‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

「満を持して、衝撃の初公開! 超蔵出しスペシャル動画」
と表現すると、オーバーというか常套句というか・・・(苦笑)。
まあ要するに、タイミングを逸してしまって、今まで公開に至らなかったということではあります。
さて、つまらない前置きはこれくらいにして
今回紹介するのは、本校2年次の大型実習授業「ドラマ制作 2012」。
今年の1月10日に公開した、屋外でのロケーションの動画に対して
こちらは、スタジオでの収録風景です。
 
お芝居に対して、カメラ側(正面側)からのメイキング動画は、実際のテレビ放送でも観られますけれど
この動画は、その真反対の、美術セットの裏側上から撮影したもの。
文字通り、「裏側」からのメイキング動画です。

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まあ、あまり昔の話をしてもシカタナイですけれどね
PCが一般家庭に至までに、急速に普及したのは1995年以降。
その後、PCのスペックアップと共に、PCを使用しての「ノンリニア編集」が登場したのですから
テレビや映像編集の歴史に比べれば、まだ浅いと言って良いでしょう。
いずれにしても、子供の頃からPCやキーボードを使う機会があった学生達は、飲み込み速いです。
 
そして、この課題は「ドラマの一部分を編集してみよう!」です。
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左上の写真をクリックしていただいて、拡大表示していただくと見やすいと思うのですが
この資料は「カット割り」台本。映像を切り替えるタイミングが「線」で記されていますが
映像編集は、1/30秒のタイミングに拘る、という世界ですし
編集前の映像素材の、どの部分を選んで切り出すかによっても、映像表現は変わってきますからね
ただ、順番に繋げれば良いと言うものでは、ないわけです。
この実習授業では、アプリケーションの使用方法だけでなく
編集によってもたらされる「映像演出」についても、しっかりと勉強していきます。
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たとえば、ドラマやバラエティー番組などは
事前に撮影・収録して、そして編集して、1つの作品として完成される。
一方、毎日放送されているような情報番組は、テレビスタジオでいわゆる「生放送」。
けれどもしかし、その番組の中でも、事前に撮影・編集されたVTRの部分はありますからね
つまり、「編集」という過程を経る事は、非常に多いわけです。
そうなると、たとえば将来カメラマン志望であっても
編集についてしっかりと勉強しておく事は、とても大事。
ということで、今回は、放送技術科1年生、編集の実習授業です。

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この編集の授業は、ほとんどの作業をPC上で行う「ノンリニア編集」。
「Avid」という編集専用のアプリケーションを使っての実習です。
一人に一台のPCを使いながら、アプリケーションの使用方法を勉強していきます。
 
そこで威力を発揮するのが、「スマートボード」という機器。右上と左下の写真。
担当職員が、PC画面を拡大した画像が投射されているスクリーンを直接触っているように見えますけれど
その投射された画像をクリックすると、PC上でマウスでクリックするのと同じように動作するわけでして
この授業ならでは!という、非常に勉強しやすい環境での実習です。
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およそ3週間ぶりにお伝えする「ドラマ制作」。
間があいているのは、ここでの紹介でして、授業としては毎週
いや、関わる学生にとっては、ほぼ毎日と言って間違いないでしょうね。
今回は、脚本の選出やディレクター・その他のスタッフを決定する、が内容。
放送芸術科の参加学生と、放送音響科の脚本希望の学生が作り出した脚本案から、多数決。
そして、担当職員による確認も加わって、最多数の賛成があった案に決定です!
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ただ、この段階ではあくまでも「案」ですからね
ディレクターに決定した学生と、担当職員とで、さらに磨きをかける。
また、時間や予算・ロケーション地などを加えて、現実的な脚本へと吟味。
完成度を高める努力は、引き続き・・・です。
 
また同時に、決まった役割分担の学生同士で集合したり
ある食堂・ある河川敷・ある病院などなど
ロケーション候補地毎に担当スタッフが集合したりしての打合せ。
脚本(台本)とロケーション地の決定までが、まずは1つ目の大切なフレーズですから
急ピッチの高密度な作業進行です。
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ステージ上の美術セットが組み上がった状態の
客席センターからの、日比谷公園大音楽堂「日比谷野音」。左上の写真。
音楽系の番組やライブビデオなどを頻繁にご覧になる方は
「あ、見た事ある!」ということになるでしょうか。
公園ですからね、生い茂った大きな木々が見えるなどして、大自然の中の様なイメージですけれど
最寄り駅は、地下鉄の「霞ヶ関駅」。
官庁や国会議事堂、そして有楽町・銀座が徒歩圏内の、都心の一等地的な場所にあるのです。
 
右上の写真、美術セットが組み終わると、照明の本格的なスタンバイ開始です。
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ステージ上が「演じる場」だとすると、こちらは「LIVEを作り上げる場」。左上の写真です。
お客様に聴いていただく音、観ていただく照明などの本拠地。
収録映像のベースシステムも、このテントの中に仮設されています。
 
右上の写真は、「客中センター」ポジションのカメラ2台。
奥が、何度かお伝えしている、ズーム比88倍レンズのカメラ。ステージ上の出演者の表情をアップで撮影。
手前が、標準的ズーム比21倍レンズのカメラ。今回のブログ最上左の様な全景を撮影・・・という分担。
 
テント内の、映像収録ベースを横から。左下の写真。
既にお客様である新入生や一般の方が入り始めている、本番前・開演前の様子。
そして、ステージサイドのカメラマンも、既にスタンバイOKの状態。
 
実は、今回の東放学園「新入生歓迎LIVE」には、ナナナント!
「E-girls FLOWER」の皆さんも、出演されたのです。
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さて、前回は予告的・前段的にお伝えした「新入生歓迎LIVE」のスタンバイの様子。
今回は、さらにその詳細を紹介しましょう。
 
左上の写真。搬入口から機材を運搬し始めた時の様子。
コンサートライブなどの映像制作の場合、ほとんどは、テレビ中継車を使用しますけれど
本校の場合は、それに相当する映像システムを、1から構築。
重たい機材なども、人海戦術です。
右上の写真は、ご覧と通り、ステージ上のスタンバイの様子。
こちらは主に、東放学園音響専門学校と本校の照明クリエイティブ科の学生による作業。
新入生のために、2年生が活躍です。
 
左下の写真は、ステージサイドでの、照明クリエイティブ科の学生による、灯体のスタンバイ作業。
今回は、日没前のライブということもあり、夜間や屋内ホールの照明ほど大規模ではありませんけれど
関わるスタッフも少数精鋭ですからね、手際良く、急ピッチな作業です。
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右上の写真。前回お伝えした、あの高額・重量・高性能なレンズを、数人がかりで。
前回の写真で見えている「カメラ本体」が無いですけれど
実は、レンズを先に設置して、そのレンズに、後からカメラを取り付けるという順番なのです。
 
そして、左下の写真。その中継車に相当する映像システムの部分。
使用する機器がすべて並べられた状態。裏側からの撮影です。
綺麗に整然と並べられているのは、偶然ではなく必然。
機能的に無駄なくレイアウトすると、こうなります。
 
右下は、並べられた機器間を繫ぐ、ケーブル各種の結線作業。
もちろん、こちらも、学生主体というか学生のみでの進行です。
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前回は、放送技術科1年生の、屋上での実習授業をお伝えしましたけれど
授業の主旨が「グループワーク・作品制作の流れを体得する・・・」が主旨であるということもあり
使用する機材は、小型のビデオカメラでした。
が、しかし!! 今回の上の写真。
左方に向いている四角い箱に見えていますが、実は、この部分はレンズのみ。
右に見える、まさに取り付けられようとしている物体が、テレビカメラ本体。
レンズだけでおよそ25kg。学生の顔の大きさと比べていただくと、大きさも解るでしょうね。
ちなみに、このレンズの価格は、うーん、そうですね、伏せておきましょうか。
ヒントだけ。前回のビデオカメラ40台分です。・・・(笑)
 
写る学生は、放送技術科の2年生。
機器やパーツ毎に分解されている状態から、「カメラ1式」に組み上げていく作業。
1年間で、ここまでステップアップするのです。

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それでですね、一体、どこで何をしているのか、というと
場所は、「日比谷ヤオン」でお馴染み「日比谷公園 大音楽堂」。
「新入生歓迎LIVE」のスタンバイの様子でしてね
本校からは、放送技術科・放送音響科と照明クリエイティブ科2年生がスタッフとして参加です。

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東放学園専門学校がある、東京都杉並区。
今年は、随分と早く「梅雨に入ったらしい」という宣言がありましたけれど
しばらく、気持ちの良い晴天が続いていますよね。
この天候を生かして、というわけでもないですけれど、この日は屋上で実施。
放送技術科1年生の実習授業です。
 
現場でプロが使用する高性能高額機材も、もちろんしっかりと勉強しますけれど
この授業は、番組や作品製作に慣れる、グループワークを経験する・・・がテーマ。
小型のビデオカメラではあっても、プロ機器に通ずる機能や設定などが組み込まれていますし
使いこなすには、それ相応の知識は必要になりますからね、決してアナドレないのです。
ということで、少数のグループに分かれて、基本機能の勉強中です。
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6月1日に紹介した動画「番組制作演習」。
実際のテレビ放送でも、当然の事ながら視聴者は放送番組を観るわけですし
それを紹介するメイキング的な映像でも、本番中や本番の日を取り上げるのがほとんど。
けれどもしかし、本番・本番の日を迎えるには、それまでの壮大な準備を必要とするのでしてね。
それがあってこそ、番組が製作されるのです。
 
そして、その「最初の一点」に立ち、実質的に準備を進行させていくのが、ディレクターの役割の1つ。
ということで、今回紹介するのは、「番組制作演習」の企画発表と各役割との打ち合わせの様子です。

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上の大きな写真は、その打合せの様子。中央の女子学生が、当該回のディレクターです。
その学生を囲んでいるのが、映像・音声・美術・照明の各チーフクラスの学生。
まずは、番組の主旨や構成の説明を行い、相談。
そして、ディレクターからの要望を受けて
それが可能かどうかなどを判断したり、代案や他のアイデアなどを出し合ったりして
要するに、番組の完成度を高めていくわけです。
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テレビ業界・メディアを説明する特徴的な点の1つとして
常に「時間との戦い」的な要素があるわけです。
それは、番組の制作準備という、数ヶ月のマクロ的な視点での時間
そして、本番当日から本番中にかけてのミクロ的な視点での時間の両方。
 
そこで今回は、そのミクロ的、本番中のしかも、CM中の15秒間での
スタジオ内転換の様子を、動画でご覧いただきたいと思います。
 
授業は「番組制作演習 2013」音楽番組。
この課題には、15秒のCMを挿入するというフォーマットが含まれていましてね
その短時間で、出演者・制作・美術・映像・音声・照明スタッフそれぞれが
次のコーナーに向けての場面転換を行う、そのリハーサル中の様子です。
 
HD画質での撮影ですので、YouTubeの設定で、1080pを選択いただくと
より高画質で、その情景がリアルにご覧頂けます。

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照明クリエイティブ科2年生の授業「テレビ照明実習」。
1年次のこの実習授業では
デザインしてプランを立てて、仕込んでシュートをして完成させて・・・という流れでしたが
2年次になると、「照明シュート」が終わると、カメラリハーサルを経て、本番へと突入!
「音楽番組のライティング」をテーマとしている実習。
授業期間中、毎週本番を繰り返して、デザインからの一連の作業は
ドンドンとステップしていくわけです。

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写真のそれぞれは、本番中の様子。
実は歌手も、同じ照明クリエイティブ科の学生。
しっかりと歌の練習をしてきて、本番に望みます。
そして、右上の写真は、本番中のカメラマンごしの様子。
実はカメラマンも、同じく照明クリエイティブ科の学生でしてね
照明スタッフだけを経験し勉強するわけではなくて、番組作りに関わる様々なスタッフの仕事も体得。
広がりも奥行きもたっぷりの、重要な授業なのです。
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今回は、照明シュート、そして5月28日にお伝えした灯体「ソースフォー」
それらのなせる技をまずはご覧いただきましょう。
左上の写真、出演者の背景にあたる壁面「ホリゾント」に向けたソースフォーのシュート中。
全体として、ボヤッとしているように見えますけれど
シュートが終わる直前になると、右上の写真のように。
黄色い光の粒が、細かく鋭くなって、宇宙空間のように、現像的な光景に。
左下の写真は、その灯体を操作している学生。
灯体の中には、模様を表現する「ネタ」が入っていて、それを透過した光がその先を照らす。
そして、光を対象物に焦点させるメカニズムを持っていて・・・という仕組みになっています。
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右上の写真も、同じくソースフォーによるもの。非常に幻想的ですよね。
そして、下の2枚の写真は、また違う役割の灯体「SS:サイドスポット」。
背景も明るい状況や、全体的に暗めの照明デザインの場合
手前の被写体と背景は混ざってしまって、メリハリがなくなってしまう事が多いのです。
そこで、被写体に対して、横方向から光を当ててあげて
被写体を立体的に表現したり、背景から浮きだたせる、というわけです。
対象物に当てさえすれば良いので、バンドアなどを使って、狭く細い光にしています。
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テレビスタジオでの番組製作に関して
たとえば、テレビカメラは、4台使おうと6台使おうと
調整を終えた後にカメラ倉庫から出してきて、必要に応じて三脚などの付属機器をスタンバイする
そして、カメラリハーサルなどに突入する、という流れとなりますけれど
照明のスタンバイは、前回までにお伝えしたように
必要な灯体を準備して、それぞれの場所に設置して電源線を繋げて、調光操作卓の設定をして
で終わりではなくて、その後に「照明シュート」を行って、広がりや向きなどを調整して・・・
という照明ならではの細かい作業が、準備段階に入ってくるのです。

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ほとんどの灯体は、手動で個々の向きや広がりなどの調整を必要とするので
脚立に昇って1つずつ、の緻密な作業。
特に、テレビカメラは、人の見た目よりも明暗や色合いを極端に表現しますから
見た目でokでも、テレビモニターで見るとNGという場合も。
 
写真はそれぞれ、スタジオの壁面に設備されている「ホリゾント」に
レインボーカラーを表現するためのシュートの様子。
見た目では、円の大きさは同じように感じ、際立った光の芯は見えず、全体的にマイルドな光ですが
左下の写真のように、カメラを通すと、大きさはやや不揃いに、コントラストも強く・・・
という事になります。
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前回、マルチ9画面でお伝えしたのは、「仕込み」。
一般家庭の室内では、当然の事ながら、照明は常に同じ位置にありますが
例えば、テレビスタジオやコンサートホールのステージ上では
デザインによって、光の当て方も違えば、使用する灯体も変わりますからね。
その都度、必要な位置に、灯体を吊る様に設置したり、スタンドを使って置いたりして
適した照明環境・照明的演出を、「イチ」から作り上げるわけです。
 
それと同時に行われるのが、「回路のパッチ」。
明るさを変えるのが、沢山並んでいる「フェーダーレバー」。上の写真です。
それぞれのレバーを上げると、どこの回路(電灯線)に繋げた灯体を点けるかを
サブコントロールルームにある照明卓のコンピュター上で、設定していきます。左下の写真。

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それが完了すると、スタジオフロア内では、点灯チェック。右上の写真です。
上記の、パッチやスタジオフロアでの繫ぎ込みが正しいかどうかをチェック。
そして、「照明シュート」へと、作業はドンドン進みます。
 
左下の写真は、「ソースフォー」という名称の灯体の、シュート中。
一見、他の灯体と違いないように見えますが
実は、右下の写真のような、「模様」を表現するのに使用する灯体なのです。
まだ、シュート完了前ですし、灯体が吊るされている照明バトンが降りていまからね
どのような照明の効果になるのか、少し解りづらいですけれど・・・。
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