「当たりまえ」では済まない大切さ

2010年12月27日 実習風景,照明クリエイティブ科

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 都内のあるホールでの実習授業の様子を、何回かに分けてお伝えしてきた「舞台照明実習2」。今回の一連の紹介としては、今日で締くくりです。
 
 本番では、出演者として華やかな意気込みを表現した学生、本番が終わると同時に、スタッフとして様相に早変わり。
 まずは、沢山の灯体が吊るされている「照明バトン」が降りて来る前に、その際に支障となる床置きの灯体と、電源用の結線を、すべて排除。これが1枚目の写真。
 さすがに何回かに渡る入念な打合せが行われているだけあって、抽象的な指示のための声かけは聞かれず。注意を促す、あるいはもっと具体的な指示の声のみ。とにかく、速いです。 
 
 そして2枚目の写真。ヘルメットを被り、照明バトンを降ろして、結線と灯体を外す作業。ここまで、撤収開始から4分しかかからず。学生皆さん、動きが速いので、例によってデジカメだと、とてもブレます(苦笑)。安全に手際良く、この両立は、難しいのですよね。
 
 3枚目の写真、ある程度、灯体が集まってきて、それを専用のケースに収納する作業です。
 綺麗好きとか几帳面だから、など個人の質(たち)に関係なく、灯体の機種はもちろんのこと、向きや角度まで、キチんと揃えて入れていきます。
 
 収納の作業が終わった後は、機材車への積み込みと同時並行で、ステージ上の掃除も。
 そして最後の写真は、学生全員でホールの担当の方へ、お礼の挨拶。しかもバラバラではなくて、整列をしてお辞儀をしていました。驚くのは、その直後、飛び入り参加で手伝った「1年の学生」にも、お礼をしていました。
 いずれも「当たりまえ」の一言では簡単に済まない、とても大切な礼儀ですし、「仕事をする」ということに対する意気込みの表現としても、とても大事ですよね。