‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
そして今日は、昨日紹介した、実習授業「野外ライブゼミ」で、山中湖です。
この授業は、照明クリエイティブ科2年生と、放送技術科2年生の合同授業。照明クリエイティブ科は3泊、放送技術科は2泊の合宿形式で行っています。
内容は、学校法人東放学園山中湖セミナーハウス内の敷地で、授業のタイトル通り、野外ライブを製作しようというもの。恵まれた環境での、屋外実習です。
1枚目の写真は、セミナーハウス正面ゲートより。写真では残念ながら表現できていないのですが、敷地はかなり広く、中には体育館とテニスコートもあります。
2枚目の写真は、その敷地内の仮設ステージ。組まれた足場には、既に使用する様々なライトが設置されています。その数、およそ80式。もちろん、すべて、学生が主体的に作業をしています。
3枚目の写真は、学生が、照明機器の手直しをしているところ。手に持っているものは「カラーフェーダー」という機器。照明の「光の色」などを、自由自在に変えてくれる仕掛けを持っています。
昨日の放送技術科2年生。
まず、屋外の校舎前では、実習授業の「ドラマ制作」のロケーションで使用する、レールドリーのための、レール敷き実習。
高低差や、路盤が不安定な場所で、どのように水平レベルを取りながらレールを敷くか。先日も紹介した、ドラマ制作のベテランである島﨑が説明をしながら、学生と共にシミュレーション。豊富なノウハウを受け、合理的に作業が進んでいきます。
そして、2枚目は、校舎4階の模様。こちらは、実習授業「野外ライブゼミ」の、機材スタンバイ。カメラ6式分の機材、それらを切り替え収録するための映像ベースの仮組み作業です。
本校の放送技術科は、機材を実際に使用する実践形式の授業が多いのが特徴。特に2年次では、我々職員は、あまり手出しをせず、そしてそれまでに教わった知識によって、学生自身が積極的に、必要な映像システムを構築し、作品製作の環境づくりをしていきます。
さらに3枚目は、校舎5階の模様。ここでは、「ドラマ制作」映像・音声ベースの構築作業。
ドラマの屋外でのロケーションでは、一日に一箇所だけの撮影ではなく、ストーリーの各シーケンス(シーン)によって、撮影場所を移動していきます。しかも、事件事故などの取材用カメラとは違って、収録VTRの管理やレンズのアイリス(入射光量)は、カメラケーブルを介してVE(ビデオエンジニア)のスタッフが行います。そうなると当然、そのための映像ベースを構築する必要があるわけです。
学校で所有している専用の台車(写真中、やや右に見えているもの)を使用して、ここに必要な機器を、コンパクトに組み上げていきます。
ロケーションハンティング
2010年8月18日 実習風景
今週月曜日は、今月末にロケーションを予定している実習授業「ドラマ制作」のロケーションハンティング(ロケハン)がありました。
写真は、神奈川県のとある場所にある、神社。ここで、ドラマのいくつかのシーケンスの撮影を行います。あらかじめ、現場やその周囲の環境、カメラや出演者の位置や方向、太陽光や周囲の音など、とにかくいろいろ細かく調べて、事前に準備をするわけです。
今回は、映像技術を担当する放送技術科のロケハンがメイン。当然、ロケハンは1回ではなく、制作系スタッフや美術系スタッフなどのロケハンが、別途行われています。
以前から紹介している、TBSテレビでTD(テクニカルディレクター)として長年ドラマを製作してきた島崎が、学生にいろいろと指導をしながらの、言わば「ロケハン実習」です。
上の写真、持っている白いロープは、長さを測るのに使用。20メートルの長さに切って、たとえば、カメラケーブルは何メートル必要なのか、などを調べている様子。
下の写真は、実際の出演者の「立ち位置」に代役を居させて、具体的なカメラ位置やカメラワーク、手前や奥に写る物の確認などをしている模様です。
出発前。
満載の機材車。積んだら最後。
もう、後戻りは、できない。
幕張メッセ。
東放学園専門学校放送音響科の学生に指導中の、
東放学園音響専門学校の職員。
指差す紙には、きっと楽しいことが書いてある。
昼食なひととき。
この2人の学生、
フォトショプやファイナルカット
(静止画・動画編集ソフト)などを、
「さらり」と使いこなす。
テレビカメラのカラー調整中。
テレビカメラと学生の集合。
慣れなくても、
とにかく「やろう」とする1年生達。
バックヤード。
広い会場に自転車。
そして、わずか4分間だけ「注す」朝の光。
メッセの薄暗い中に。
VE ビデオエンジニアの本番中。
この「学生」は、
いったい、何本の線を紙に書き、
何本のケーブルを結線したのか。
映像ベース。
すべて、お客様を楽しませるための機材。
そして、扇風機が冷却するのは、人間と機材。
さらに、非常口を塞がない機材。
沢山のお客様。
ステージ用の客席ではなく、
50メートル以上は離れているフードコート。
しかし、視聴率はかなり高い。
横浜アリーナでの、高校生が出場者であるライブフェスティバルYHMFには、映像だけではなく、もちろん、ライブレコーディングも行っています。これは、東放学園音響専門学校のスタッフが担当。
上の写真は、ミキシングコンソールを、収納ケースから出したところ。重量がある精密機器なので、6人がかりで扱いはとても慎重。先日お伝えした映像ブースと同じように、仮設のレコーディングシステムを構築していきます。
そして、下の写真は、まさに、本番中の模様。
音響の専門ではない私が見ると、あちらこちらがカラフルに光っているデジタルコンソールのデザインに、ついつい目が向いてしまいます(苦笑)。
ご覧いただくと解ると思うのですが、写真左には、もう1式のミキシングコンソールが。
この2式の分担は、右側に見える大型のコンソールで、楽曲演奏部分のミキシングを行い、左側に見えるコンソールで、途中に入る司会者と出演者とのトーク部分などと楽曲演奏部分とのミキシングを行っている、ということ。本来の目的に集中しやすいよう、二段構えになっているわけです。
映像ブースでも、この2つのミキシングコンソールを経た、臨場感豊かな「音」を貰って、テレビ放送用の収録をしています。
今日は、やや久しぶりの動画を。
一般的に、横浜アリーナクラスの大きな会場では、中継車を持ち込んで生放送や収録をする場合がほとんどなのですが、本校では、中継システム(仮設映像ベース)を学生が組み上げる、ということに拘っています。中継用(学校外用)の機材を1つずつ持ち出して配置し、各ケーブルの布設や結線などを行うことにより、つまりは、実習の範囲を広げようという目的。
中継車を使用すれば、カメラケーブルを布設し、テレビカメラなどの機材をセットアップするのがメインの作業になりますが、中継車を使用しないと、2トントラック1.5台分の機材を降ろし、運搬し配置し、撤収はその逆の手順が必要。単純に比較すると、その分、時間がかかるわけです。
そこで重要なのは、それ以外の、つまりカメラケーブルを布設したり撤収したりする作業を、いかに短時間でスムーズに終えるか。
動画は、カメラケーブル布設中の模様でして、大まかにケーブルを敷いた後、歩行者などに邪魔にならないよう、他に支障をきたさないよう、綺麗に布設線を整え、専用のテープで止めている、という場面。
掛け声を掛けながら、数人で手際良く、位置を決めていきます。
手早い中でも、笑いもあり(笑)。真剣なのに、見ていると面白いです。
昨日に続き、「横浜ハイスクールミュージックフェスティバル(YHMF)」の模様です。
ケースを開けて出そうとしているのは、カメラケーブル。2年生の先輩に指示されながら、これから、カメラ6台分のカメラケーブルの布設が始まる、というところ。
ここには、長さが100メートルのものと、200メートルのものがありますし、これ以外にも3本のカメラケーブルがあります。また、100メートルのものには、もう1つの100メートルのケーブルがジョイントされ、結局はトータル200メートルになります。
すべてを200メートルにしない、あるいは100メートルにしないのには、客席が上昇下降動する「横浜アリーナ」ならでは、という理由も関わっていて、つまりは意味があること、というわけです。
さて、「サマーソニック2010」を終えた昨日、今度はどこにいるのかというと、神奈川県横浜市にある横浜アリーナです。高校生のバンド大会である、「横浜ハイスクールミュージックフェスティバル」への映像制作協力の作業。
ここでは、テレビ放送用の映像音声収録と、ステージ上の大型スクリーンへの映像送出を、東放学園専門学校の放送技術科と放送音響科の学生がスタッフとして担当しています。
上の写真は、横浜アリーナのロビー。ちょうどここの右側に、仮設の映像ベースを組上げていきます。右側に写っているのは、使用する機材。おおよそ、トラック1台分の量に相当します。
そして、これらを運ぶ学生達が、下の写真。2人とも笑っているように見えます。仕事が楽しくて笑っているのかも知れませんが、もしかしたら、重たすぎて、ついつい笑ってしまうのかも(笑)。
サマソニ・カメラマン・学生
2010年8月8日 実習風景
ドラマのオーディション
2010年8月6日 実習風景
今までに何度か紹介している「ドラマ制作」。通常の授業期間が終わり、8月末のロケーションに向かって、制作や準備が本格的に進んでいます。
写真をご覧になれば、どんな風景か想像つくかと思うのですが、出演者のオーディションを撮影したもの。かなり本物に近い雰囲気、というか、本物なのですけれど、向かい側には、ディレクラーを始めとして、プロデューサーや各アシスタント、そして、出演者の衣装や手に持つ芝居道具(持ち道具)を決定するスタッフまでが大勢並んで、オーディションをしています。
2枚目の写真、最も手前に写っているのが、以前紹介した「ドラマ制作」の担当職員である、島崎孝雄。数えきれないほどのテレビドラマを、技術の代表者として手がけて来た人です。
ちょうど先週くらいから、東京ではTBSテレビの午後に、再放送をしている「オレンジデイズ」「グッドラック」の技術(TD)を担当していたのですね。
本物の講師の下、本格的な実習授業。学生皆さん、頑張っています。
今年も「サマーソニック」サイドショウメッセ、東放学園が制作協力します。今年に関しては、ステージ映像や収録関係を、本校の放送技術科が、ステージ音響とステージハンズを東放学園音響専門学校が担当。もちろん、学生が主体的に活動します。
写真は、東放学園専門学校での、スタンバイ作業。実際の現場は、千葉県にある幕張メッセですが、そこで、いきなり映像システムを組むのではなく、一度、校舎内で「仮組」をして、全体の映像・音声システムが適切であるかどうか、各機材が正常に動作するかどうかを、確認するわけです。
また、サマーソニックの後に、別のイベントが控えていて、その仮組みも兼ねての作業。写真は、まだ、全体の4割程度の進捗率ですが、すでに機材が沢山並んでいますね。
これらのほとんどを、学生が配置し、必要なケーブルを結線していくのです。
今日は、「オープンキャンパス・体験入学」の日。4月に新装オープンした、真新しい映像設備が盛り沢山の、テレビジョンBスタジオはフル活動です。
上の2枚の写真は、放送技術科カメラマン体験コースに参加された高校生。感想を伺うと「難しかった」とおっしゃっていましたけれど、実際にカメラマンを担当している最中は、教える係の在学生も含めて楽しそうですね。
もちろん、オープンキャンパス・体験入学は、放送技術科だけではなく、放送芸術科・放送音響科・照明クリエイティブ科・テレビ美術科を含めた、全5学科とも実施。
下の2枚の写真は、放送芸術科の参加者の方々。テレビスタジオで「フロアーディレクター」を体験している模様。
右側に写る、教える係の在学生の元、頭にインターカム(ディレクターや他のスタッフと会話をする機器)をかけて、「カンペ(本番中の出演者に指示を掲げるための道具)」の出し方などの説明を受けています。
こちらもやはり、「初めての体験」ですけれど、在学生が丁寧に教えてくれるので、心配いりません。
夏休み中の「オープンキャンパス・体験入学」は、まだまだ沢山。
ぜひ、ご参加ください。