‘放送芸術科’ カテゴリーのアーカイブ

それではここで、最近アップが滞っていた動画をご覧いただきましょう。
今回と次回で紹介する動画は、2012年度の「番組制作演習」の様子。
 
この授業をごく簡単に説明すると、東放学園専門学校の全学科の2年生が参加して
およそ3ヶ月に渡り、番組制作・模擬放送を行う実習授業です。
今回の動画は、そのカメラリハーサル直前の様子。
出演者に説明するフロアーディレクター、そして出演者にピンマイクを付けているフロアー音声
その背後で、細かく修正を行っている、照明や美術のスタッフなど。
もちろん、ここに写るのは、全員が学生です。
 
ちなみに、この慌ただしさは、まるで現場の本物と同様。
各スタッフが、真剣に、あるいは合理的に仕事をこなそうとすれば
こうなるのが、むしろ必然なわけですね。 

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カメラリハーサルなどを終えた後は、いよいよ本番。
「終えた後」と書きましたけれど、各々の作業終了を待って・・・ではなくて
各グループ共に制限時間があってですね、時間になると始まる、つまりは「生放送」形式。
「ただやる」だけではなくて「効率良く進める」という力も、求められるわけです。
 
そして、出演者を担当するのも、グループ違いではありますが、同じ学科の学生達。
美術も担当して、もちろん制作全般の勉強もして、出演者も経験。
ミクロでコアな「何かだけ」ではなくて、非常に多元的に、制作を体得していきます。

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特に、前回紹介したフロアディレクターは、出演者に直接する仕事も担当しますからね
出演者という立場を経験すると、フロアディレクターに対して
「何かを望む」場面というものが、当然出現するのでして
この「望む」が、今後そして将来に役立つ気持ちに繋がります。 
 
そして、下の2枚の写真。
この2人の衣装の一部は、ナント!!スタッフの学生による手造りなのだそうで。
こうなると、出演者の学生も、気合いが入るでしょうね。
 
美術・衣装・ディレクターなどなど
威力を発揮する方法や手段というのは、沢山あるわけですが
いずれも共通しているのは、「大切な経験」である、という事。
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左上の写真は、リハーサルの合間に、出演者に進行や動きの指示をしている様子。
そして、いよいよ本番開始!
右上や下の2枚の写真は、本番中のフロアディレクター。
必要に応じて、しっかりと声を出したり
あるいは、手や「カンペ」を使って指示を出したり・・・という様子。
 
写真はいずれも、入学して1年もそろそろ終わりという時期の、今年1月頃のもの。
ご覧いただくと解りますが、随分とプロっぽくて格好が良くなって「サマ」になっていますよね。
学生によっては「生まれて初めてテレビスタジオに入った」というタイミングから、僅かおよそ3ヶ月。
しっかりと、成長しているのです。
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放送芸術科には、大別すると
ディレクター・作家・タイムキーパー・マネージャーを志す学生で構成されていて
日頃、勉強に経験に勤しんでいるわけです。
たとえば、ディレクターとマネージャーは、仕事の手段も関わり方という観点では、随分と違いますが
より良い演出を遂げること、そのために出て演ずる俳優やタレントの方々のマネージメントですから
目的は、ほぼ共通していて、すなわちそれは「より良い作品を創る事」にあるわけです。

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この実習は、放送芸術科1年生が全員履修する授業としているのは、そのため。
志望違いの全員が、番組制作に必要な知識や手段を体得しよう、ということのです。
 
今回は、その中の「フロアディレクター・アシスタントディレクター」を担当する学生を。
 
左上の写真は、ディレクターとフロアディレクター、担当職員との打合せ中の様子。
番組内で使用する物の配置や見せ方など、より良く見せるための吟味です。
右上の写真は、技術打合せ中の様子。
ディレクターをフォローするように
同じく番組内で使用する「フリップ」を、カメラマンなどのスタッフに見せている様子です。

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前回に続いて、「スタジオ番組制作 音楽番組」。
上の写真は、カメラリハーサル中の、サブコントロールルーム。
全20式のテレビモニターのうち、今回は使用するものしか映像が出ていませんけれど
全面に見えるのが、モニターウォール。
 
それに向かっているスタッフは、左下の写真。
手前から、TD(テクニカルディレクター)・ディレクター
その左には、TK(タイムキーパー)と、フォローする職員と、音声のミキサーを担当する職員です。

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通常、サブコントロールルーム(サブ)で仕事に従事する、制作系のスタッフとは
数多くのスタッフの頂点に立つ、ディレクターのみであることがほとんど。
けれどもしかし、この授業は少々違いましてですね
解りづらい写真で恐縮ですけれど
出演者の名前や歌詞など、画面上の文字情報を送出するCG(TELOP)のスタッフ、左下の写真
そして、BGMや歌の部分の楽曲を送出するSE(サウンドエフェクト)のスタッフ、右下の写真
これらも、技術系ではない放送芸術科の学生が担当。
本来の志望職種ではない、様々なスタッフの仕事にチャレンジすることで
各スタッフの役割を理解して、視野を広げる事に繋がるのです。
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あの〜、タイミングを逸したシリーズというわけではないのですけれど
まあ、それに準じた内容ということで(苦笑)。
「ドラマ」で終わっていた、放送芸術科1年生の「スタジオ番組制作」。
今年に入って1月には、最終課題の「音楽番組」に突入しました。
 
上の写真は、全16グループそれぞれの16作品の中の、あるグループの本番中の様子。
音楽番組と言っても、単純に歌手が歌うだけではなくて
司会者と出演者とのトークのコーナがあったり、バラエティー的なコーナーもあったり。
学生それぞれが、試行をこらして、番組内容を考えていきます。
 
そしてこの授業のハイレベルなところは
美術セットの細かな部分も放送芸術科の学生がデザインして、自ら、作っていくというところ。
まずは、それらの学生の活躍の模様を、ご覧いただきましょう。

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少々説明させていただくと、上段中央と右の写真。
これは、歌手の立ち位置と、背景や美術セットとのバランスをとっている様子。
カメラ位置に立って、つまりはカメラ写りを気にしながら、調整していきます。
 
下段左の写真。これは、トークのコーナーで使用する紹介グッズのレイアウトを決めている様子。
これも、ただ並べるだけではなくて、カメラ写りとその縦横比を考慮しながら、綺麗にカッコ良くです。
  
そして完成した美術セットが、下段中央と右の写真。
16パターンの美術セットがありましたが、寒色系と暖色系のデザインを代表して、2つを紹介です。

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グリーンガイダンスがどんなに楽しいか
グループリーダーがどんなに元気か
ホテルの朝食がどんなに美味しいか
そして、自己表現がどれほど大切なのか・・・
これらを象徴する写真が、今回の1枚目(笑)。ある、グループリーダーの、勢いあるワンショットを。
 
「グリーンガイダンス」2日目は、ホテルから程近い牧場での、レクリエーションでございます。
(下のマルチ画像、クリックすると拡大表示されます)

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今年の春は暖かい日が多くて、ここ数年では、特に桜の開花の進行が速かったですよね。
それでちょうど良かったのが、群馬県内の山の中腹にある、この牧場の桜。
満開直前の状態で、我々を向かい入れてくれました。
この場所は、もう何回も訪れていますけれど、ここまでの、最高の行楽日和というのは
もしや、初めてかも知れないと思う程です。
 
こちらもでも、グループリーダーによって考えられた、学科やクラス独自のレクリエーションが進行。
この2日間を通しての、様々な催しによって
行動を共にしてから、わずか3日目とは、到底考えられないくらいの光景が、観察されますよね。
誠にツキナミや表現で恐縮ですけれど、グループリーダーも新入生も
今後も忘れる事がない、素敵な想い出になったでしょう。
 
さあ、これもツキナミ表現ですけれど
この初心の気持ちを大事にして、2年間、しっかりと前に進んでいきましょう!
そして、グループリーダーの皆さん、大変お疲れさまでした。
ありがとうございました!!

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東放学園専門学校 宿泊研修 「グリーンガイダンス」。
新入生の皆さん、沢山の夕食を召し上がっていただいた後は
笑いアリ、どきどきアリの、レクリエーションでございます。
 
それまでの、ほとんどが前だけを向いて、互いに向き合うことなく過ごしてた新入生も
今後の学校生活では、前も向き横も向き、時にはお互い手を携えながらの前進。
「仲間と一緒に」
そのきっかけというかスタートとなるのが、このレクリエーションと言って良いでしょうね。 
 
それぞれの写真、所々に写る青いウインドブレーカーを着ているのが
各クラスに3〜4名の担当となっている、2年生の「グループリーダー」。
新入生を引き込み、そして先に導く、大切な役割を負う、先輩達なのです。

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そして、今回のオリエンテーション中の、いろいろなゲームなどを考え
事前に入念な準備をして、この場で上手に進行するのも、グループリーダー。
1年前とは180度、立場が変わって、文字通りのリーダーシップを取るわけです。
グループリーダーの学生に限った事ではないですけれど、成長著しい!!ですよね。
 
そんな先輩達のお陰で、それまでは緊張大多数で、表情が硬かった新入生ですけれど
和やかになり、笑顔が沢山観られるようになって
どの学科どのクラスも、レクリエーションは大成功!でした。
(マルチ写真、クリックすると拡大表示されます)

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このブログでの、学校周囲の風景というと
大抵は「杉並わがまち クリーン大作戦」の清掃美化活動の写真が多いのですが
今回は違って、観光バスが並んでいる、学校前の様子。
入学式、学校でのオリエンテーションに続いて
東放学園専門学校 宿泊研修「グリーンガイダンス」へ、いざ出発!!
 
学生によっては、入学式前から既に顔見知りという昨今ですけれど
クラスという単位での、本格的な行動は、これが初めて。
上段左の写真、バスの車中では、やや緊張した雰囲気ですね。
 
研修場所のホテルに到着して、まずは、「開講式」。
学校長やホテルの方などのお話の後に、グループリーダー代表からの言葉。中段左の写真です。
 
その後は、学科やクラス毎に分かれての、オリエンテーション。
カリキュラム・履修方法のガイダンスの他
これからの、就職に向けた2年間の過ごし方や心構えについても、じっくりと。
ただ、勉強すれば良い・練習すれば良い、これだけが学校生活ではありませんしね。
(マルチ写真は、クリックすると多少大きく表示されます)

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3月の卒業、4月の入学。
そして、それらをオーバーラップするように、新年度を迎えて、1年生は進級。
今回紹介するのは、東放学園専門学校「1学年 表彰式」でございます。
成績優秀であることはもちろん、周囲の学生への良い影響力・リーダーシップ
学校への貢献度、加えて結果的に現れる職員の知名度も、選考の理由に。
まあとにかく、対象者が大勢いてですね、選考するのが大変、と言っても過言ではありません。
 
ということで、各学科を代表するように、9名のマルチ画像とさせていただきました。

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2年間の学生生活の過ごし方、威力発揮の方法とは、100人いれば100通りあるわけで
頑張り方は沢山あって良いのです。だから必ずしも、全員が表彰される必要もない。
ただ、最も重要なのは、その先をどれだけ意識するか。
つまり、就職・就業への意欲、今後、社会に出て、どれだけ活躍するか
このような目的をいかに強く持つか、ということ。
今回表彰された学生に限らず、非常に多くの学生が、その意識を強く持っている・・・
これが、本校の特徴でもあります。
 
それらの代表・象徴という意味も含めての表彰。
皆さん、おめでとうございます!!

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このドラマのストーリーですが、ごく簡単に言えば、男性1人に女性2人の「三角関係」。
ただ、三角関係と言っても、単純に「取り合い」によるものだけではなくて
様々な複雑なシチュエーションもあるじゃないですか〜(笑)。
 
まあ、細かい説明は抜きにして
・・・後から入室してくるスーツ姿の女性が、なぜか別の女性と2人で居る男性を怒る・・・
ディレクターなどを担当する学生が、この話の詳細なストーリーボードを考え
キャラクター設定を考え演出をしていく、という実習です。
ということで、各グループ毎の本番中の様子を、ご覧いただきましょう。
写真をご覧いただくと解ると思うのですが
演じる表情も、とても真剣。頑張っています!
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カメラリハーサルが終わって、いよいよ!本番スタート。
上の写真は、本番中のサブコントロールルームの様子。「スタジオ番組制作 ドラマ」です。
写真中央が、ディレクターを担当、左が記録(タイムキーパー)を担当する、共に放送芸術科の学生。
そして、右が、このグループのテクニカルディレクターを担当する、本学園の倉谷顧問です。
 
下の写真は、本番中の役者の様子。
自分が関わるグループでは、それぞれのスタッフを担当して
別のグループの本番時は役者を担当する、というシステム。
「出る側」「演じる側」となって「逆の立場」から、作品制作を経験するわけでして
これぞ学校の授業での、貴重な経験と言えるでしょうね。
 
ということで、実習16グループのすべては無理なのですけれど
グループ毎の、各々の本番の様子を、2回に渡ってご覧いただきましょう。

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前回紹介した「技術打合せ」が終わると、各スタッフ・役割ごとにスタンバイをして
そして、「カメラリハーサル」と続きます。
「ドライリハーサル」に対して、こちらは、カメラやマイクロフォンなどを実際に使っての
言わば、本番に向けた練習というか、吟味というか作り込みというか、そのようなもの。
  
必要に応じて、何回か繰り返されるカメラリハーサル。
中断したり終わったりすると、「アシスタントディレクター(フロアーディレクター)や
美術(小道具)のスタッフなどが、間髪入れずに、すぐにセット上に行き
次のカメラリハーサルに備えての準備に入ります。
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もう1つの大きな違いは、当然ながら、ディレクターはサブコントロールルームに居る、ということ。
ディレクターからの指示・意向は、スタジオフロアーにいる、アシスタントディレクターに伝わり
アシスタントディレクターが、出演者にそれを伝える、という流れになります。
 
上や下の写真、頭に白いヘッドフォンのような物を付けていますが
これが、サブコントロールルームのスタッフなどと会話をするための「インターカム(インカム)」。
ただ、すべてこの「インカム」というか、ディレクターからの指示に頼るのではなくて
アシスタントディレクターが、ディレクターの意図を汲んで、自分で判断して指示を出す・・・
これも必要な事であり、また、非常に大切な事なのです。
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左上の写真は、サブコントロールルーム(副調整室)。
非常に高密な様相の、30名を超える学生達に、5名の職員。「技術打合せ」の様子です。
2月4日に続く、「スタジオ番組制作 ドラマ」でございます。
 
手前の車座になっているのが、当該グループのスタッフで
その背後に立っているのは、この後の時間や後日に本番を向かえる、別のグループの学生。
つまり「予習」のために、他のグループの進行を、見学しているのです。
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技術打合せの前の「ドライリハーサル」。これが、実際のスタジオ美術セットでの、初めての芝居。
ディレクターを担当する学生は、事前に「カット(カメラ)割り」を決めてきてはいますが
ドライリハーサルで、初めて解る事や変更が必要になることが少なくないのです。
そこで、この打合せで、改めて、カット割りなどを確認して、必要に応じて修正。
言わずもがな、完成度を高めるための、大切なプロセスです。
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