「ドラマ制作」ロケーション2
2010年8月29日 実習風景
実習授業「ドラマ制作」ロケーション2日目。今日は、まず府中市内のある駅前から開始。
朝、7時30分。機材車やマイクロバスなどの「本体」が到着する1時間前。しかし、早いスタッフは既に現地に集まりつつある。
この「早く来る」ということは大事。電車の遅延時間を見越して、というレベルの話ではない。始まるまでの、余裕の時間が与える良い影響は大きい。
まずは、カメラや各機材を使用しない「ドライリハーサル」で、出演者の立ち位置や動きを確認。演出・カメラ・音声・照明などの各チーフのスタッフが参加。この後、即座に撮影の準備に入る。
駅舎の改札付近でも、撮影。
もちろん、ロケ場所は、事前に交渉をして撮影許可を得ている。けれどもしかし、許可を得ているとしても、可能な限り、一般の人を邪魔しない、という工夫と努力は必須。
日野市内へ移動中の、電車内。
授業に参加する学生などは、総勢100名以上。機材車やマイクロバスでの移動の他に、電車などで移動するスタッフもいる。
カメラに向かってポーズを決めている学生達。早朝から、ひと仕事終えている割には、明るくて元気が良い。
照明担当の学生と、長年に渡り現場で活躍している、本校の講師。
自然に明るい日中の撮影でも、照明は欠かせない。
肉眼での「見え方」とカメラを通しての「映像」の間に、違いがあるからだ。
ある専門学校の敷地内での撮影も。
各スタッフの準備と、ドライリハーサルの同時進行。
いわゆる「OL風」の女性2人は、授業に参加している、学生エキストラ。衣装がもの凄く似合っていた。
音声のスタッフ。
比較的遠くの音を収めるのに適しているガンマイクを、出演者に向かって支え持っている学生。その学生にアドバイスをしてくれている、株式会社ブルの方、そして、出演者が付けているワイヤレスピンマイクの受信機を、頭の上に持つ学生。「頭の上」は、受信感度を維持するため。
本番撮影直前に、リーダー(カチンコ)をレンズ前にかざす、アシスタントディレクター。
S:シーンナンバー・C:カットナンバー・T:テイクナンバーが記されている。
様々な理由による、撮り直しが生じると、このテイクナンバーが増えていく。2回目の撮影だと、「T-2」と表記。
この実習授業全体を率いている、本学園顧問の島﨑が見ているのは、テレビカメラの上に取り付けられている液晶モニター。
この液晶モニターで、カメラマンや各スタッフに指示を出したり、出演者の演技指示をしたりする。
2日目最後は、同市内の河川敷。主役の出演者の歩行シーンの撮影。
各シーン毎に、「この場所で撮影すること」「この時間に撮影すること」「この順番で撮影すること」すべてに、意味がある。どれも必然。
そして、このドラマのタイトルは、
「五十五歳の夏休み」。