授業風景

卒業生

6月12日(金)の音響技術科レコーディングコースの授業『業界特別講座』は、1989年、音響技術科卒業のサウンドクリエイター・松本 靖雄さんにお越しいただきました。
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松本さんは本校を卒業後、現在のソニーミュージックスタジオに入社当時は誰よりも多くの時間スタジオにいて仕事を吸収し、いち早くひとり立ちを目指していました。その甲斐あって、若干21歳でメインエンジニアに。26歳でフリーランスになり、その後は業界をトップで走り続けています。現在も青山テルマ、塩谷哲ほか、数え切れないほどのアーティストのレコーディング、ミキシング、マスタリングを担当されています。(詳細は松本OBのホームページを参照ください)
松本OBのホームページ
(7月号の「サウンド&レコーディングマガジン」(リットーミュージック)の44ページにも松本OBが取材されています。)

エンジニアになったきっかけは高校時代にプロデューサーになりたいと思い、様々な楽器を経験し、その過程としてレコーディングエンジニアを目標にしたそうです。
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ちょっと意外だったのは夜型のエンジニアの多い中で、松本OBは朝10時から仕事をしているとのことです。
また、先日ついたアシスタントが本校のOBだったそうで、「優秀なOBでしたよ」と言って頂きました。うれしいですねぇ。

松本OBの言葉の中で印象的だったのは、
 「明確な目標を待つ」
 「確信を持って、自分が良いと思ったことをやる」
 「好きなことを、自信を持って言える」
 「何かのスペシャリストになる」
など、何れも学生達の今後に役立つコメントでした。

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後半の学生達の質問には、質問者の目をしっかり見つめながら丁寧に答えていただきました。学生からは待ちかねた様に、
 「学生時代にどんなことをやっていたのか?」
 「卒業制作で大切なことは?」
 「アシスタント時代に重要だと思ったことは?」
 「”辛い”と思った時はどんな時か、どう克服したか?」
 「マスタリングエンジニアをやっていて良かったことは?」
 「作品に納得できない場合はどうするのか?」
 「これからのエンジニアに求められるものは?」
 「ロンドン留学経験があると伺ったが、現地で感じたことは?」
 「松本先輩の個性とは?」
他、かなり鋭い質問が飛び交っていました。(残念ながら松本OB回答は掲載致しません。入学して頂かないと・・・)

松本OBの「生き方」そのものを伝えてくれた講座だと感じました。(なべ)