‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
「スタジオ」は、頻繁に紹介させていただいているテレビスタジオだけでなく、実は他に3つもあるのです。その1つが「SKY Studio」という名の「ラジオスタジオ」。
今回は、そのスタジオでの実習風景をご紹介しましょう。
放送音響科2年生の授業「ラジオ制作Ⅲ」。内容は、ラジオ番組の企画・構成から選曲、リサーチや台本作成など・・・。指導に当たるのは、実際のラジオ番組を担当している、まさにプロのスタッフでしてね、授業名通りの、本格的な実習なのです。
今回、学生達が取り組んでいるのは、「10分間の情報番組」を課題とする、「TOHOスギナビ」という番組制作です。
写真1枚目は、学生が作成したオリジナルの情報番組の台本。東放学園の就職支援を紹介する番組を考えたようです。
2枚目は、番組には欠かせない「タイトルコール」や「ジングル」を録音しよう、というところ。必要な音源は何かを学生が考え、それを作るのも学生、出演者も学生自身です。
3枚目は、収録前の打合せ風景です。
ディレクターを担当する学生が、ナビゲーター(司会者)を担当する学生に、内容進行を説明しているところ。
学生の多くは、スタッフである「裏方」を目指しているわけですが、話し手である出演者も担当。「話し手の気持ちも分かる」・・・大切な事ですよね。
(原稿案:Tanabe 写真:Isimaru)
本番の様子です
2011年5月18日 テレビ美術科,実習風景,照明クリエイティブ科
続いて、昨日紹介したスタンバイ作業の、完成形をご覧いただきましょう。
1枚目の写真。広角側のサイズなので、あの「意気込みのステージ」、ハッキリとは見えていませんが、しかし、緑単色ではない、装飾がないステージとは違う、ということは、遠目でも解りますよね。
こうした細かいディディールというか創り込みが、全体的なイメージの主張に寄与するわけです。
照明のデザインも、素敵。ステージの周囲の水色の模様は、照明によって表現されています。
これはもう、私の勝手なイメージですけれど、「植栽の緑」を囲む「水辺」でしょうか。違っていたらすみません(苦笑)。
2枚目の写真は、歌セットに向かって上手(右)側にある、いわゆる「トークセット」。
カラフルで明るいセット。番組の全体的な雰囲気に、マッチしていました。
そして、この番組のために来校していただいた3名の出演者の皆様、ご協力、ありがとうございました。
スタンバイ、様々
2011年5月17日 テレビ美術科,実習風景,照明クリエイティブ科
ちょっと見づらいですかね〜、1枚目の写真。
解説させていただきますと、いわゆる「アオリのアングル」でして、テレビスタジオの天井が見え、その下に照明用バトンから吊り下がっている照明の灯体。それを棒のような物で触っているように見える、照明クリエイティブ科の学生・・・、とまあ、こういうことです。
以前には、脚立に上がり、手で直接灯体の向きを変えたり、当て方を変えたりしていた様子は、ご覧いただいていたわけですが、たとえば、向きなどの微細な調整は、「介錯棒」を使って、下から操作するのです。
一方、こちらは、テレビ美術科の学生と同学科のアシスタントの職員。
出演者が立ち、そして歌う、小さなステージの飾り付けをしているところです。
出演者本人や、その背後の美術セットと比較して、あまり目立たない足元の美術セットですけれど、手を抜きません。
こういうところに、「意気込み」を感じますよね。
「番組制作演習」、スタンバイの様子です。
「カメラアシスタント」=「ケーブルさばき」≒(ニアイコール)「雑用」みたいなイメージって、あると思うのですよね。
まあ、完全には否定できないトコロではあります。
けれどもしかし、正しくは、「それらも仕事には含まれる」ということでしてね、もっと壮大な、というか、さらに有意義というか、そういう幾つかの大きなテーマ・それらの「真」を知るための期間である、と考えられます。
それは、「カメラマンってどういう仕事なのか」「信頼関係やそれを築くには何が重要なのか」「大勢で1つの作品を創る上で何が大切なのか」その他にも・・・。長くなってしまうので、今回はこのあたりで(苦笑)。
とにかく、そのような事を少しでも理解していただいた後に、内容は「カメラケーブル8の字巻き」へと進んでいる、放送技術科1年生の実習授業です。
まずは、カメラケーブルの仕組みや取扱いについて説明を受け、そして、早速、3人ずつのペアで、ひたすら「8の字」練習。
こちらのテーマは、「確実!」「迅速!」そして「周辺や背後への気配り!」ということになります。
これらは、ほど、他の色々な職種や仕事に相通じること、ですよね。
実習授業「番組制作演習」いよいよ本番日に突入です。
本番が始まると、出演者と頻繁に移動するフロアディレクターやカメラマン以外、あまり動きがないのですよね。特に美術や照明は、本番直前までに完成させておく、という仕事。基本的には、本番中にスタッフが横切ったり、たとえば脚立を立てたりはしないわけです。
そこで、この番組制作演習の紹介では、その本番前の、学生が意気揚々と活動している様子も多めに、お伝えしようという作戦でございます。
1枚目の写真は、美術スタッフで、テレビ美術科の学生と講師の先生。
背景の壁に掲げる「絵」。これを貼る作業中。その場の見た目だけではなく、出演者も入った状態での、テレビカメラを通した様子を想像したり確認したりしながらの作業です。
2枚目の写真、歌手た立つステージセットの照明仕込み中です。
すぐ前に立つスタッフ(ほとんどシルエット)のスタッフが、正面の位置から見て、照明の灯体の向きを指示している様子。修正するスタッフが脚立を使って作業。
写真でも綺麗に並んでいるように見えますね。完成間近です。
いよいよ本番間近となった、実習授業「番組制作演習」。
各学科・各担当の学生によるスタンバイも大詰め。いろいろな場所で大勢の学生が、作業に打ち込んでいます。
そこで今回は、放送技術科の中継先映像技術を担当する学生達を。
機材室から中継先までの機材の移動は、人海戦術。
持っている機材は、見た目の割りには、どれもそれなりに重たい、高密な物なんです。動画は、すでに何往復かした後に撮影したものなので、少々疲れ気味でしょうかね。
ちなみに、丸い形をしている物体の中には、長さ100メートルのカメラケーブルが入っています。
各学科に分かれての、詳細なるガイダンスを行ってきた、2年生の大型実習授業「番組制作演習」。
第一回目の本番が近づいてきた連休前。関わる学生全員が一同に会する「全体顔合わせ」が行われました。
1枚目の写真。学生が大勢の様子。軽く100人以上は座っている筈。この中を学科や役割によって、いくつかのグループに分かれて、授業期間中、番組を繰り返し製作していくわけです。
ということで、担当する職員も沢山。総勢およそ20名の職員や講師の先生方が、学生へのアドバイスを行っていきます。
写真には、その中の11名の担当教員が写っています。
当ブログ、かなり沢山の卒業生の方もご覧になっているようですので、この際ですから、写真を大きめにして、掲載しておきましょう。
「懐かしい顔」も、ご覧いただけるでしょうか?(微笑)。
写真はクリックすると、多少拡大表示されます。
2枚目に写るの2名の学生は、左が担当プロデューサーで、右が担当ディレクター。
集まった各学科各役割の学生大勢に対して、企画した番組について、プレゼンテーションを行っているところです。
そして、3枚目の写真は、それに対し熱心に聞き入っている学生。
番組製作に対する意気込みや緊張感が、伝わってきます。
さて、説明も前置きも入れずに、ソソクサと紹介してまいりましょう。昨日の続きです。
この作品は、「〜私の街の看板たち〜」というテーマ。
これを製作した学生が住む街、商店街を模した、ということですね。
大きさはミニチュアスケール。小さい、というだけでも、作るのは大変だった筈。
この写真に写る「看板一覧」が、つまり製作したもの。本物をデジカメで撮影したものではなくて、もちろん!1枚ずつそれぞれ手づくりですよ。(太くして強調しておきましょう)
実際にある街、ある看板の模型なのです。非常に忠実に再現されています。
で、どうして「忠実」と私が言えるのか、というと、一店ずつ全部調べたからです(笑)。
この商店街は、埼玉県の西武池袋線沿線の、比較的有名な街中にあるのですよね。自分が住む地元への愛着、そして製作への気持ちが伝わってくる作品です。
この作品が、講師の先生方が選んだ「最優秀講師賞」でした。
これはロープワークの練習中でしてね、ロープを使用した結び方は、本当に沢山あるわけですけれど、その中でも「南京結び」という結び方なんです。
今回の番組制作演習では、テレビスタジオからの内容以外に、中継放送(入り中継)の部分もあります。中継先は別の校舎なのですけれど、その中継先とスタジオとの間を、専用のアンテナを用いて、映像や音声などの信号を送受信。
そのアンテナが、風によって向きが変わったり転倒してしまったりすることを防ぐために、ロープで固定する必要があるのです。
つまり、学生が練習している「南京結び」は、そのアンテナを固定するために、欠かせないテクニックです。
このロープワーク以外にも、一見、直接関係ないように見える事柄や要素は沢山。このような、沢山の様々な技術や仕組み、そして道理によって、番組制作が達成されているのです。
放送業界、とりわけ音声に関する業界的用語としては、「無音」と書くと「むおん」と言ってですね、つまり、音が無い部分であることを意味する言葉なわけですが・・・、
実はもう1つの「無音」という言葉がありまして、こちらは「ぶいん」と言って、「音信不通になる・連絡が途絶える・便りが滞る」ことを意味するもの。
そのつまり、「ご無沙汰」と同じような意味なんですよね〜。
ということで、すっかり「無音に打ち過ぎ、大変恐縮」なのですが、先月の2011年3月4日以来の記事の続き、でございます(苦笑)。
この3月の2年生まで「演出デザイン科」という学科名だった、「テレビ美術科」の「卒業制作 展覧会」の様子を、今後断続的に紹介させていただきます。
改めて説明させていただきますと、この展覧会、テレビ美術科(かつての演出デザイン科)の、2年間の学習成果の場。
主にテレビ美術や舞台美術、そのデザインや材料作り・建て込みの方法、その他デザインとその造作に関する様々な知識や技術を学んでいる学科。ですから、学習成果の場となると、それらに関わる「物」の発表ということになるわけです。
NHK放送センター みんなの広場「ふれあいホールギャラリー」での、展示模様です。
連動させて「音を収める」
2011年4月21日 実習風景
前回の記事をご覧いただくと解るのですが、2年生の全学科が一致団結しての実習授業「番組制作演習」。実は、本校だけでなく、グループ校の東放学園音響専門学校 音響技術科の学生も携わるのです。
そこで今回は、東放学園音響専門学校の音響技術科による、番組制作演習ガイダンスの様子を紹介しましょう。
写真1枚目は、Bスタジオのサブコントロールルームでの、ミキシングコンソールやスピーカーなどの説明。
学校違いで校舎違い。見慣れ使い慣れている機材ではない、ということもあり、学生達、みなさんかなり真剣に聞き入っていました。
2枚目は、スタジオフロアで使用される「マイクロフォンブームドリー」という機材。
3枚目の写真に、ややカブリ気味で見えていますけれど、台車上に長さが調整できる「長い竿」のような物が搭載されていて、さらにその先に、マイクロフォンを取り付けている様子。これが2枚目の写真です。
そして、3枚目。
そのマイクロフォンブームドリーの取り扱い方法や練習方法などを、担当の職員が教えている様子。
台車・ブーム(竿)・マイクロフォン・・・。
単体それぞれの操作は、想像するに容易い事かも知れませんが、これらのすべての道具と操作を連動させて、大事な目的の「音を収める」が加わると、これは見た目ほど簡単な事ではなくなるわけです。
1年次は、各学科ともその学科内での固有の授業が中心となる内容。たとえば、演出とは?構成とは?や、この機材は?カメラワークは?という個々の知識やテクニックについて、そのそれぞれを学んできたわけです。
これに対し、2年次は、各学科いろいろな学生達が協力して、今度は1つのものを大勢で作り上げていこう、という実習授業が多くなります。
その1つが「番組制作演習」という授業。
東放学園専門学校の5学科(放送芸術科・放送技術科・照明クリエイティブ科・放送音響科・テレビ美術科)そして、東放学園音響専門学校 音響技術科の学生が、一致協力して番組を製作する、という内容がメイン。
写真は、放送技術科の、ガイダンスの様子。
まずは、1年生の時に勉強してきた事の復習でして、教室で番組製作に必要な映像機器を仮設。その仮設の方法、設置の放送や機材それぞれの目的などを研究したり覚えたりしています。
写真では、なぜが機材の裏側に、学生達が沢山!
「使う」ということになれば、当然機材の前面、つまり操作側にいることになるのですが、「組む」ということは、その裏側に行く。なぜならば、機材それぞれを結線しなければならないからです。
文字通り、意味通りの「裏方」です。
ということで、始まりました「ドラマ制作」。
この実習授業は、文字通り、「ドラマを創る」が内容。
活字で書くと、何とも簡単に淡白に短くまとめることも難しくない?のではありますが、実際は、とてもとても奥が深い。
「どれくらい奥が深いのか」「何が奥が深いのか」これは今後、このブログで少しは明らかになるでしょうか。今年は可能な限りいろいろとお伝えしたい、と思っております。
さて、この授業は、東放学園専門学校の全5学科(放送芸術科・放送技術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科)の2年生が携わる授業。
第一回目は、まずは授業のいろいろな説明。
この授業をメインで担当するのが、TBSテレビで放送された、数えきれないほど沢山のドラマ作品の「テクニカルディレクター」を長年担当してきた、本学園顧問の島﨑孝雄(しまざき たかお)でございます。
実はこの日、昨年の「ドラマ制作」において「アシスタントディレクター」として関わって、もちろん今は現場で活躍している卒業生が、学校に遊びに来てくれたのです。
GOOD TIMING! 飛び入りで、いろいろと大切なお話をしていただきました。