‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

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写真は、照明クリエイティブ科1年生の「テレビ照明実習」。
テレビスタジオで、照明を仕込んでいる様子を、バルコニーから俯瞰アングルで。
安全を確保するため、ヘルメットを被っての作業ですし、灯体(ライト)は黒色ですしね
完成後の「華やかな光の世界」を容易に想像させない光景ですけれど
このような不断の努力が、間違いなく、その華やかさを達成させる事に繋がるわけです。

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学生のうちに、勉強するべき事というのは沢山あるのですが
いわゆる「場数をこなす」という事は必須でしてね
一見単純に見える作業であっても、そこには、数えきれないほどのノウハウが伴いますからね
その「数」で、ノウハウの一つ一つを、着実に体得していくわけです。
 
快活に作業に勤しむ学生ですが、ヘルメットの他のもう1つの特徴が、服装の黒色。
着替えの服というか、作業用の服を持ち込んで、授業に望んでいるのですが
それは、灯体が黒色である事(一部を除く)と、同じ道理。
つまりは、目立たぬように・・・、ということなのです。
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そして、この日の、学校の一部分を出版社に見立ててのロケーションですが
実は、校舎館内に、スタジオ・サブコントロールルームからの映像や音声の回線が用意されていて
10月29日に紹介したような、仮設の映像・音声ベースを設けない方法でのロケなのです。
 
4枚とも、本番中に中に撮影した写真。
特に、下の2枚の写真。放送音響科の学生が、ミキシングコンソール(ミキサー)でミキシングの様子。
左の真剣な表情をご覧いただくと右の写真、実際には見えていない筈の
にじみ出る汗や震える指が、まるでオーパーラップされるように・・・。
一発勝負の責任感が、伝わってきますよね。
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各学科の学生による合同実習授業「ドラマ制作 2012」。
今回紹介するのは、「出版社」のロケーション。
・・・と言ってもですね、校内のある場所を、出版社に化身してのロケでしてね
放送芸術科の学生が中心になって思考を凝らして、学校らしさから変装させたわけです。
 
上の左右の写真は、「ドライリハーサル」と言って、カメラなどを使用せず
出演者の芝居を確認する作業。
特に右の写真。各々が台本を持ち、芝居に合わせるように、一緒に移動している様子ですが
この光景は、実際のプロの現場でも、頻繁に見られるものです。
 
ドライリハーサルが終って、技術打合せ。下の写真。
撮影の手順や進行、カット割りなどのカメラワークを確認していきます。
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この授業は、照明クリエイティブ科が照明を創り歌手になって、放送技術科が、そのライブを収録するという
2学科合同の、実習授業「野外ライブゼミ」。
続いては、リハーサル中の、放送技術科学生の様子です。
左上は、仮設の映像・音声のコントロールベース。
右寄りに見える、2式のモニター以外の機材は、校舎より持ち込み
ビデオエンジニア(VE)を担当する学生が、組み上げたシステムです。
そして、カメラマンを担当している学生。右上と左下の写真です。
カメラに貼ってある紙は
前日の夜に、照明クリエイティブ科の学生と相談しながら作成した「カット割り」。
それを要約したものを、カメラの側面に貼付けて、カメラワークを行っていくわけです。
 
少々残る雲に隠されていますが、ちょうど、ステージの上方の奥に、富士山が。
昼過ぎの大雨が嘘のように、天気が回復した山中湖畔。
日没後に、いよいよ本番開始です。
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雨上がりの復旧作業も順調に終えて
カメラリハーサルを兼ねた、総合的なトレーニングを再開。
以前にもお伝えしたように、照明クリエイティブ科の学生が、照明スタッフも出演者も担当。
ヘルメットを被ったり、雨に濡れたりしながらスタンバイを進めてきた学生が
今度は、ダンスをしながら・・・、これが左上の写真です。
 
そして、右上と下の2枚の写真が、照明をオペレートしている、調光卓付近の様子。
合宿先・実習場所の「東放学園 山中湖セミナーハウス」は
もちろん、この授業用に設計されたものではないですけれど
大きな窓を持つダイニングがあって、環境としては快適ですね。
前に見えるステージを見ながら、照明プランを確認しながらの、リハーサルが続きます。
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「前回お伝えしてからかなり時間が・・・」と書く事が多い、当ブログですが
これは、紹介したいと思うことが山ほど!の象徴でして
まあそういうことで、ご了承いただければと思っているしだいでございます。
さて、前回お伝えしてからかなり時間が経ちましたけれど(苦笑)
10月9日に続く、照明クリエイティブ科と放送技術科2年生による「野外ライブゼミ」です。
 
前回の写真では、5分も当たれば陽に焼けるくらいの晴天でしたが
午後に入ってからは、典型的な山の天候らしく、急速に変移。
いきなり大粒の雨が沢山落ちてきて・・・。
左上の写真は、湿気・水分に弱い灯体(ライト)にカバーを掛けているところ。
一刻を争うような状況で、学生総出で、カバーカバーです。
 
そして、雨雲が通り過ぎ、何とか事なきを得た、ホッとしたヒトコマ。右上の写真。
カバーをする時にズレた、各灯体の向きを細かく補正。下の2枚の写真です。
作業が、「自然」に左右されるこのような環境もまた、大切な経験になりますよね。
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写真はどれも、テレビスタジオでの実習。学生が集まって、コードのような物を手にしている様子がご覧いただけるかと思いますが、
これは、たとえば、マイクロフォンとミキサーなどを繫ぐための、大事なケーブル。
授業は、放送芸術科の「スタジオ番組制作」。前回は、10月13日に紹介した授業です。
いったい、何をしているのかというと、「8の字巻き」という、ケーブルの巻き方トレーニング。
ケーブルの座屈や、その原因となる過度な撚れを防止するための、巻き方なのです。
将来、ディレクターや作家、タイムキーパーなどを目指している学生にとっては
あまり関係ないように感じますが
「技術を知る」「他のスタッフの役割を知る」という観点では、重要な知識の1つなのです。
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さて、機材等の清掃作業を行っていた同じ日。
スタジオでは、間近に迫ったスタジオ収録のために、美術セットの建て込みを。
担当するのは、テレビ美術科と放送芸術科の学生よる、合同チーム。
関わる様々について、幅広く知っておくということが大切な放送芸術科ですけれど
やはり、それだけでは大変ですしね、短時間で効率良く作業を進めるには
専門に勉強しているテレビ美術科の学生の「手」というのは、至極貴重なわけです。
さあ果たして、どのような「部屋」に仕上がるでしょうか!
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「放送技術科」だからと言ってですね
常に機材機材と、機材の使い方ばかりを勉強しているわけではなくて
むしろ、学生時代にしか勉強というか経験できない事も、学ぶ必要があるのです。
この授業、最終的には作品を完成させる、というのが目的ですが
ただ撮影をしたり編集をしたり・・・という技術的な部分だけではなくて
企画や作品の構成を考えたり台本を書いたり、リサーチをしたり撮影許可のお願いをしたりという
つまり、制作的な作業も勉強して経験します。 
なぜならば、少なくとも、制作系のスタッフの一連の作業や、その背景にある苦労だけでも知る
これは、将来技術職に進む学生だからこそ、とても大切な事だからです。
 
それぞれの写真は、グループ毎に分かれて、作品の企画会議を行っているところ。
言わずもがな、みんなで意見を出し合うということも、大事ですね。
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そして、「ベース」と呼ばれている部分。
一口に説明するのは、ちょっと大変なのですが
撮影された映像を調整・収録したり、収められた音を調整したり
それらをディレクターが確認しながら、各スタッフに指示を出し、演出をしていく・・
という部分・システムです。
一段目左の写真。右に置かれている各機材に向かっている学生。
一段目右の写真が、ディレクターとタイムキーパー(TK)の学生。放送芸術科の学生。
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二段目左の写真は、映像ベース。映像モニターやVTRなどが置かれている部分。
放送技術科の、VE(ビデオエンジニア)を担当する学生。
二段目右の写真は、カメラ(レンズ)のアイリス(絞り)を制御している様子です。
 
下段左の写真は、音声ベースを脇から。放送音響科の音声担当。
右の写真同様、手の指の先には、収録される音量をコントロールするツマミがあるのです。
これに、10月6日に紹介した照明のスタッフが加わり、ベースの機能と作業が構成。
 
出演者の想いや、様々なスタッフの意気込み。
このような「気持ち」を「結晶化」させる
つまり、実際の「形」に変えていく、大切な部分なのです。
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久しぶりの「ドラマ制作 2012」。
まあ、久しぶりなのは、ここへの投稿が、ということですけれど。
照明・音声・制作演出・制作進行と進み、今回は「カメラ」の紹介です。
カメラマンは、放送技術科2年生が担当。
ロケーションで使用するカメラは、1式。
ただし、担当するのは1人や2人ではなくて
将来カメラ志望の、複数の学生がカメラマンでしてね
台本上の、1つのシーケンス(1シーン)ごとに、交代していくわけです。
 
特に下の写真3枚。
どれも同じ姿勢で変化ないですが
その真剣な表情に、ご注目ください。
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前回に続き、制作演出・制作進行系スタッフの活躍。放送芸術科の学生です。
上段左の写真は、メイキングを担当している学生による、記録撮影。
授業が始まった4月から、準備期間中のすべてを、ビデオカメラに記録していたのですが
ロケーション本番は、デジカメで静止画記録。
そうかと思えば、右の写真。役者の方に、日傘を差してあげていますね。
 
下段の写真2枚は、いずれも制作進行を担当する学生。
左は、芝居で使用する「ラムネソーダ」の準備。
右は、メイクを担当する方がいらっしゃらない時に、代わりにヘアーメイクを施しているところ。
真剣な目つきが、とても印象的ですよね。
 
このようなスタッフの、それぞれの役割やフォローによって
1つの作品が、創られていくわけです。
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出演者の方も含めて、関わる全員で一致団結!
これは、もちろんですけれど
制作演出・制作進行系のスタッフが、土台を創り先導もする。
それらの仕事は多技に渡り
あの仕事もするし、この仕事もする。
実際の現場だと、もう少しセグメントが明確ですが
学校の実習ですから、さらに、あれもこれもそれもどれも
可能な限り何でもこなす。
これが必要な経験になりますし、良い勉強になるというわけです。
 
上段左が、朝の打合せ中の、ディレクターやアシスタントディレクターなど。
円滑に撮影が進行するように、スケジュールをさらに吟味。
映像・音声・照明の各スタッフ(作業)のために、代役をするアシスタントディレクターが、右の写真。
 
下段左の写真。芝居の位置に入った役者に、台本を見せながら撮影の説明をしている同スタッフ。
右の写真。暑い日の撮影ということもあり
役者や大勢のスタッフに、冷たい飲み物を配布する、1年生の制作スタッフ。
「ドラマ制作 2012」の様子です。
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そして、前回掲載した写真をご覧いただきながら・・・
前回左の写真は、借用させていただいた、TOKYO FMのイベントカー!
中央に見える大きな窓の奥の車内の様子が、その右の写真。
お揃いのTシャツを着ているスタッフは、もちろん、放送音響科の学生です。
 
続いて、今回左の写真、ミキサーをオペレートしているのも学生。
そして、学生を丁寧にフォローしていただいたTOKYO FMのスタッフは、本学園の卒業生!
スタッフとして参加した学生も、現場さながらの雰囲気を体験できたわけです。
その達成感が伺える、記念写真を最後に。
 
時々雨が落ちてくる天候でしたが、大勢の参加者の方に、お楽しみいただきました。
「SCHOOL OF LOCK!」
TOKYO FMをキーステーションに、JFN系列で放送中です。
ぜひ、お聞きください。
(写真・原稿案:田辺裕章)