見た目だけではなくて
2013年5月29日 実習風景,照明クリエイティブ科
テレビスタジオでの番組製作に関して
たとえば、テレビカメラは、4台使おうと6台使おうと
調整を終えた後にカメラ倉庫から出してきて、必要に応じて三脚などの付属機器をスタンバイする
そして、カメラリハーサルなどに突入する、という流れとなりますけれど
照明のスタンバイは、前回までにお伝えしたように
必要な灯体を準備して、それぞれの場所に設置して電源線を繋げて、調光操作卓の設定をして
で終わりではなくて、その後に「照明シュート」を行って、広がりや向きなどを調整して・・・
という照明ならではの細かい作業が、準備段階に入ってくるのです。
ほとんどの灯体は、手動で個々の向きや広がりなどの調整を必要とするので
脚立に昇って1つずつ、の緻密な作業。
特に、テレビカメラは、人の見た目よりも明暗や色合いを極端に表現しますから
見た目でokでも、テレビモニターで見るとNGという場合も。
写真はそれぞれ、スタジオの壁面に設備されている「ホリゾント」に
レインボーカラーを表現するためのシュートの様子。
見た目では、円の大きさは同じように感じ、際立った光の芯は見えず、全体的にマイルドな光ですが
左下の写真のように、カメラを通すと、大きさはやや不揃いに、コントラストも強く・・・
という事になります。