‘放送芸術科’ カテゴリーのアーカイブ

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一口に「番組を創る」またあるいは、それを「役割り分担して」と言っても
実際には、奥が深く幅も広い。
短い言葉だと、その手法や表面的な現象の列挙が際立ちますけれど
言わずもがな、それほど単純ではないわけです。
それは、関わる時間に関しても同様。
 
番組製作の当日。これがスタートからゴール地点までの時間とすると
そのスタートラインに立つまでに、調べたり考えたり決めたり・・・
という準備の作業が、沢山。
スポーツやその競技と、同じなのですよね。
 
今後は、この実習授業での、その準備の様子も、少しずつご覧いただきましょう。
(写真撮影:M.Y)

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学校の授業ですからね、当然、職員や講師の先生と共に
あるいは、そのアドバイスを聞きながら、番組制作に勤しむわけです。
そういう光景の写真が、特に今回の下の4画面マルチ写真の左下のものに観られるのですが
ただ、すべてを手取り足取りではなくて、学生の自主性も大切。
あらかじめ、学生が知っておく事、アドバイスしておいた方が良い事もあれば
まずは経験してみて、学生自らが結果的に体得するべき事もありますよね。
 
と言う事で、何でも自ら、積極的にチャレンジしようとすればするほど
さらに高密に緻密に、そして良い経験になり
この先の、社会に出てからの様々な事に、強く効いてくるわけです。
(写真撮影:M.Y)

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そしてですね、この「番組制作演習」ですけれど
ディレクターや構成、タイムキーパーなどの役割りを、放送芸術科が。
カメラマンやビデオエンジニア、テクニカルディレクターを、放送技術科。
照明をデザインしたり、仕込んで操作したりするなどを、照明クリエイティブ科。
音声を収録したり、音の調整をしたりするのが、放送音響科。
美術セットをデザインしたり、製作したり建て込んだりするのが、テレビ美術科。
と言うふうに、本校の5学科が、スタッフを役割り分担。
 
1年次の、それぞれ色々な授業で体得した知識や技術を礎に
各学科の学生が、一致協力しながら、番組を製作していく、実習授業です。
(撮影:M.Y)

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東放学園専門学校の全学科の2年生が参加しての実習授業
「ドラマ制作」とそのスタートを、先日紹介しましたけれど
もう1つの、やはり全学科参加型の大型実習授業も、本格的にスタート。「番組制作演習」です。
 
本校を構成している5学科で、テレビ番組のスタッフ系役割りを、すべて分担できる・・・
これが、本校の特徴の1つ。
どの学科が、具体的にどんな役割りを担当しているのか、などの詳細は
今後、ゆっくりお伝えしていきます。
 
まあとにかく、これから7月終わりにかけて、交代しながらも、毎週番組制作。
合計20本のいろいろな番組が、学生の手によって、創られていくのです。
(撮影:M.Y)

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一通りの、授業や作品製作までの流れの説明後は
昨年度の作品を観たり、メイキング映像を観たり。
ただしかし、単純にお手本というか「こういう作品を、こういうふうに・・・」
という象徴として、ではなくて
この実習の雰囲気を掴むために、1つの完成系を実際に目にして
先を見通せるように、あるいは、さらに良い作品を創ろうという決心をするためなのです。
もちろん、言わずもがな、昨年度の作品も、非常に秀逸な内容だったわけですけれどね。
 
さて、これらの作品を目にして、取り組む学生はそれぞれ、どんな想いを抱いたでしょうか。

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そして、いよいよ新年度授業開講!
写真は、4月の3週目に撮影したものです。
東放学園専門学校の5学科 放送芸術科・放送技術科・放送音響科
照明クリエイティブ科・テレビ美術科の2年生が参加しての「ドラマ制作」という実習授業。
1回目という事で、まずは授業のガイダンスの様子。
ここで、この授業がどのような内容で、どのように進められていくのか・・・などの説明を受けて、学生が履修するかどうかを決めるわけです。
 
何しろ、5学科共同の大型実習ですので、写真でもかなりの学生数が見られますが
ほぼ全員の学生が、このまま履修を決定。
この4月から制作準備を始め、作品の収録が8月末ですから、かなり長期間に渡るものでしてね
それだけ、本格的な実習授業なのです。

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お伝えしているように、この授業は、放送芸術科1年生の実習ですけれど
カメラや音声などの技術スタッフは
放送技術科や放送音響科の2年生が、授業の空き時間に担当しているのです。
言わば手伝い的ではありますが、もちろん、こちらも言わずもがな、実習。
前回の3段目の左から3・4番目の学生は、音声を担当する放送音響科の学生ですし
このシリーズ、点々と写るカメラマンや、今夏意の3段目一番左などに写る学生は、放送技術科の学生。
学年や学科を超えて、多勢が勉強になる実習授業なのです。

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表示されている写真をクリックしていただくと
何をしているのか、そしてその学生の表情などがお解りになると思いますので
ぜひ、拡大して、しっかりとご覧ください。
 
たとえば、前回のマルチ画像、三段目の一番左の写真や
今回の四段目の左2枚の写真などをご覧いただければと思うのですが
これは、本番撮影後の、VTR収録チェックを兼ねている、出演者やスタッフに対するプレビューの様子。
出演者を担当した学生が、各々の芝居・演技のチェックをしたり
スタッフを担当した学生が、自らの出来不出来を認識するという、大切な作業なのです。

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前回紹介したのが、3月6日ですから、随分と間が空いてしまいましたが
放送芸術科の実習授業「ドラマ収録」の様子を、続けてご覧いただきましょう。
 
今までもお伝えしていますが、学科全員を16グループに分けて、つまり、16作品を制作する授業。
出演者3名も、同じ放送芸術科の他のグループが担当。
主役の男性と軽やかな関係を望む女性と
一方では、その男性を真面目に支える女性との、つまり3角関係のお話なのです。 
 
基本的には、課題となっているシナリオに沿った形で台本が起こされ
様々な準備が行われて、演出されて完成という流れ。
ですから、細かい部分では、そのグループ独自の
それぞれのディレクターのオリジナル的な要素も、加わるわけです。

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上段の左から2番目。
時計に手を差し伸べる学生の姿が観られますが
この学生は、本番直前、時計を適切な表示(針の角度)にしようとしている、アシスタントディレクター。
その隣の写真や、下段左から2番目の写真に写る学生も、アシスタントディレクター。
芝居上、動いたり動かしたりした物の位置を元に戻すなどの作業を、即座に間髪入れずに行います。
 
アシスタントディレクターは、ドラマの場合
演出補や助監督などと表現されることが多い、役割。
出演者とディレクターの間に入り、円滑に収録が進むようにする、という仕事も
数多く作業をこなす、アシスタントディレクターによる、大切な仕事の1つです。
 
そして、二段目左から2番目と一番右の写真。
出演者のある場所に、ワイヤレスピンマイクを付けたり
ガンマイクを向けている、放送芸術科の学生の手伝いをしている、という姿。
音声の役割は、放送音響科の2年生も担当しているのです。

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前回お伝えしたのは、2月10日ですから、随分と間が空いてしまいましたが
放送芸術科のスタジオでの番組制作の授業で、この課題のテーマは「ドラマ」。
美術セットの装飾やドライリハーサル・技術打合せなど、時系列で実習を行った後は
カメラリハーサルから、そして、本番。
放送芸術科1年生を16グループに分けて、それぞれ。
つまり、16作品のカメラリハーサルと本番を行ったわけです。
 
詳細な説明は、少しずつちょっとだけにしまして、今後数回に分けて、写真を沢山ご覧いただきましょう。
ご覧いただければ、授業への姿勢ややる気は、伝わるでしょうからね。
(クリックすると、写真は拡大表示されます)
写真撮影は、放送技術科の学生有志達と、職員の伊辺・堀内です。

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そして「ドライリハーサル」開始。
ドライリハーサルというのは、ごく簡単に言えば
撮影・収録に関わる機材を使用せず、関わるスタッフ全員で芝居を見る、という作業。
実際の美術セット上での芝居は、これが初めてになるので
もちろん、ディレクターが演技を付けたり、演技を深めたりする、という事も含まれます。
  
下の9面マルチ画像。
中段の右は、ストップウォッチを台本を手にする「記録」を担当する学生。
下段左は「スイッチャー(TD;テクニカルディレクター)」と担当する女子学生。
それ以外の写真は、ディレクターを担当する学生。
この他にも、音声のスタッフやカメラマンなどが、同様に台本を手に持ち
芝居と台本とを照らし合わせながら、所作や位置関係などを、頭に入れていくのです。

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前回お伝えした「美術(装飾)」は、本来であれば美術関係のスタッフが担う事ですが
この授業では、あえて、他へは託さず、自分達で。
例えば、ディレクターになれば、それらを専門のスタッフに注文する立場になるわけですから
今のうちに、少しでもそれを体得しておけば、将来の糧になるのですよね。
 
そして、3名の出演者もすべて学生。やはり、これも同様に、大切な経験です。
 
写真それぞれは、この後の「ドライリハーサル」を前に
アシスタントディレクターが、出演者と担当ディレクターを紹介している様子。
前々回にお伝えしたように、16グループの16作品なのですが
その中の4グループの写真です。

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各グループ毎に、持ち時間が決められていて
その時間内に、本番収録を終えなければならない、という制約があります。
「Time is money」という常套句が有名ですけれど
ある放送局の、そして番組によっては
終了時間が「絶対終了時間」というふうに、厳密に定められている事もあるくらい
言わずもがな「時間」は大変重要なファクターになるわけです。
 
それぞれの持ち時間の中で、最初に行われる作業が「美術(装飾)」。
自分達で用意した、「それらしい部屋」に装うための装飾品などを
グループ全員が、一致協力して。
写真はそれぞれ、グループ違いのその、一致協力!の姿です。

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