授業風景

写真のまんまなのですが、ケーブル巻きの練習です。
一生懸命がんばっているのは音響技術科1年生です。
手にしているのはマイクロフォンを繋ぐためのケーブル(シールド線)で、
写真のものは10mの長さがあります。
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今の彼らの目標はこれを25秒で巻くことです。
夏休み前には「テスト」があって、これをクリアしなくてはいけないのです。

さてこの「ケーブル巻き」、一見簡単に見えますが、
ただ闇雲に巻くのではありません。
本校のケーブル巻きには「ある法則」があるのです。
詳しい説明は省かせていただきますが「8の字巻き」という法則で巻く必要があります。
しかも巻いてある輪は、大きすぎず、小さすぎず、
さらに一定の大きさでなくてはいけません。
そして最後にケーブルを結んで…、
ここまでを25秒で行うのが「ケーブル巻きテスト」です。
(ちなみにこれは「レベル1」で、1年次終了までには「15秒」のテストがあります。)
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ケーブルは機材と同様に大切なものです。
いくら立派な機材がたくさんあっても、それだけでは何にもなりません。
必ずその機材の間をケーブルで繋いであげなければいけません。そして、これらを接続するケーブルにトラブルがあれば、その機材も意味をなさなくなってしまいます。
いわばケーブルも重要な音響機材のひとつなのです。

これをきれいに早く巻ける技術を持つことは、
サウンドエンジニアにとって最初のステップです。
(INA)