‘テレビ美術科’ カテゴリーのアーカイブ
さて、今回は学校を抜け出し、東京は調布市のホールギャラリーの会場から。
お伝えするのは、テレビ美術科の学生が主催する「テレビ美術科 卒業制作展」の様子です。
「制作・映像・音声・照明・美術」と
テレビメディア系スタッフ系の「もの創り」に携わる学科をほぼすべて網羅している本校。
その中でテレビ美術科は、デザインから道具・美術セットの製作
そして建て込みなどを勉強しトレーニングしているわけですから
文字通り、もの創りを目指す最たる学科と言って良いですよね。
入学直後の、知らないしやった事もない、に近い状態から、卒業を迎えるこの3月までの
言わば、上達度というか完成度というか、プロフェッショナルな「職人」への進捗度というか・・・。
それらの、つまり大切な披露の場、という事になるのです。
素敵な作品の、各々に対する私の拙い説明(笑)は、極力減らして
今後、数回に分けて、全員とは行かぬまでも、多くの学生の沢山の作品画像を、ご覧いただきましょう!
デッサンあり、造形あり、CGデザインあり、美術セットのミニュチュアあり・・・と、
作品の表現方法は多種多様。緻密に製作されたものを、小さい写真だなんて、申し訳ないのですが
写真をクリックしていただくと、拡大表示されますので、ぜひ、じっくりとご覧ください。
前回の投稿から、間が空いてしまいましたが
東放学園専門学校の、放送芸術科・放送技術科・放送音響科
照明クリエイティブ科・テレビ美術科の、全5学科の2年生が参加しての
本格的実習授業「ドラマ制作 2014」。
2年生に進級し、すぐに制作準備をスタートさせ
制作・演出などを担当する放送芸術科の学生を中心に数か月に渡り、準備を進めました。
そして、通常の授業期間が終わり、8月に入って、収録の事前準備が本格化。
上の写真「ロケーションハンティング(通称:ロケハン)の最中の様子です。
なお、ドラマ制作に関しては、左下のカテゴリーから「ドラマ制作」を選択していただくと
まとめて表示されますので、ぜひ、ご覧ください。
前回に続きまして、テレビ美術科学生の、活躍の様子。
一通り、出演者の背景などになり得るパネルが組みあがると
次に欠かせない作業が、細かい部分の造作や修正など、つまりは吟味して完成度を高める事。
上の写真をご覧いただくと、何かを剥がし、ハサミを使って何かを貼っている様子。
これは「目張り」と言って、パネルの各部材を塗った塗料と、同色で塗られているテープ状のものを
組合せ接合された際に、必然的に生じる境界線の上に貼っていく作業なのです。
上の下段の左右の写真を見比べていただくと、解ると思うのですが
ちょうど貼られた黄色のライン、右の写真では、ほとんど目立たなくなりましたよね。
この様な、一見してよく解らない細かい部分にも、気を配って作業することによって
全体としての完成度が上がり、洗練された美術セットになるわけです。
そして、背景のパネル以外にも、デザインされた道具や部材などを持ち込んだり、配置したりして
美術セットの建込みは、そろそろ終了!
完成した全体像は、今後、ご紹介させていただきます。
とりわけ、テレビなどの番組や作品の完成系とは、形ではなくとも「もの」。
ゆえに「もの創り」と例えられることが、しばしばあるのですけれど
本校のテレビ美術科の学生の活躍を観ていると
真に、そして本来の「物作り」。
つまり「もの創り」であり「物作り」の作業なのですよね。
食べ物でなければ、もの作りというと、ある一定の期間は、その形が保たれる。
しかし、テレビ美術におけるもの作りとは
撮影に使用された後は、すぐに解体されて、形ある物がなくなるというケースも
少なくないわけです。
ですから、写真の様な、活躍する姿を観ていると
手向ける想いや力を、一層強く、感じるのです。
(一連のテレビ美術科を紹介する写真撮影:職員 吉田)
前回投稿したタイミングとは、離れていますけれどね、前回の続きです。
美術セットの道具・部材などを造作する「作業工房」から
建て込みをするテレビスタジオに搬入し、そして、打合せをした後は、さっそく作業開始。
上のそれぞれの写真は、いずれも「サンプレート」(硬質塩化ビニル板の商標名)を敷いている様子。
バラエティー番組などをご覧いただくと、スタジオで床に敷き詰められている、カラフルな、あれです。
何色かのプレートを持ち込んで、適当にではなく
言わずもがな、配置も向きもカラーも、あらかじめデザインされたものでしてね
それ通りに、一枚一枚、個別に敷いていくわけです。
それが一通り終わると、下のそれぞれの写真の作業。
主に背景として使われる「パネル」の建て込みへ。
左下の写真は、一度床にパネルを寝かせて
パネル自体が倒れないように裏から支える「人形」とう道具を、打ち付けている様子です。
どのような番組なるのか、内容はどのようなテイストになるのか、という発表があって
後の本番日まで、最も、体も頭を使い、それによる作業項目が多く
また時間も必要とするセクションは、美術。
何と言っても、本番の前日までには、ほぼ完成させておかなければなりませんしね。
上のそれぞれの写真は、建て込み(組み立て)直前。
概ね完成しているそれぞれのパーツを、作業工房からスタジオに搬入している様子ですけれど
当然、この日のこの作業に間に合わせるために、事前に造作したり塗装したりしているわけです。
そして、一通りの搬入を終えると、この後の「建て込み」作業の打合せ。下の写真です。
チーフを担当する学生が、他の学生に、デザインの説明をしたり、作業の進め方や分担の説明をしたり。
作業を円滑に進めるための、大切な打合せです。
3週間前の始まりから
2014年8月9日 テレビ美術科,放送技術科,放送芸術科,放送音響科,照明クリエイティブ科
東放学園専門学校での、2年次の最大規模の授業である「番組制作演習」。
6月頃の当ブログでは、ダイジェスト的に、駆け足的にお伝えしましたが
今回からは、数回に分けて
どのような流れで本番を迎え、1つの番組制作を終えるのかを
ご紹介してまいります。
1つの番組の制作準備が始まるのは、およそ3週間前。
放送芸術科の学生が、まずは「どのような番組にするのか」の企画や構成を考えるところからスタート。
3週間というと、随分と時間があるように感じるかと思いますが
他の授業もある中での制作準備ですからね、かなり効率的な作業が求められるわけです。
その企画案が、ある程度結晶化してくると、本番2週間前に行われる「全体会議」へ。
ここでは、番組制作に関わる全学科の全スタッフに
放送芸術科のディレクターを担当する学生などが、プレゼンテーション。
まだ、未確定な部分もあるタイミングではありますけれど
しっかりと丁寧な説明がなされる、打合せの場となるわけです。
当ブログでの投稿頻度に関係なく、着々と準備が進められてきている「ドラマ制作 2014」。
東放学園専門学校すべての5学科が参加しての、大型実習授業です。
ここでの紹介は、5月以来となってしまって大変恐縮ですけれど
左下のカテゴリーで「ドラマ制作」を選択していただきますと、抽出されて表示されますので
どうぞご利用ください。
今回紹介する内容は、放送芸術科の学生が中心となって考えた、数十品もの企画案を
参加学生大勢で読み、今年度はどの企画案とするかを決定する、というもの。
実に色々様々なアイデアがあり
実際のテレビドラマでもあまり見ないような斬新なアイデアもあり。
学生の発想力らしい、秀逸な企画案が沢山ありました。