‘放送芸術科’ カテゴリーのアーカイブ

DSC02484sDSC02532s

さて、出演者などの紹介が終わった後は、「ドライリハーサル」。
ごく簡単に表現すると、カメラや収録のための機材を使わない、リハーサルでして
関わるスタッフ全員、台本をチェックしながら、芝居を観る・台詞を聴く・動きを見る、という作業。
「作業」というと、ルーチンワーク的なイメージがありますが、実際は、大変奥が深いのです。
 
特にディレクターは、芝居全般に渡って、自分の思惑やイメージにマッチしているかどうかを確認。
必要に応じて、出演者にアドバイスをしたり、相応の芝居をつけたり・・・。
大切なのは、ディレクターからの一方的なオーダーではなくて
出演者自身と相談しながら進めていく、ということ。
当然、気持ちがあってのお芝居ですし、表現は幾通りもありますからね。
 
今回の写真では、全16グループのうちの、4グループそれぞれの様子を、紹介しています。
DSC03172sDSC02431s

DSC03135sDSC02448s

美術・装飾の仕込みが一段落すると、次に行われるのは、これ!
高校生の皆さんが、この解りづらい写真で解ったら、凄い。
将来、ドラマへの道をぜひオススメしたいと思うしだいですが
実は、出演者とディレクターの紹介をしているところなのです。
紹介するのは、アシスタントディレクターでして、関わるスタッフの大勢に
ご本人の名前と役称などを伝え、一言をいただく、という場。
 
どんなに知名度の高い有名な方でも、必ず行う大切な事でしてね
大事な出演者の方をお迎えして、素敵なお芝居をお願いする・・・
ご自身の初心などを述べていただき、その意気込みをスタッフに表現する・・・
好くなとも、そういう大変重要な意味を持つのです。
DSC02255sDSC02328s

DSC02984sDSC03046s

昨年末の「ドラマ的!週間!」ですが、この柱となるのが、放送芸術科の実習授業。
ベースとなる課題(台本)に、役者のキャラクター設定をつけたり、芝居をつけたり
カット割りを考えて台本を完成させたり・・・と、ドラマの制作手順の一通りを経験します。
そして、本来の制作的作業に加えて担当するのが、美術セットの装飾。
1月14日に紹介した右下の写真、そのガランとしている美術セットに装飾するのですが
ただ、ヤミクモに、ではなくて、キャラクターやストーリー設定に合う装飾を行うわけです。
 
放送芸術科のこの課題、全部で16グループに分かれて行いますからね
各グループから6枚を選んで、ご覧いただきましょう。
DSC02274sDSC02440s

装飾する物は、学校にあるもの以外に、学生がそれぞれの家からの持ち込みも。
数人で協力しながら、短時間で準備を。
装飾するのは、比較的写ることが少ない玄関口にも。中段右の写真。
大きくしっかり何度も写らなくとも、あるとないでは大違い。
設定、そしてその雰囲気を出すために、欠かせませんね。
DSC02447sDSC03116s

まずは、学生がオペレートをする。やがて、プロの編集マンからアドバイスを受ける。
再び学生がオペレートをして、今度は、プロの編集マンによる、手際の良い高速オペレートを見学し
そして、それらを参考に、また学生がオペレートをする・・・という
実践形式の、とても勉強になる作業が、ちゃくちゃくと。
「ドラマ制作 2012」。Avidを使用したオフライン編集です。
今回は、その「プロによる高速オペレート」の様子を、動画でご覧いただきましょう。
 
この様子を観察して、見事に、学生も、オペレートの速度をしだいに上げていきました。

DSC08662sDSC08660s

前回に変わって、また別の日の編集作業。
この日は、授業に関わらない1年生が、勉強のために見学。左上の写真、後ろに立つ3名です。
ところで、前回と今回紹介しているのは「オフライン編集」でして
映像編集は、その過程によって、「オフライン編集」「オンライン編集」の2つに大別されるうちの前者。
撮影素材のコピーを使用して、オンライン編集のための編集データを構築させる「仮編集」・・・
というのが、まあ教科書的な説明ですが、実際には、ここに書ききれないくらい、奥が深い。
特にドラマの場合は、このオフライン編集で
撮影素材の使い所が決まったり、ストーリーのテンポが決まったりと
つまり、この時点で、ドラマの面白さが決められる、という過程なのです。
 
今回も、担当の学生間で交代したり、指導講師のプロの編集マンがお手本を見せてくれたりと
内容が濃い、オフライン編集が進行中です。
DSC08674sDSC08696s

DSC02140sDSC02148s

前回紹介した「スタジオ番組制作」ドラマのガイダンスが終わった後
スタジオを「ドラマ仕様」に変身!
今回の課題用に製作されている美術セットを建て込んでいく作業でして
担当は、テレビ美術科の学生と各学科の職員・ティーチングアシスタントとの混合チームです。
芝居に座り演技があって、それをカメラで撮影しやすくするために
全体的に五寸(およそ15センチメートル)上げ。「平台」を敷き詰め・・・。
 
そして、壁や玄関・窓にあたる部分のパネルを持ち込み、それを建てていき・・・
ソファーやテーブル、ガスコンロや炊飯器などの生活必需品の道具を置いて
美術セットとしては、完成です。
 
さて、今回のこのテレビ美術科の建て込みから始まって、2週間は
各学科とも、テレビドラマに関わる内容の授業「ドラマ週間」が、進行していきます。
DSC02155sDSC02294s

DSC02119sDSC02103s

主に、スタジオでの番組作りの方法・手段を中心に
制作や様々な仕事についてを実践形式で経験し勉強する「スタジオ番組制作」。
情報番組に続いて、内容はステップアップしまして、今回の課題は「ドラマの基礎」です。
 
課題のガイダンスの後は、「本読み」について。
ドラマの台本に書かれている台詞、これを役者が読んでいく、言わば机上のお芝居でして
細かな言い回しや、その台詞の意味・思惑などを照らし合わせながら確認するなどの作業です。
脚本担当やディレクター、そして役者の気持ちが、それぞれの言葉に吹き込まれます。
 
その後は、「立ち稽古」。
芝居に関わる物や、実際の美術セットの代わりになるような物を配置。
芝居の実際の動きを確認したり、ディレクターによる演出が行われたり・・・という過程です。
実際のドラマ制作現場では、最近では省略される事が増えましたけれど
学校で学生が受ける基礎の授業ですからね
省略せずに、しっかり学びます。
DSC02127sDSC02100s

DSC08075sDSC08092s

さて、NHKで、かつて放送されていた「連想ゲーム」ふうに言えば(解らないですか?)
「ドラマ」「出演者」「花束」・・・そう、「クランクアップ」。
ドラマ制作 2012も、いよいよすべての撮影が終わり、クランクアップ!しました。
実際は、昨年の9月のお話ですけれどね。
ということで、主演のお二人に、花束贈呈でございます。
プロのタレントのお二人、お忙しい中、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
DSC08094sDSC08096s

特に、制作・演出などを担当した放送芸術科の学生は、長きに渡る取組みでしたから
感動のあまり、目には涙も。感慨無量ですよね〜。
けれどもしかし、まだ、編集・MA〜完成という過程がありますから
まずは、一段落というところでしょうか。
最後は、役者のお二人と関わった学生・スタッフでの記念撮影です。
お疲れさまでした!
DSC08120s

それでは、引き続き、「スタジオ番組制作・情報」での、学生活躍の様子を
ご覧いただきましょう。
DSC00635sDSC00613sDSC00818sDSC00859sDSC00271sDSC00193sDSC00325sDSC00680sDSC00668sDSC00608s

DSC00673s
放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」。
今回の課題「情報番組制作」で、司会をお願いした、タレントの「高尾晶子」さん。
自分の実習を終えた後、復習のためにスタジオで見学していた学生を、キャスター席に座らせて・・・。
これはですね、出演者の立場から、フロアーディレクターの行動(指示)が
どのように見えるのか、を説明していただいている様子なのです。
 
出演者には、強めの照明が当てられていて、やや眩しい。
けれど、フロアーディレクターやカメラの辺りは、暗く見える。しかもある程度、距離がありますからね。
しっかりとした「身のこなし」というか、指示を出さないと、見づらいわけです。
このように、逆の立場での客観的な視点、あるいはその立場を理解したり想像したりする
これは非常に大事ですよね。

DSC00337sDSC00741s

左上の写真は、カメラリハーサルの合間に、必要な指示やお願いをしている、フロアーディレクターの学生。
何度でも、積極的に出演者の近くに行き、解りやすい説明を。
そして、右上の写真は、本番中のサブコントロールルーム。
写真中央の学生が、この回のディレクターを担当した学生。
自分が思い描いていた番組・内容になっているか、あるいはそれを達成するために
番組を細かく丁寧に観察して、必要な指示を出していきます。
 
それでは、次回に渡って、実習中の学生の様子を、ご覧いただきましょう。
DSC00325sDSC00864s

DSC00684sDSC00632s

左上の写真。被写体の、フリップボードにレンズを向けて、カメラを操作している
その学生の脇に、それぞれ職員がついて、指導にあたっている様子。
放送技術科の実習紹介では、比較的頻繁に登場する光景ですけれど、実はですね、今回は違いまして
放送技術科ではなく、放送芸術科の学生でございます。
放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」です。
企画をたてたり台本を書いたり演出をしたり・・・ということが多い放送芸術科ですが
今回は、技術にもチャレンジ。
スタジオカメラ(スタンダードカメラ)の操作方法を学びながら
実際に、本番のカメラマンも担当しよう! というものなのです。
 
カメラマンのように、華麗にしなやかに動かせる必要はありませんけれど
少なくとも操作方法は知っている、そして、ある程度は操作できる、ということがポイント。
将来、直接関わるテクニックではないですが
共に仕事をする仲間の、他のスタッフの仕事内容を知るということは、とても大事。
現場に出てからの、実践力の糧になるのです。
DSC00364sDSC00185s

DSC07794sDSC07819s

「ドライリハーサル」に「技術打合せ」、そして各役割毎に一斉の、準備作業の後・・・
収録開始の直前に役者の方がスタジオに入り、プロのメイクさんによるメーキャップが終わると
いよいよ! スタジオ収録、本番開始です。
 
かと思いきや、なぜかヘルメットを被った子供と女性が!?
二人で何やら会話を!? 楽しそうにしている様子。左下の写真です。
実は、ソファーに座るこの二人、左が子供の役者さん、右がアシスタントディレクターの学生。
 
いったい、何をしているのかというと・・・
実は、子役の方に、本棚から本を落としてしまうというという芝居があるのですが
落とした直後の映像を収録した後、即座に落ちてくる本から子役の方を守るためのヘルメット。
そして、アシスタントディレクターが、落ちてくる本から、みずからの身をもって
子役の方を守る!という様子が、右下の写真です。
もちろん、直撃しても怪我をしないように考慮され工夫されてはいますけれど
万全には万全を期しているわけです。
 
このように、地道で、縁の下の力持ちとも言える、制作系のスタッフによる努力が
詰るように沢山存在して、1つの作品が創られていくのです。
DSC07704sDSC07713s

DSC00837sDSC00832s

将来、ディレクターやタイムキーパー
そして作家・マネージャーなど目指している放送芸術科の学生。
実習授業では、美術製作や飾り込みも担当するんです!と、12月1日の当ブログで紹介しましたけれど
こちらの作業も、同じく担当。上の2枚の写真です。
 
白色の台の様な物の上に何かを置いての作業ですが
この課題は、「一社提供」の情報番組という設定。スポンサーからの提供が一社だけの番組の事ですけれど
番組フォーマットの中に、その企業の商品を紹介する部分がありましてね
右下の写真をご覧いただくとお解りになるでしょうか。
つまり、この画面の中に写る商品や飾り込む物の配置を吟味している様子なのです。
DSC00828sDSC00857s

学生自らがレイアウトやデザインをして、飾り付ける物も用意して
カメラの撮影映像を確認しながらの作業です。
 
全16グループによる実習ですから、合計16デザイン。
そのうちの、厳選した4つのデザインを、代表としてご覧いただきましょう。
DSC00273sDSC00689sDSC00685sDSC00866s

DSC00715sDSC00720s

12月1日に次ぐ紹介になります、「スタジオ番組制作 情報番組」の制作実習。
ただ、照明が焚かれて、カメラが何台も置かれ、人が動き回っているという光景と比較して
今回紹介する写真は、少し違うテイストに見られるでしょうか。
 
実は上の2枚の写真、技術打合せやカメラリハーサルを前にした、「出演者打合せ」の様子。
打合せ室の機能も持つ楽屋で、出演者で司会を担当される高尾晶子さんと
ディレクター・アシスタントディレクター、そしてタイムキーパーを担当する学生が中心に
台本を確認しながら、番組の流れなどの打合せをしているところ。
右の写真の、3名の内の中央に写る学生が、このグループの担当ディレクターです。
 
この制作課題は、「生放送」ですから、構成を担当する学生などが考えてきたナレーションなどが
時間内に収まるのかどうかを確認しているのが、タイムキーパー。左下の写真です。
短かったり長かったりする場合は、高尾さんと相談しながら、この場で、ナレーションを修正していきます。
 
それが終わると、今度は「技術打合せ」。右下の写真。
ディレクターから、映像・音声・照明・CGを担当する技術スタッフに対して
番組の流れや使用するプリップなどの、説明をしているところです。
DSC00699sDSC00726s