2010年5月14日 のアーカイブ
Q12の答え。
正解は、(D)の送り返し映像機能のスイッチ、でした。
テレビスタジオ等で、2台以上のカメラを切り替えて、必要な映像を選択しながら番組を製作する場合、カメラマンは、自分が撮影している映像の他に、「今、どのカメラが選択されているのか」「どんな映像が放送(収録)されているのか」を確認する必要があります。同じ被写体を撮影しても、同じようなサイズやアングルで撮影しても、切り替えても意味がない。つまり、無駄なカメラワークになり、勿体のないカメラワークになってしまいます。
特に、たとえば、対談番組で出演者が大勢の場合など、カメラマンは、次々と、必要な出演者を撮影していかなければならない。出演者の人数分、テレビカメラが存在しないからです。そんな時に、「もし、同じ人を同じサイズで撮影していたら」、カメラの切り替えが成立しませんね。
こういう時に、カメラマンは、この「リターン(送り返し)スイッチ」を押して、放送(収録)されている映像を確認し、「だぶらない」ように、撮影をする、というわけです。
放送(収録)されている映像の他、特定の任意のカメラの映像を送り返してあげることもできますし、ビデオスイッチャー2式で切り替える場合(バラエティ番組の収録に多い)の2式目の切り替え映像を送り返すこと等もできます。
いずれにしても、カメラマンにとっては、生命線のようなものなので、欠かせない機能でありスイッチです。したがって、スイッチは先日の位置の他に、カメラマンが右手でフォーカス操作をする部分(写真上)や、左手でズーム操作する部分(写真下)にもあります。常に、すぐに、ボタンを押して切り替える必要があるからです。