‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ

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前段階のオフライン編集同様、こちらのオンライン編集も、実習授業の一環ですからね
担当職員のアドバイスが、断続的に。上の写真です。
カット変わりのタイミングは、既に確定しているとは言っても
画面の特殊な切替え方・・・特殊効果などは、オンライン編集での、オリジナルの加工。
言わずもがな、簡単便利には済まないのです。
 
特に作品の最後に入れる「スタッフロール」と呼ばれているスーパーテロップは
もう完全に、オンライン編集での作業。
実際の、プロフェッショナルの現場でも、非常にメジャーな
「Avid Deko」というグラフィクスシステムのPCアプリケーションを使用して
ロールスーパーを製作していきます。下の中段2枚の写真。
 
そして、オフライン編集との大きな違いの1つは
「ロールチェンジ」と言う、VTRカセットの差し替え作業。下段左の写真。
すべての映像・音声データをハードディスクドライブに流し込んで・・・とは違って
使用する部分が収録されているテープを、その都度、カセットレコーダー(プレーヤー)に。
隣室の「マシンルーム」での様子です。

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さてさて、「オフライン編集」によって
映像・音声の使いどころや、カット変わりのタイミングなどが決まると
それらを明示する「タイムコード(記録信号に付与した時間数値アドレス)」の
データを使用しながら、次の作業は「オンライン編集」。
 
場所は、1年程前に、大規模リニューアルを実施した「HDTV ONLINE Edit Room」です。
基本的には、PCとディスプレイなどで構成されていた「オフライン編集システム」と違って
こちらは、かなり大掛かり。この1部屋で、ワンセットの編集システムなのです。
前回の「オフライン」を含め、今回の「オンライン編集」を担当しているのは
放送技術科の、将来編集志望の学生。
数人で、役割分担をしたり交代したりしながら、編集作業を進めていきます。

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授業ですし学生が主役ですけれど、授業だからこそ、すべてが学生だけではなくて
所々で、現場で活躍されている講師の方が指導したり、我々職員がアドバイスをしたり・・・。
前回から紹介している「ドラマ制作 2013」のオフライン編集では
数多くのTBSドラマなどで、プロの編集マンとして活躍されている方が、指導。
今期のドラマでは、TBS「Dr.DMAT」の編集と担当されている方でございます。
  
この後の、放送用のビデオテープを直接制御して編集する「オンライン編集」とは違い
映像・音声のデータを、PCのハードディスクドライブに記録して・・・の作業。
各カットやシーケンスを繫ぐ、細かな編集ポイント・タイミングは、この段階で決められるのです。
 
学生が作業を行い、プロの講師の方が手本を見せ、また学生が行って手本を見せてもらい。
まさに、実践指導の実践授業です。

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本校の各学科の学生が参加しての、本格的な実習授業の1つ「ドラマ制作 2013」。
前回は12月31日の大晦日でした。
当ブログのページ、左下のカテゴリーで「ドラマ」を選んでいただく
このシリーズがまとめてご覧になれますので、どうぞ、ご利用ください。
 
さて、その前回では「クランクアップ」の様子を紹介しました。
撮影がすべて終了したわけですが、ご存知の通り、これで完成ではなくて
この後に、映像の編集作業と音声の編集や整音作業などが続くのです。
そこで今回は「オフライン編集」。
9月の初めにクランクアップして、実際に行われたのは、9月上旬でした。
 
オフライン編集は、PCの動画編集アプリケーション「Avid」を使用。
ですから、手で操作するためのツールも、PCのキーボードとマウスです。

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準備もしっかりと終えて、屋外へ。
数人ずつのグループに分かれて、マイクロフォンを持ったり(下の上段左の写真)
ポータブルミキサーを持って操作したり(上段中央の写真)するなど
それぞれ交代して、音を録る練習。
特に今回は、首都高速道路側と、その反対側にマイクを向けて
レポーター役の学生の声と、一緒に収音されるそれ以外の環境音の違いなどを確認。
 
これらは「方向」の違いでしてね
同じ場所でも向きを変える事によって、収められる音の違いは、もの凄く明確なもの。
まったく違う場所で収録している、と誤解するほど、聴こえる音は変わるのです。
  
従って、もし可能であれば、少しでも位置や方向を変えてみるなど
工夫してその撮影に適した音を収める、と言う努力が必要なのでして
機材の操作放送だけではなくて、それをどう使うのか、という事も、しっかり勉強します。

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今回のそれぞれの写真をご覧いただくと、その物自体を知らなくとも
「あっ!見た事ある!」という方は多いですよね。
テレビを見ていて、大抵、どなたかの某かの取材のシーンを紹介している時
カメラマンと共に写る事が大変多い、このグレーの物体は「マイクロフォン」の1つ。
マクロフォン自体が、テレビ朝日系列で放送されている「タモリ倶楽部」で、紹介されたほど
非常にメジャーなマイクロフォンなのです。
ただし、本体は「千歳飴」を少し太くしたくらいの、細長い物ですけれど
強風による雑音や雨滴などから守るためのカバーが掛けられていて、この姿になっているわけです。
 
授業は、取材用音声機材と、収音の実習。
実際に現場で活躍されているプロのスタッフの方が、担当講師。
写真は、この後の収音に向けた準備と、その指導風景。
ビニールテープを貼っている様子の写真がありますが
この「貼り方」も、良い音を録るための大事な要素の1つになるのです。

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それぞれの写真で見られる、テレビカメラ。
「スタジオカメラ」「スタンダードカメラ」と呼ばれています。
例えば、小さく薄いスマフォでも、綺麗な動画が撮影できる時代ではありますが
テレビスタジオで使用する、プロフェッショナルな機材としては
妥協を許さないというか、より一層の高画質が求めれるわけです。
従って、今でももちろん、大きな口径の大型レンズを搭載して
使いやすさを追求したテレビカメラで、番組が作られるのです。

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今回紹介しているのは、放送技術科1年生の、テレビスタジオでの撮影系実習授業。
合計200キログラムを超えるテレビカメラを「動かす」ということを中心に
トレーニングしてきた前半の授業に対して
9月終わりからの授業では、「撮影する」がメインテーマ。
お伝えしている内容は、昨年の11月頃ですから少し前になりますが
まずは、「人物をしっかりと撮る」「サイズをしっかりと決める」というトレーニングです。
フォーカスダイヤルを、しっかりと右手を持ち
手先だけではなく、両腕で、体で、カメラと一体化する、というのが、コツの1つなのです。

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5日間に渡った、スタジオ収録やロケーションを無事に終えて、クランクアップ!
スタッフの学生より、出演していただいた皆様へ、花束の贈呈。
撮影前の立ち稽古や準備から含めますと、およそ2週間、ご協力いただきました。
 
上の中段の写真をご覧いただいて、写真右より
大野 俊亮さん・夷 正信さん・東 英子さん
写真左より、木村 結香さん・濱崎 大輝さん
そして主役の近江 麻衣子さん、でございます。
誠にありがとうございました。

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出演者の皆さんから、一言ずつお話をいただいた後は
最後の撮影に参加した全スタッフと、記念の集合写真を。
撮影してくださったのは
劇中のカメラマン役の出演者への、カメラマン指導もご担当いただいた、豊口 隆之さんです。
 
撮影は終わりましたけれど、この後、編集やMAなどの作業も
まだまだ、続きます。

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テレビ番組の「メイキング映像」は、比較的目にするチャンスがあって
皆さんもご覧になったことがあると思います。
ただ、本番中というよりかは、リハーサル中の様子である事の方が多いでしょうかね。
そして、スタジオフロアなど、出演者の方がいたりカメラマンが居たり、という光景が多いと思いますが
前回お伝えしたような「サブコントロールルーム」の様子は、ややレア。
増してや、本番中の、サブコントロールルームでの、スタッフの様子というのは、かなりレアでありましょう。
・・・ということで、前置きが長くなりましたけれど
今回は「ドラマ制作 2013」での、本番中の様子を動画で
お邪魔をしないように、そぉ〜っと撮影させていただきました。
 
ポイントは活躍する学生すべて、ではありますが
特筆すべきは、映像を切り替えるスイッチャー(動画中の手前のスタッフ)。
もちろん、学生ですけれど、このシーケンスの芝居や切り替えるべきカメラナンバー
カメラワークなどの「コンテ」、切り替えるタイミングなどなど
つまりは、カット割りの内容を頭に入れて・・・の作業。
見ているものは、常にテレビモニターである事からも、お解りいただけるでしょう。
それでは、ご覧ください。

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前回は12月6日に紹介しました「ドラマ制作2013」。
屋外でのロケーションが一通り終わって、撮影最終日はスタジオ収録。
しかし、最終日のスタジオフロアの様子は、11月の初めに既に紹介しておりますので
今回は、スタジオフロアーの上階に位置している「サブコントロールルーム」を。
こちらで仕事をするスタッフは、それぞれ下の9面マルチの写真で・・・
ディレクター(上段中央に写る学生)
スイッチャー(中段中央に写る学生)
記録(下段左、ディレクターの右に写る学生2名)
音声(下段中央に写る学生2名)・ビデオエンジニア(下段右に写る学生)
その他、掲載した写真以外に、プロデューサーや、照明・CG TELOPなどのスタッフも。
 
笑顔が見られる事は一時的にはあっても、言わずもがな、基本的には常に真剣な表情。
今までの数ヶ月間に及ぶ準備を経て
他のスタッフと一致団結して進めてきた作品製作を、結晶化させるわけですからね。

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紹介している日の内容は、映像システムや連絡系システムの基礎編ではありますが
既に機材点数は20式を超えているわけでして
当然、それぞれの機材には、様々なケーブルによって配線してあげる必要あり。
機材の目的を知って、信号の種類を学習して、間違いのないように結線する、という実習です。
 
少人数のグループ毎の作業ですから、他のグループの学生達は、上の下段の写真のように
各々予習をしたり、友達同士、知恵を出し合ったり、作業中の様子を観察したり・・・。
時間を有効活用するのです。
 
一連の作業が終わると、講師の先生が確認をしながら、学生にアドバイス。下の写真です。
担当講師の先生は、現場で活躍している現役のビデオエンジニアで
技術のプロフェッショナル、超ベテランの方なのです。

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写真は「ビデオエンジニア」の仕事を勉強する、放送技術科実習授業の様子です。
「カメラマン」や「映像エディター」というと、まあ知らない人はいないでしょう。
メジャーな職種ですからね。
比較すると、それほどメジャーな職種ではないですけれど
知名度が、比べれば低いというだけでして、非常に大事な仕事。
数えきれない程の機材を熟知して、それをオペレートする仕事、そして
カメラの色や明るさの調整をしたり
番組製作に関わる映像・音声の放送・収録システムを構築したり・・・。
 
そこでこの授業では、まずは主に映像システムを構築するトレーニングを実施。 
もちろん、登竜門的に、最初は小規模なシンプルなシステムですが
それらを「学生数人だけで構築する」という目標。
配布された資料を見ながら、小分けされたグループ内の学生で相談しながらの作業です。

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屋外でのロケーションも、いよいよ3日目にして、最終日。
写真ではあまり表現されていませんけれど、関わった学生達
日増しに、陽に焼けていって、黒くタクマシくなっている感じ。
もちろん、タクマシさと言えば、大事な経験も、それに寄与しているわけです。
この日の朝は、学校から比較的近い、ある場所。
具体的には説明しませんが、従来に等しく
この場所も、制作担当の学生がかなりな努力をして、撮影許可をいただいた場所なのです。
 
上の写真のメインは、上段右で全容が見えている「ミニジブ」という機器。
これは、小型のクレーンカメラシステムでして
ドラマ撮影での必需品と言っても良いほど、非常に頻繁に使用されているものです。

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そして、午後は場所を変えて、やはり学校から近い位置にある「沖縄タウン」でのロケーション。
11月7日の当ブログでお伝えしたのが「定食店」内部のスタジオ撮影。
今回は、その外観部分や、お店の前での撮影です。
沖縄タウン内にある「第一食堂」に、ご協力をいただきました。
 
上段中央の写真。看板を移動させていただいているのは、制作のスタッフ。
上段右は、装飾系の準備を手伝っているディレクターなど。
人手が足らない時は、どんなスタッフでも、何でも手伝います。これは常識!と言って良いでしょうね。
 
中段中央は、マイクロフォンをスタンバイしている様子。
下段左は、カメラに取り付けられた、小型の液晶ディスプレイを、じっくり観察しているディレクター。
下段右は、多勢のスタッフのために、制作担当のスタッフが準備をしてくれた、飲み物など。
特に、暑い時期には欠かせないもので、これも大切な環境づくり。
仕事とか役割などと言われれば、まあ確かにそうですけれど
けれどもしかし、ありがたいですよね〜!

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写真は沢山ご覧いただいても、あまり詳しくお伝えしなかったのが「ベース」と呼ばれる部分。
ここは、ディレクターや記録、ビデオエンジニアや照明・音声のスタッフの本拠地にあたる場所。
実際に、出演者の方が芝居をしたり、撮影をしたりする場所と
基本的には可能な限り近くに設けるのですが
今回のロケーション場所のように、見通しが効く場所で
河川敷らしい、広さを表現する場合には、可能な限り遠くに置く場合も。
上の写真、手前がベースに当たる部分、奥が撮影場所。
「ドラマ制作 2013」ロケーションの様子、続きです。
 
収録機器(VTR)、カメラをコントロールする機器・音声のミキシングを行う機器
ディレクターなどが、撮影収録している映像・音声を確認するための設備などが置かれている部分。
下の上段左写真だと、左からディレクター・記録、音声のミキサー
そして映像のビデオエンジニアの順に配置されています。

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上の下段の写真からも解るように、この日は都内のある河川敷だけでなく
あるアパートの一室でもロケーションを実施。時間は夜です。
 
上段左は、ヒロイン役の出演者に、ディレクターの学生が芝居をつけている様子。
右は、記録を担当する学生とディレクターが相談をしている様子です。
 
今回に限った事ではありませんが、写真はクリックすると拡大表示されますので
どうぞじっくりと、観察してみてください。

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