‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
上の写真。「これも実習授業です」というと、ちょっと信じ難い?でしょうか?
土手のような所で、学生6名。しかも、そのうちの3名が座っていて
さらに、よく見ると、みんな笑っていて楽しそうな光景。
しかも、結構大笑いです(笑)。
さて、この楽しそうな写真は何か、というと
「ドラマ制作 2013」ロケーションハンティングの様子なのでございます。
教室内での、毎週打合せなどを中心に制作準備を進めてきた実習授業ですけれど
ここへ来て、機が熟したというか満を持して、というか
コツコツと、今まで積み上げてきたものが、結晶化するように
制作準備も佳境に入りつつあります。
脚本担当やディレクターを担当する学生を中心に
多摩川沿いのある場所で、完成間近の台本を手に
それに相応しい場所であるかどうか、また
その環境を利用して、どのような映像を構成していくか・・・などなどを調査。
もの造りのための、そしてその完成度をさらに上げるための
大切な過程の1つなのです。
やはり、とかく、その「動き」を伝えようとすると
文章だけでは限界もある、という事でして
前回お伝えしたトレーニングの様子を、動画でご紹介させていただきます。
放送技術科1年の、スタジオカメラを使用しての、実習授業。
「撮影する」という事に慣れる、「レンズの操作」に慣れる
しかも、可能な限り素早く、そして確実に!
見た目よりも、実際は難しい事は、あえて細かく言うまでもないでしょう。
「2」と表示されているカメラ。
学生が右手で操作しているのは、レンズの操作棒。
押し引きでズームイン・アウトの操作、銀色のお皿を回すことで、フォーカスの操作です。
上の写真。向かって正面側の方々に、アルファベットが書かれた紙。
高さも角度も散っているように掲げられているわけですが
それを、出来るだけ短時間で撮影する練習でして
勝手に名付けまして「Target and Attack!」。
それまでは、カメラ自体を動かすというトレーニングがメインで
手先腕先だけでなくて、体で力を与えて動かすという操作方法を学んできましたけれど
徐々に、撮影する練習が、それにプラスされていっている
放送技術科1年の、実習授業です。
ただ、目標のアルファベットにレンズを向ければ良い、のではなくて
素早くフレームに入れて、フォーカスを合わせて、適切なサイズにする・・・。
しかも、上に書いた通り、角度も高さも距離も違いますからね
当然の事ながら、サイズもフォーカスもその都度合わせる必要がありますから
簡単に見えるかも知れませんが、意外に難しいのです。
とにかく素早く! 少しでも速く一連の作業を終えなければならないのですしね。
学校を、そして本校を知っていただくためには
当ブログを含むWEBサイト・学校パンフレットを始めとして、いくつかの手段がありますけれど
やはり、「オープンキャンパス 体験入学」を代表とする
在学生の姿や表情や、そのまま「生」でご覧いただける
そして、在学生と話をできるチャンス沢山ある、イベントに参加していただく、これが一番。
「東放学園らしさ」「本校の良さ」は
そのようなコミュニケーションによって、最も効率的に感じられると思うからです。
けれどもしかし、そう簡便にイベントに参加できない
本校から遠方にお住まいの方もいらっしゃいますからね
手段に関わらず、しっかりとお伝えする努力はさせていただいていますが
その場で、観て感じていただくということに、勝るものはありません。
この夏休みもこの先も、「オープンキャンパス 体験入学」など何度か開催されますので
どうぞ、ご参加ください。お待ち申し上げております。
第二フェーズに入ったと言っても、単に1回だけ情報番組を制作するというわけではなくて
曜日やクラス、その中のグループ毎にに分かれての、合計8番組の制作。
「他のグループと、完全に同じ内容はダメ」という明確なルールはありませんが
各グループ共に競い合うように、試行錯誤し切磋琢磨しながら・・・と
ごく自然に、このようなスタンスになるわけです。
左上の写真も右上の写真も、それぞれが前回の紹介とは違うグループの様子でして
特に左上は、美術セットのパネルが5色に分かれて
それぞれに、学科の特徴を象徴とするようなイラストが、描かれています。
そして、下の2枚は、あるグループのディレクターを担当する学生。
真剣な表情も、たまに見られる笑顔も
本物のディレクターっぽい雰囲気が、じわりじわりと、伝わってきます。
上の写真、テレビ美術科の作業工房で、完成したばかりの番組タイトルでして
出演者の背景に掲げられるサインを、テレビ美術科の2年生が製作したものです。
ヒップホップアートなデザインが、陽気で印象的。
手が込んだデザインで、丁寧に作られていますけれど
もちろん、学生達による手造り。
そして、裏はどうなっているのか、というと、左下の写真。
実は、木製なのですけれど、1枚のベニヤ板だけではなくて、
補強と取り付けの簡便さを考慮して、タル木で枠組みされているわけです。
それをスタジオに持ち込んで、背景に取り付けている作業が、右上の写真。
これもやはり、ただ掲げるだけではなく
カメラ写りはもちろんの事、途中で外れてしまう事などがないようにと配慮。
番組では、もっぱら表だけが写るということになりますけれど、多くの工程をクリア。
ただ描く、ただ掲げる、ただ見せるだけではなく
それを達成するためには、いろいろなノウハウや努力が伴っているのです。
(原稿原案・写真:職員 石原)
とっても「夏祭り!」
2013年7月22日 実習風景,照明クリエイティブ科
そして、前回紹介した学生が、「Vectorworks (ベクターワークス)」
(PCのCADソフト)で製作していたデザインの実際。これが左上の写真。
まだ、照明シュート中の光景でしてね
明るさや灯体の向きなどの調整中ですから完璧な状態ではないですけれど
夜空に浮かぶ綺麗な花火。「夏」「夜祭り」がテーマです。
右上と左下の写真は、他の照明スタッフと話し合いながら、調光操作中の様子。
向かっている機材は、「照明調光操作卓」。
実際の撮影画面を見ながらの、追い込み調整です。
あまり良い写真でなくて恐縮ですが、右下の写真が、本番直前の様子で、完成されたライティング。
花火も一層艶やかに、華麗に。とっても、「夏祭り!」です。
照明をデザインする
2013年7月20日 実習風景,照明クリエイティブ科
ここ3〜4年程度で、学校内の方々で、学生がPCを使って作業をしているという光景、随分と見る機会が増えました。
WORDなどのビジネス系や、映像編集での使用はもちろんの事、図面を製作したり編集したりするのも、一部を除いてPC化されて久しいですよね〜。
1枚目の写真。放課後のロビーで、PCに向かっているのは、照明クリエイティブ科2年の学生。
「Vectorworks (ベクターワークス)」というソフトウエア。美術セットの配置などが指示されている、テレビスタジオの図面に、必要な照明を配置していく作業です。あらかじめ、テンプレートとして用意されている、各種灯体(ライト)を、その図面上に、トレースしていくわけです。
こうして、書かれる説明は単純ですけれど、まず、このソフトウエアを使えるということ。そして、光の演出を考えながら、電源の容量や照度のバランスも考えて・・・という、非常に緻密な吟味が要求される、大切な作業なのです。
上の写真、テレビスタジオの一角。
美術セットの裏側ですからね、薄暗くてペンライトを点けて作業中。
担当は、放送音響科の学生。「番組制作演習」スタンバイです。
そして、何の作業をしているのか、というと、左下の写真。
綺麗に並べられているのは、「ワイヤレスピンマイク」です。
1つの固まりで一式。腰などに付ける、電池を内蔵した送信機と
それに繋がる細いケーブルと、その先に小さく丸く見える物体が、ピンマイク。
当然の事ながら、出演者1人に対して一式。ですから、時として使用数が多くなりますが
このように、事前に必要な設定や準備などをして、解りやすいように並べておくわけです。
それが終わると、「マイクチェック」。右下の写真。
使用台数分、手に持って1つずつ・・・の作業です。
前回に続く紹介ですけれど、週が変わって次のトレーニング。
放送技術科1年生の、テレビスタジオでの、スタジオカメラの実習授業です。
今回は、3メートル程離れた場所へ、カメラの向きを変えながらの移動。
次のカメラアングルに、急いで短時間に入るのが主な目的。
ただ、ヤミクモに動かせば良いのではなくて
「短時間での動作」は「無駄な動きを排除する動作」とほぼ同義ですからね
自分自身の動きを最小限に留めて
カメラだけをスムーズに動かす、というテクニックが必要になります。
特に、右上の写真。
ちょうど、カメラを動かし始めるタイミングでの撮影ですけれど
体の重心を低くして、手前に引くというスタイル。
タイヤがついているとは言え、スタジオカメラ1式の重さは、およそ260キログラム。
このように、しっかりと体勢を作って
しっかりと最初に、動かす力を与えるのがポイント!
そして重要なのは、腕力ではなくて、体全体で力を与える、ということなのです。
「撮影する」とは、主に、カメラアングルやレンズの操作が問われる。
それらが、「何をどのように表現するか」を決める要素になるわけですけれど
特にテレビスタジオで使用されている「スタジオカメラ」に関しては
素早く、適切な位置に移動させるなどの動作も、大切な要素。
一見、当たり前のようですが
タイヤがついていて、それをハンドルで操作して・・・という
言わば、車の操縦と同じようなテクニックが必要とされるからです。
この授業は、放送技術科1年生の実習でしてね、実際には、6月の初めに行われた内容。
障害物を置いて、それを避けるように、スタジオカメラを素早く動かす、というトレーニング。
細かな九十九折りの道を進むように、ジグザグ走行で前進・後退をする動作です。
障害物同士の間隔は、狭めに設定してありますから
その障害物に衝突させないように、ハンドル操作をしたり
衝突しそうになったら停止させたりする・・・
「カメラ動作の感覚を掴みながら、思い通りに操る」が、このトレーニングのテーマです。