‘放送音響科’ カテゴリーのアーカイブ
もっぱら、情報を伝達する手段は「ワイヤレス」になっている昨今。
身近なところでは、電話器がワイヤレスになって、ケータイそしてスマホ。
もはや、言わば「コード」がないということを、不思議に感じない時代になって久しいわけです。
けれどもしかし、信頼性やコストという観点から
情報(信号)を伝えるプロフェッショナルな環境では、今でもしっかりと「ワイヤード」。
今でも、放送技術に関わる現場では、まだまだ「ケーブルいっぱい!」なのでございます。
機材が沢山並べられて、その間を結ぶケーブルを布設している、1枚目の写真。
今回のそれぞれの写真、作業に従事するのは、放送技術科と放送音響科、2年生の学生達。
いわゆる「テレビ中継車」に相当する機材システムを、構築中。
1年前の入学当初では、到底考えられなかった筈ですけれど
今となっては、学生自身が積極的に、ドンドンと作業を進められるように、上達したのです。
さて、今回は、テキストのみの写真なし。
当ブログで写真なし投稿は、3回目であると記憶していますが・・・たぶん(笑)。
実は、告知でございまして
本校放送音響科の学生が製作した「東放学園 ラジオCM」が放送されるのです!
出演者は、専門学校東京アナウンス学院の学生。
収録は、TBSラジオのスタジオで行われたものです。
放送局・・・TBSラジオ 954kHz
放送期間・・・2013年3月11日(月曜日)深夜〜4月4日(木曜日)深夜
CM放送時間・・・「JUNK」番組内の25時00分〜27時00分
TBSラジオをお聞きになれる皆様方、ぜひ、お聞きください!
ちなみに、CMは、5テーマもありますから
一回聞いただけでは、ダメですよ!! (笑)
スタジオには、大抵「マイクロフォン ブームドリー」がいくつか設備されていて
それを使用するわけですが、あくまでもスタジオでは、ということでしてね
それでは、ロケーションはどのようにするのか、というと、もう、手で持つしかないのです。
通称「竿(さお)」と呼ばれている、伸び縮みする棒の先に
マイクロフォンを取り付けて・・・という手法。
一番の難しさは、場合によっては「長く」そして「重たい」ということ。
3・4メートル以上、伸ばして使う事が頻繁にありますからね
マイクロフォン本体は軽くても、長くなる分、支える力はドンドン大きくなるわけです。
先に、担当職員がやって見せて、コツを教えながら、学生がチャレンジ。
カメラや照明、芝居の邪魔にならぬよう、立つ場所も持ち方もいろいろ。
いずれにしても、普段はあまり使わない筋肉も必要ですから、慣れるまでは、大変でしょうね。
放送音響科「テレビ音声実習 」です。
(写真撮影:放送技術科職員 伊辺)
さて、つづきです!
前回、文字数増のため、割愛した写真の説明ですが、前回の下段左は、ブームの先に
マイクロフォンを取り付けているところ。
そして、前回の下段右の写真、黄色い物体を操作しているのが見られると思いますが
これは、ブームの前後方向のバランスを取るための、ウエイト(重り)。
・・・と、一通りの機能やセッティング方法を学習した後が、本日の写真。
いよいよ、操作編へと進みます。
それぞれの写真、左手で持っているものは、先に取り付けられたマイクロフォンを
水平方向に向きを変えるための、ダイヤル。
使用しているマイクロフォンは、「向き」がとてもシビアでしてね
例えば、口元に正しく向いていないと、しっかりと収音できません。
そして、右手は、台車の舵機構を操作(タイヤの向きを変える)ハンドル。
役者を見て、耳で聞いて、台本を見て、マイクロフォンの向きを変えて、台車自体を操作して・・・
と、熟練技が求められるのです。
(写真撮影:放送技術科職員 伊辺)
シリーズとして、お伝えしている「ドラマ的!週間!」。
ドラマ収録用の美術セットが建てられている本校のテレビスタジオでの
各学科の実習授業の様子を、紹介ているものでして
1月19日の「照明編」に続いて、今回は、「音声編」でございます。
テレビスタジオでの「ドラマ音声」と言えば、まずは「マイクロフォン ブームドリー」。
マイクロフォンを持って芝居できない、マイクロフォンの存在を見せられない・・・
それらの事情や制約を解決手段の1つとしては、カメラに写らない、遠くから、収音するということ。
そのために「マイクロフォン ブームドリー」があるのです。
左上が、その機材が写っている写真。
移動させるためのタイヤ(ドリー)が取り付けられている台車に支柱が立っていて
それが、伸び縮みをする棒(ブーム)を支えている、という構造。
そのブームの先に、狙った音を比較収めやすい「ガンマイク」を取り付けて・・・(左下の写真)。
放送音響科の実習授業です。
つづく・・・。
(写真撮影:放送技術科職員 伊辺)
さて、NHKで、かつて放送されていた「連想ゲーム」ふうに言えば(解らないですか?)
「ドラマ」「出演者」「花束」・・・そう、「クランクアップ」。
ドラマ制作 2012も、いよいよすべての撮影が終わり、クランクアップ!しました。
実際は、昨年の9月のお話ですけれどね。
ということで、主演のお二人に、花束贈呈でございます。
プロのタレントのお二人、お忙しい中、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
特に、制作・演出などを担当した放送芸術科の学生は、長きに渡る取組みでしたから
感動のあまり、目には涙も。感慨無量ですよね〜。
けれどもしかし、まだ、編集・MA〜完成という過程がありますから
まずは、一段落というところでしょうか。
最後は、役者のお二人と関わった学生・スタッフでの記念撮影です。
お疲れさまでした!
左上の写真。テレビカメラなどがある場所から、美術セットに向けて撮影したもの。
手前から奥に向かって、棒のような物が伸びているのが見られると思いますが
棒の先端に取り付けられているのは、マイクロフォン。ちょっと見づらいですよね〜。
そして、その180度反対側から撮影したものが、右上の写真。
2枚を合わせれば、何とか実態がお解りいただけるでしょうか。
これは、テレビドラマのスタジオ音声収録のための必需品。「マイクロフォン ブームドリー」。
「ドラマ制作 2012」スタジオ収録の様子です。
下の2枚の写真。このブームドリーを操作しているのは、放送音響科の学生。
左手でダイヤルを操作して、先端のマイクロフォンの向きを変える。
基本的には、役者の方の口元に向くように、操作するわけです。
また、ブームドリーの底面にはタイヤが付いていて
その舵取りをするために、右手は、ハンドルを。
巧みな操作が、要求されるのです。
そして、この日の、学校の一部分を出版社に見立ててのロケーションですが
実は、校舎館内に、スタジオ・サブコントロールルームからの映像や音声の回線が用意されていて
10月29日に紹介したような、仮設の映像・音声ベースを設けない方法でのロケなのです。
4枚とも、本番中に中に撮影した写真。
特に、下の2枚の写真。放送音響科の学生が、ミキシングコンソール(ミキサー)でミキシングの様子。
左の真剣な表情をご覧いただくと右の写真、実際には見えていない筈の
にじみ出る汗や震える指が、まるでオーパーラップされるように・・・。
一発勝負の責任感が、伝わってきますよね。
各学科の学生による合同実習授業「ドラマ制作 2012」。
今回紹介するのは、「出版社」のロケーション。
・・・と言ってもですね、校内のある場所を、出版社に化身してのロケでしてね
放送芸術科の学生が中心になって思考を凝らして、学校らしさから変装させたわけです。
上の左右の写真は、「ドライリハーサル」と言って、カメラなどを使用せず
出演者の芝居を確認する作業。
特に右の写真。各々が台本を持ち、芝居に合わせるように、一緒に移動している様子ですが
この光景は、実際のプロの現場でも、頻繁に見られるものです。
ドライリハーサルが終って、技術打合せ。下の写真。
撮影の手順や進行、カット割りなどのカメラワークを確認していきます。
「清掃作業」、「美術セットの建て込み」と続けて紹介して
今回は、大きく分けて3つの作業それぞれ。
これも、都内の公園でのロケーションを数日に渡り行い終えた、翌日の出来事「ドラマ制作2012」です。
まずは、左上の写真から。
校舎の裏の一部を利用しての、ちょっとしたロケーション。
学校名が入っているポストの学校名を、ストーリー上の架空の会社名に変えている
美術を担当する放送芸術科の学生です。
右上の写真、撮影準備中の放送技術科のカメラマン
そして、担当職員の本学園の倉谷顧問と、担当ディレクターの様子。
左下の写真は、公園でのロケーションで「街の音」「周囲の音」などを沢山収録してきた
放送音響科の学生と、その職員。
収録してきた音を、PCに取り込んで、音のチェックをしているところ。
最後、右下の写真は、美術セットの建て込みが終わったスタジオ。
借りた物や、学生それぞれが家から持って来た「小道具」などの装飾品を並べている様子。
このように、同じ1つの「一日」でも、方々で沢山の学生が
ドラマ収録やその準備に、勤しんでいるわけです。
ロケーションの写真、他にも沢山あるのですが
その紹介は、オイオイということにさせていただきまして(シャレではありませんけれど)
大勢の学生が参加しての、本格的実習授業「ドラマ制作2012」は、先に進みますが・・・
写真2枚は、ロケーションから戻った明くる日の様子。
バケツがあったり、雑巾を持っているのがご覧いただけるかと思います。
何をしているのか、というと、
ロケーションで使用した機材やケーブルなどの清掃作業をしているところ。
土で汚れたり、雨に降られたりしましたからね、かなり汚れているわけでして
「次、使う人に失礼だから」これは当然でして、土や砂ホコリ、そして湿気は機材には大敵ですから
綺麗に掃除をしているのです。
感謝の気持ちを込めながら、しっかりと丁寧に。。。
(写真をクリックすると、多少大きなサイズで表示されます)
本校には、それぞれの志向にあった学科科目の他、所属する学科に関係なく
様々な役割・ジャンルにおける、グローバルな知識を習得できる授業もあるのです。
今回紹介するのは、沢山ある、そのような授業の中の、その1つ
「ドラマ講座」でございます。
この授業、今回は特別ゲストをお招きしての内容。
株式会社TBSテレビ ドラマ制作部 参与 清弘 誠 氏です。
清弘氏は、ドラマの、特にディレクターとして、長年に渡り活躍されてきた方でして
1986年の「男女7人夏物語」「塀の中の懲りない面々」
そして、「AD・リターンズ-1人の女も幸せに出来ない男にラブストーリーが演出できるか!」
最近では、「渡る世間は鬼ばかり 二時間スペシャル」・・・
携わったものは、もちろん、ここには書ききれない程の、作品数なのです。
聞き入る学生は、将来、カメラマンや編集マンなどを目指す、放送技術科の学生達。
これらの、それぞれの写真をご覧いただければ
学生の熱心度は、あえて説明するまでもないでしょう。
「勉強になる」という一言では済まされない、素敵なお話を伺いましたけれど
まあ、慎んで、内緒にしておきましょう。
そして、「ベース」と呼ばれている部分。
一口に説明するのは、ちょっと大変なのですが
撮影された映像を調整・収録したり、収められた音を調整したり
それらをディレクターが確認しながら、各スタッフに指示を出し、演出をしていく・・
という部分・システムです。
一段目左の写真。右に置かれている各機材に向かっている学生。
一段目右の写真が、ディレクターとタイムキーパー(TK)の学生。放送芸術科の学生。
二段目左の写真は、映像ベース。映像モニターやVTRなどが置かれている部分。
放送技術科の、VE(ビデオエンジニア)を担当する学生。
二段目右の写真は、カメラ(レンズ)のアイリス(絞り)を制御している様子です。
下段左の写真は、音声ベースを脇から。放送音響科の音声担当。
右の写真同様、手の指の先には、収録される音量をコントロールするツマミがあるのです。
これに、10月6日に紹介した照明のスタッフが加わり、ベースの機能と作業が構成。
出演者の想いや、様々なスタッフの意気込み。
このような「気持ち」を「結晶化」させる
つまり、実際の「形」に変えていく、大切な部分なのです。
そして、前回掲載した写真をご覧いただきながら・・・
前回左の写真は、借用させていただいた、TOKYO FMのイベントカー!
中央に見える大きな窓の奥の車内の様子が、その右の写真。
お揃いのTシャツを着ているスタッフは、もちろん、放送音響科の学生です。
続いて、今回左の写真、ミキサーをオペレートしているのも学生。
そして、学生を丁寧にフォローしていただいたTOKYO FMのスタッフは、本学園の卒業生!
スタッフとして参加した学生も、現場さながらの雰囲気を体験できたわけです。
その達成感が伺える、記念写真を最後に。
時々雨が落ちてくる天候でしたが、大勢の参加者の方に、お楽しみいただきました。
「SCHOOL OF LOCK!」は
TOKYO FMをキーステーションに、JFN系列で放送中です。
ぜひ、お聞きください。
(写真・原稿案:田辺裕章)