包丁を使ったり、スチロールカッターで削ぎ落したり・・・と、比較的大まかな加工から、スタートしたテレビ美術科「造形制作実習」。
加工の作業は、その「形」や「大きさ」にする事から、「それらしくリアルに」する事へ、細かくデリケートにシフト。
1枚目の写真をご覧いただくと、その雰囲気は少なくとも伝わるでしょうか。
使っている道具は、発泡スチロールを、細かく加工したりカットしたりする専用のものでして、ハッコー社「マイペン」という製品。
「はんだごて」という工具は、ご存知の方も多いと思うのですが、あれと同じ様なデザイン。
加熱されている針金のようなものを、発泡スチロールにあてて、溶かしながら加工していくわけですね。2枚目の写真です。
子供の頃に、溶かして遊んだことがある人には(良い子はマネしちゃいけません)解るかと思うのですが、あっという間に、溶けてしまいますよね。こちらは、専用の道具なのですけれど、やはり同様に、長い時間あて過ぎると、悲しい結果になります。ですから、言うまでもなく、非常にデリケート。失敗は許されないのです。
そして、この学生は何のモデルの、どの部分の加工をしているかというと、3枚目の写真。
絵の具のチューブの、肩の部分に入っている、文字の部分なのですね。
見落としてしまいがちな部分ですけれども、より「リアル」に表現するには、欠かせない部分です。