‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
カメラリハーサルが終わって、いよいよ!本番スタート。
上の写真は、本番中のサブコントロールルームの様子。「スタジオ番組制作 ドラマ」です。
写真中央が、ディレクターを担当、左が記録(タイムキーパー)を担当する、共に放送芸術科の学生。
そして、右が、このグループのテクニカルディレクターを担当する、本学園の倉谷顧問です。
下の写真は、本番中の役者の様子。
自分が関わるグループでは、それぞれのスタッフを担当して
別のグループの本番時は役者を担当する、というシステム。
「出る側」「演じる側」となって「逆の立場」から、作品制作を経験するわけでして
これぞ学校の授業での、貴重な経験と言えるでしょうね。
ということで、実習16グループのすべては無理なのですけれど
グループ毎の、各々の本番の様子を、2回に渡ってご覧いただきましょう。
プラン通りに灯す
2013年2月18日 実習風景,照明クリエイティブ科
照明の仕込みも、そろそろ大詰め。
この場合の仕込みとは、あらかじめデザイン(プラン)された通りに
必要な灯体(ライト)を、照明バトンなどの決められた場所に、取り付ける作業でしてね
その照明プランが、右上の写真の図面のようなもの。
左上の、俯瞰写真に対して、図面を90度反時計周りすると、位置関係が合います。
ただ、照明バトンには、今回使用しない灯体も吊り下げされてはいますけれど。
そして、スタジオフロアーの上にある「サブコントロールルーム」。
こちらの照明調光卓でも、スタンバイ作業。
左上の写真では小さくて見づらいのですが
沢山並んでいる「フェーダーレバー」に、灯体を割り付ける作業など。
主に、どのレバーを操作すると、どの灯体が点灯するか、を決めているわけです。
これが終わると、「点灯チェック」。
プラン通りに指示通りに、点灯するかを確認していきます。
見せる照明のための
2013年2月16日 実習風景,照明クリエイティブ科
前回は、「ドラマ的週間」として
ドラマ照明の基本を勉強・経験する授業の様子を、紹介した照明クリエイティブ科の、テレビ照明実習。
今回は、「音楽番組の照明」がその内容です。
ただし、前回とか今回と表現していますが、あくまでも、ここでの紹介が、という話でございます。
まずは、仮設電源線の布設方法のレクチャー。左上の写真です。
通常、電源コンセントが設備されている「照明バトン」に灯体(ライト)を仕込みますが
照明プランによっては、「シーリングバトン」と呼ばれている、電源を持たないバトンも利用して
灯体を仕込む事があるのです。
安全に効率良く布設するためのノウハウを、担当職員より学びます。
その他の、仕込み方の説明を受けながら、学生それぞれが主体的に作業を進めながら、という流れ。
ドラマ照明と違って、美術セットの一部として
「見せる照明」という役割も負うのが、コンサートライブを含む、音楽照明の特徴。
その分、仕込む灯体の数も増えますし、「気持ちよく見せる」ための、灯体の配置も大切ですからね
完成系を想像している、職員からのアドバイスを聞きながら
手際良く、作業を進めていくのです。
本番直前の写真。映像(カメラ)を切り替えたり調整したりする「映像ベース」
つまり、「テレビ中継車」に相当する部分の様子。
緊張の雰囲気が伝わってくるでしょうか。
そして、いよいよ、本番開始。右上は、レポートする現場の様子。
お天気レポーター1人に、それを撮影するカメラ、手前に、空などの天候を撮影するカメラ。
それに、フロアーディレクター・音声などのスタッフが、本番に勤しんでいる、という光景です。
左下の写真は、VE(ビデオエンジニア)のスペース。
ちょうど、テレビモニターに、空や天候を撮影している映像が写っていますね。
空も、その下のビルなどの風景全般を、自然な明るさに表現するため
手動操作で、カメラの明るさ(アイリス)の制御をします。
そして、右下の写真。このパラボラアンテナが、無線伝搬装置でしてね
右奥に見えている本館校舎の屋上に向かって、電波を発射。
そのアンテナで、映像・音声を受信して・・・というシステムです。
(写真撮影:職員 伊辺)
スタンバイも大詰め。いよいよ本番が近づいて参りました。
放送技術科1年の「テレビ中継実習〜お天気中継〜」です。
この実習は、映像や音声などの技術スタッフを担当するのは、もちろんのこと
いわゆる制作系のディレクター・アシスタントディレクターに加え、出演者までも担当。
上の写真2枚は、ディレクター・テクニカルディレクターなどの各スタッフと、出演者などとの打合せ。
当然のことながら、写真撮影用のポーズではなくて、ごく自然な、そして真剣な様子です。
一方、カメラマンは、カメラを三脚に乗せて、本番のスタンバイ。
カメラアシスタントが、三脚やカメラを支えるように、カメラマンを手助け。
北風が吹き通る、寒い冬の一日。
本番が始まります。
前回紹介した「技術打合せ」が終わると、各スタッフ・役割ごとにスタンバイをして
そして、「カメラリハーサル」と続きます。
「ドライリハーサル」に対して、こちらは、カメラやマイクロフォンなどを実際に使っての
言わば、本番に向けた練習というか、吟味というか作り込みというか、そのようなもの。
必要に応じて、何回か繰り返されるカメラリハーサル。
中断したり終わったりすると、「アシスタントディレクター(フロアーディレクター)や
美術(小道具)のスタッフなどが、間髪入れずに、すぐにセット上に行き
次のカメラリハーサルに備えての準備に入ります。
もう1つの大きな違いは、当然ながら、ディレクターはサブコントロールルームに居る、ということ。
ディレクターからの指示・意向は、スタジオフロアーにいる、アシスタントディレクターに伝わり
アシスタントディレクターが、出演者にそれを伝える、という流れになります。
上や下の写真、頭に白いヘッドフォンのような物を付けていますが
これが、サブコントロールルームのスタッフなどと会話をするための「インターカム(インカム)」。
ただ、すべてこの「インカム」というか、ディレクターからの指示に頼るのではなくて
アシスタントディレクターが、ディレクターの意図を汲んで、自分で判断して指示を出す・・・
これも必要な事であり、また、非常に大切な事なのです。
左上の写真は、サブコントロールルーム(副調整室)。
非常に高密な様相の、30名を超える学生達に、5名の職員。「技術打合せ」の様子です。
2月4日に続く、「スタジオ番組制作 ドラマ」でございます。
手前の車座になっているのが、当該グループのスタッフで
その背後に立っているのは、この後の時間や後日に本番を向かえる、別のグループの学生。
つまり「予習」のために、他のグループの進行を、見学しているのです。
技術打合せの前の「ドライリハーサル」。これが、実際のスタジオ美術セットでの、初めての芝居。
ディレクターを担当する学生は、事前に「カット(カメラ)割り」を決めてきてはいますが
ドライリハーサルで、初めて解る事や変更が必要になることが少なくないのです。
そこで、この打合せで、改めて、カット割りなどを確認して、必要に応じて修正。
言わずもがな、完成度を高めるための、大切なプロセスです。
およそ8グループに分かれて、ドンドン作業が進んでいきましてね
どれか1つの作業に対して集中的に撮影していると
別の作業のシャッターチャンスを失う・・・という事にもなりかねないわけです。
しかし、学生達、いろいろな道具を使いこなしていて
ノコギリに丸ノコ(卓上切断機)に、なぐり(金づち)にインパクトドライバーに。
半期の実習授業で、ここまで使いこなせるようになるのですね。
1つの作業が終わると、再び材料に寸法を入れて切断して、また寸法を入れて切断して・・・。
そして、パネルや一部の材料には、色入れ開始。作業は中盤に。
さーて、何を製作しているのか。
次回くらいで、少しずつ解るようになるでしょうね。
さーて、いったい何を製作するのか・・・と煙にマカセテいただいて終わった、1月26日の内容。
それに続く、今回の紹介ですけれど、まだ、謹んでダシオシミとさせていただきます。
ということで、いよいよ、製作開始。まずは、方々から材料を集めてくる作業から。
観察させていただいて、いつもちょっぴり不思議に思うのは
ホームセンターのように、巨大や倉庫や無数の物があるわけではないのに
どこからともなく、材料が集まってくる。気がつくと、そこにある、という感じ。
作業する学生も、特に指示されることなく、自然に集まり、お互いを手伝い・・・。
工房や作業場とは、そもそも、そのようなものかも知れませんね。
上段右の写真は、剥離・除去の作業。
美術セットに使用される、様々なデザインの「パネル」ですけれど
製作の度に新調するのではなくて、塗料が乗っている「ちり紙(茶ちり)」を剥がして、その上に・・・
というふうに、再利用。無駄を省きます。
一方、材料に寸法を入れている様子が、中段左の写真。
小さくて見づらいですけれど、メジャーは「尺目」。尺貫法の単位で目盛りされているものです。
その他、パネルに新しいちり紙を貼ったり、材料を切断したり、という作業が、急ピッチに。
テレビ美術科「遠藤セミ (大道具操作実習)」です。
今回は、スタジオをスパっと飛び出しまして、外光たっぷりの世界へ。
爽やかな青空に、眩しい光。気持ちは良いですけれど、この時期は、やはり寒い。
けれどもしかし、寒いだなんて言っていられませんよね。そのような環境下での仕事も、沢山あるのです。
というわけで、今回紹介する授業は、放送技術科の「テレビ中継実習」です。
年明け最後の課題は「お天気中継」。
特に朝の情報番組では、必ずと言って良いほど登場する、あのコーナーを制作してみよう!というもの。
まずは、中継に必要な機材を運搬してくるところから、作業開始です。
右上の写真は、音声を担当する学生が
マイクロフォンやミキサーなどの機材をセッティングしているところ。
続いて左下の写真は、レポーターなどを撮影するスペースでのスタンバイ作業。
写真左に見えている本館校舎に向かって、電波を発射するのです。
さて、出演者などの紹介が終わった後は、「ドライリハーサル」。
ごく簡単に表現すると、カメラや収録のための機材を使わない、リハーサルでして
関わるスタッフ全員、台本をチェックしながら、芝居を観る・台詞を聴く・動きを見る、という作業。
「作業」というと、ルーチンワーク的なイメージがありますが、実際は、大変奥が深いのです。
特にディレクターは、芝居全般に渡って、自分の思惑やイメージにマッチしているかどうかを確認。
必要に応じて、出演者にアドバイスをしたり、相応の芝居をつけたり・・・。
大切なのは、ディレクターからの一方的なオーダーではなくて
出演者自身と相談しながら進めていく、ということ。
当然、気持ちがあってのお芝居ですし、表現は幾通りもありますからね。
今回の写真では、全16グループのうちの、4グループそれぞれの様子を、紹介しています。
美術・装飾の仕込みが一段落すると、次に行われるのは、これ!
高校生の皆さんが、この解りづらい写真で解ったら、凄い。
将来、ドラマへの道をぜひオススメしたいと思うしだいですが
実は、出演者とディレクターの紹介をしているところなのです。
紹介するのは、アシスタントディレクターでして、関わるスタッフの大勢に
ご本人の名前と役称などを伝え、一言をいただく、という場。
どんなに知名度の高い有名な方でも、必ず行う大切な事でしてね
大事な出演者の方をお迎えして、素敵なお芝居をお願いする・・・
ご自身の初心などを述べていただき、その意気込みをスタッフに表現する・・・
好くなとも、そういう大変重要な意味を持つのです。