)。
オープンキャンパスは、まだまだ続きます。

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長手方向に、縦に垂木を打ち付けた後は、横方向にも同じように。
ただし、今度は長過ぎず短過ぎず、精密な長さに収める必要があるので
解説を受けた「差し金」を使って、まずは寸法とります。
そして、ノコギリを使って切断。
どんな作業にも同じ事が言えるとは思いますが
材料の固定も大事ですし、道具の持ち方や構えも大事でしてね、仕上がりなどに左右します。
  
それぞれの写真をご覧になると解ると思うのですが
初めて使う人も、怪我をしそうでちょっぴり怖いな、と思っても安心。
在学生や担当職員などがすぐ隣にいたり、アドバイスをしたり手を貸したりして
一緒に作業を進めていきますので、大丈夫なのです!

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さて、一通り、使う道具の名前や目的などの説明を受けた後は
「オープンキャンパス 体験入学」ですからね
実際に、美術製作の基礎的な作業を経験する時間となります。
まずは、担当講師の先生より、道具の具体的な使用方法と
怪我をせず、安全に効率的に作業を進めるための、注意点の説明など。
お手本を見てもらいながら、丁寧にお教えします。
 
そしていよいよ、実践編。
今回は、美術セットの背景などに使われたり
ドラマセットの、例えば部屋の壁などに頻繁に使われる「パネル」の製作。
ペニヤ板に、強度を持たせる役割も担う「垂木」を、釘で固定してあげる作業。
「なぐり」(一般的には金づち)を使って、釘を打ちます。

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当ブログはですね、在学生や卒業生、業界で活躍されている方々
そして、本校に興味があり、入学を希望している多勢の方々もご覧になっているということで
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学 〜テレビ美術科編〜」を
今回から数回に分けて、ご紹介いたします。
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本学校長からの挨拶や参加者の方への全体説明
そして、学科毎に分かれて、各学科の特徴やカリキュラム説明があった後に
テレビ美術科に参加するの皆さんは、作業工房に移動です。
まずは、今後、学校でも現場に出ても、使用頻度が高い道具の説明。
目的や持ち方から始まり、使用方法やコツなどなどなど・・・。
講師を担当するのは、本校の卒業生でもあり、目下、現場でも活躍されている方でございます。

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紹介している日の内容は、映像システムや連絡系システムの基礎編ではありますが
既に機材点数は20式を超えているわけでして
当然、それぞれの機材には、様々なケーブルによって配線してあげる必要あり。
機材の目的を知って、信号の種類を学習して、間違いのないように結線する、という実習です。
 
少人数のグループ毎の作業ですから、他のグループの学生達は、上の下段の写真のように
各々予習をしたり、友達同士、知恵を出し合ったり、作業中の様子を観察したり・・・。
時間を有効活用するのです。
 
一連の作業が終わると、講師の先生が確認をしながら、学生にアドバイス。下の写真です。
担当講師の先生は、現場で活躍している現役のビデオエンジニアで
技術のプロフェッショナル、超ベテランの方なのです。

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写真は「ビデオエンジニア」の仕事を勉強する、放送技術科実習授業の様子です。
「カメラマン」や「映像エディター」というと、まあ知らない人はいないでしょう。
メジャーな職種ですからね。
比較すると、それほどメジャーな職種ではないですけれど
知名度が、比べれば低いというだけでして、非常に大事な仕事。
数えきれない程の機材を熟知して、それをオペレートする仕事、そして
カメラの色や明るさの調整をしたり
番組製作に関わる映像・音声の放送・収録システムを構築したり・・・。
 
そこでこの授業では、まずは主に映像システムを構築するトレーニングを実施。 
もちろん、登竜門的に、最初は小規模なシンプルなシステムですが
それらを「学生数人だけで構築する」という目標。
配布された資料を見ながら、小分けされたグループ内の学生で相談しながらの作業です。

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そして、同じ日の夜、学生が中心になって作業を進めた、イルミネーションの完成形。
 
東放学園らしさを象徴するようなフロントサインや
中の明るさを柔らかく表現するガラスブロックなどに挟まれるように、いつもの夜は黒く見える木も
周囲の華やかさに、アクセントを添えるように、存在感をアピール。
 
この時期は、あちらこちらで、綺麗なイルミネーションが観られますが
早く訪れ、また、長くなるこの季節の夜に退屈することなきよう
そしてむしろ、光の彩りを楽しめる、素敵な季節に変えてくれるのですね。
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学校では、11月初めの学園祭を終えると、年末に向かって一挙に加速する、というイメージ。
で、その加速感が「1年があっという間に・・・」という歳末の思いを
助長するわけです。たぶん(笑)。
 
寒さに重みを感じ始めた12月上旬のある日の夕方。
校舎の前では、木の周囲に脚立を立てている様子。上の写真です。
  
そう、すぐにお解りになると思うのですが、年末年始のイルミネーションの飾り付け。
作業に従事しているのは、照明クリエイティブ科の学生と職員です。
 
何しろ、学校全体が学生全員が、つまり、エンターテイメント!していますからね
長尺のしっかりとした脚立や長い電源ケーブルなどの資材も、とても豊富ですし
そして、装飾をしようという学生もいて、作業全体が自然にスムーズに行われるのです。

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上の写真。本校のBスタジオの、授業中の様子。
テレビカメラを取り囲んで、担当職員の説明を、メモを取りながら・・・という光景。
一見、日頃、映像に関する事を中心に勉強をしている、放送技術科の授業だと感じるとは思いますが
実は、放送芸術科1年生の授業。
 
この後の課題で、何人かが実際にカメラマンを担当する、という目的もありますが
そもそもの主旨は、将来技術には直接携わらない、日頃、制作系を勉強している学科だからこそ
今、学生のうちに、技術的な事も学んでいただく、ということなのです。
前回は、11月22日に紹介した「スタジオ番組制作」です。

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まずは、テレビカメラ(スタジオカメラ)の概要の説明を聞いた後は
1人ずつ全員が、撮影の練習。
上述したような主旨をしっかりと感じて、学生の表情も真剣ですよね。
 
卒業して現場に就いて、その後の将来に渡り
このような大型のテレビカメラを操作する、ということはほとんどない筈ですけれど
ただ少なくとも「知っている」という事は、重要な糧(かて)になると言って良いでしょうね。
ディレクターの自己表現のための、大切な道具の1つであることには変わらないわけですから。

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屋外でのロケーションも、いよいよ3日目にして、最終日。
写真ではあまり表現されていませんけれど、関わった学生達
日増しに、陽に焼けていって、黒くタクマシくなっている感じ。
もちろん、タクマシさと言えば、大事な経験も、それに寄与しているわけです。
この日の朝は、学校から比較的近い、ある場所。
具体的には説明しませんが、従来に等しく
この場所も、制作担当の学生がかなりな努力をして、撮影許可をいただいた場所なのです。
 
上の写真のメインは、上段右で全容が見えている「ミニジブ」という機器。
これは、小型のクレーンカメラシステムでして
ドラマ撮影での必需品と言っても良いほど、非常に頻繁に使用されているものです。

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そして、午後は場所を変えて、やはり学校から近い位置にある「沖縄タウン」でのロケーション。
11月7日の当ブログでお伝えしたのが「定食店」内部のスタジオ撮影。
今回は、その外観部分や、お店の前での撮影です。
沖縄タウン内にある「第一食堂」に、ご協力をいただきました。
 
上段中央の写真。看板を移動させていただいているのは、制作のスタッフ。
上段右は、装飾系の準備を手伝っているディレクターなど。
人手が足らない時は、どんなスタッフでも、何でも手伝います。これは常識!と言って良いでしょうね。
 
中段中央は、マイクロフォンをスタンバイしている様子。
下段左は、カメラに取り付けられた、小型の液晶ディスプレイを、じっくり観察しているディレクター。
下段右は、多勢のスタッフのために、制作担当のスタッフが準備をしてくれた、飲み物など。
特に、暑い時期には欠かせないもので、これも大切な環境づくり。
仕事とか役割などと言われれば、まあ確かにそうですけれど
けれどもしかし、ありがたいですよね〜!

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写真は沢山ご覧いただいても、あまり詳しくお伝えしなかったのが「ベース」と呼ばれる部分。
ここは、ディレクターや記録、ビデオエンジニアや照明・音声のスタッフの本拠地にあたる場所。
実際に、出演者の方が芝居をしたり、撮影をしたりする場所と
基本的には可能な限り近くに設けるのですが
今回のロケーション場所のように、見通しが効く場所で
河川敷らしい、広さを表現する場合には、可能な限り遠くに置く場合も。
上の写真、手前がベースに当たる部分、奥が撮影場所。
「ドラマ制作 2013」ロケーションの様子、続きです。
 
収録機器(VTR)、カメラをコントロールする機器・音声のミキシングを行う機器
ディレクターなどが、撮影収録している映像・音声を確認するための設備などが置かれている部分。
下の上段左写真だと、左からディレクター・記録、音声のミキサー
そして映像のビデオエンジニアの順に配置されています。

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上の下段の写真からも解るように、この日は都内のある河川敷だけでなく
あるアパートの一室でもロケーションを実施。時間は夜です。
 
上段左は、ヒロイン役の出演者に、ディレクターの学生が芝居をつけている様子。
右は、記録を担当する学生とディレクターが相談をしている様子です。
 
今回に限った事ではありませんが、写真はクリックすると拡大表示されますので
どうぞじっくりと、観察してみてください。

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