‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ

テレビ業界・メディアを説明する特徴的な点の1つとして
常に「時間との戦い」的な要素があるわけです。
それは、番組の制作準備という、数ヶ月のマクロ的な視点での時間
そして、本番当日から本番中にかけてのミクロ的な視点での時間の両方。
 
そこで今回は、そのミクロ的、本番中のしかも、CM中の15秒間での
スタジオ内転換の様子を、動画でご覧いただきたいと思います。
 
授業は「番組制作演習 2013」音楽番組。
この課題には、15秒のCMを挿入するというフォーマットが含まれていましてね
その短時間で、出演者・制作・美術・映像・音声・照明スタッフそれぞれが
次のコーナーに向けての場面転換を行う、そのリハーサル中の様子です。
 
HD画質での撮影ですので、YouTubeの設定で、1080pを選択いただくと
より高画質で、その情景がリアルにご覧頂けます。

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内容は、さらに内部に奥に進んで、テレビカメラ本体内の、解説へ。
特にその中の心臓部、あるいは「要」とも言える、光学ブロック部分の勉強。
上の写真、3色と白色物体が映し出されているテレビモニターに向かって、何かをしている様子。
 
そして、何をしているのかというと、左下の写真。
学生それぞれが手に持っている物は、3色分解プリズム。
テレビカメラは、つまり「光を電気信号に変換する」という装置ですが
我々の肉眼のように、レンズを透過してきた光を、そのまま電気信号化するのではなくて
まずは、その光を「光の三原色」である「R G B(赤・緑・青」」色に分けて
その先にある「CCD(固体撮像素子)」で変換するわけです。
その「分ける」装置が、プリズム。右下の写真。
 
プリズムを通った光は、赤の世界・緑の世界・青の世界というふうに見られますが
それぞれの世界の中で、モニターに映し出された各色が、どのように見えるのか?
これは、光や色、映像信号を理解する上で、重要な事になるなのです。

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上の写真。
最新のメカニズム、高精細な画質、一式2500万円以上の高額精密機器・・・スタジオカメラ。
それを間近に、自転車のタイヤにも使用する空気入れで、必死に空気を送り込む男性。
それほど頻繁に空気入れを必要とするわけでもないですけれど
最近の、スタジオカメラのセット(カメラやレンズ本体に、付属機器含む一式)には
無くてはならないのが、この「空気入れ」なのです。
この「空気入れ」と「スタジオカメラ一式」の関連性は、いかに!
放送技術科1年生の実習授業です。

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今回は、「スタジオカメラ一式を知ろう!」がテーマ。
一式としたのは、レンズやカメラ本体など、それぞれの目的・用途などによって
いくつかのユニット(機器)の集合体だからでしてね
その機材名やメカニズムだけでなく、重さや内部構造などを、しっかりと勉強・体得するわけです。

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機材の、一通りの配置が終わると、次の作業は結線作業へと突入。
「結線作業」とは一体何か?というと
史上最大的(笑)に簡単に表現すると、要するに、テレビの裏側の配線の様なものでして
映像システムとしては、かなり小規模だとは言えますけれど
それでも、合計70本程度のケーブルを使用して、各機材間を結んでいくわけです。
もちろん授業ですから、学生だけで、システムを構築。
 
写真をご覧いただくと、何らかの紙を見ながら作業を進めているようには観えますが
それは、1年次に勉強した、更に小規模な別のシステムの系統図(配線図)。
これを参考にして、まずは自分達だけで、出来るところまでやってみよう!が、今回の実習のテーマ。
話し合いながら、それぞれの知恵を出し合って、協力しての作業。 
言わずもがな、どの写真も、撮影用のポーズではなく
ごく自然な光景を、そのまま撮影したものです。
 
一連の作業が完成した後は、学生各々が自分自身で、系統図を完成させる作業へ。
「番組制作演習」中継先の、映像システム構築作業。放送技術科2年生です。

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ここ20年間くらいの放送現場の、特に映像技術的な観点から感じられる事の1つは
画質の向上と反比例の、機材やシステムの、小型化シンプル化省力化。
技術は日進月歩ですからね、まあ、当然と言えば当然ですけれど
放送(信号)規格や機材システムのプロセスが、デジタル化された事で
技術の進歩に重畳されるように、一層の小型化や合理化が進んでいる感じ。
当然、重量に関しても、かなり軽量化されてきたわけです。 
けれどもしかし、要所では、重たい機材を相手にしなければならない
これも半永久的に続くであろう事も、また事実なのです。
 
久しぶりに前置きが長くなりましたけれど(苦笑)
上の2枚の写真。機材を運んでいる、放送技術科の学生の様子。
来週より本番が始まる「番組制作演習」を前に
予習的に、中継映像製作システムを構築するために
エレベーターや台車を使わず、機材を自力で運んでいるのです。
重さに慣れる・・・体力作りも、必要な即戦力の1つですね!
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シリーズ2012年度「番組制作演習」最後は
カメラリハーサル前の動画と共に、カメラマンの様子を。
動画をご覧いただくとお解りになると思うのですが
静かに、カメラマン同士や、カメラアシスタントなどと打合せをする一方で
大きな声を出して、スタンバイを進めているのが、照明を担当する、照明クリエイティブ科の学生。
出演者の微妙な立ち位置や動きの決定によって、若干の修正が必要になるからですね。

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4枚の写真は、それぞれグループ違い番組違いのカメラマン。
放送技術科の学生が担当します。
出演者が多数の場合は、各方向(アングル)に2台ずつのカメラを配置。
3方向から2台ずつの、合計6台のカメラを使用して、撮影していきます。
  
右上の写真、ハンディカメラは、左手でレンズのズームとフォーカスの操作を。
左下の写真、スタジオカメラは、左手でズームのスイッチ操作を
右手でフォーカスのダイヤル操作を行います。
 
ということで、シリーズでお伝えしてきましたが
今年度2013年度の「番組制作演習」の番組制作は、この連休明けに本格化。
グループに分かれての、合計20番組製作! 一緒に頑張りましょう!

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放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」の最終課題、音楽番組制作。
シリーズの最後は、カメラマンを担当した学生達の様子です。
 
お伝えしている通り、この実習は放送芸術科の授業。
この授業の今までの課題によっては
放送芸術科の学生自らが、カメラマンを担当するということもありましたけれど
さすがに音楽番組のカメラワークとなると、相応のテクニックが必要ですしね
ディレクターを担当する放送芸術科の学生が要求するカメラワークを
しっかりと実現してあげなければならない。
ということから、放送技術科の1年・2年の学生、そして
長年に渡り現場で活躍してきた、本校の倉谷顧問や担当職員などで
交代して、音楽番組全16作品のカメラマンを、担当しました。
 
写真をご覧いただければ、多言は無用でしょうね。
気持ちが表情に、そして姿勢に、にじみ出ているのです。

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グリーンガイダンスがどんなに楽しいか
グループリーダーがどんなに元気か
ホテルの朝食がどんなに美味しいか
そして、自己表現がどれほど大切なのか・・・
これらを象徴する写真が、今回の1枚目(笑)。ある、グループリーダーの、勢いあるワンショットを。
 
「グリーンガイダンス」2日目は、ホテルから程近い牧場での、レクリエーションでございます。
(下のマルチ画像、クリックすると拡大表示されます)

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今年の春は暖かい日が多くて、ここ数年では、特に桜の開花の進行が速かったですよね。
それでちょうど良かったのが、群馬県内の山の中腹にある、この牧場の桜。
満開直前の状態で、我々を向かい入れてくれました。
この場所は、もう何回も訪れていますけれど、ここまでの、最高の行楽日和というのは
もしや、初めてかも知れないと思う程です。
 
こちらもでも、グループリーダーによって考えられた、学科やクラス独自のレクリエーションが進行。
この2日間を通しての、様々な催しによって
行動を共にしてから、わずか3日目とは、到底考えられないくらいの光景が、観察されますよね。
誠にツキナミや表現で恐縮ですけれど、グループリーダーも新入生も
今後も忘れる事がない、素敵な想い出になったでしょう。
 
さあ、これもツキナミ表現ですけれど
この初心の気持ちを大事にして、2年間、しっかりと前に進んでいきましょう!
そして、グループリーダーの皆さん、大変お疲れさまでした。
ありがとうございました!!

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東放学園専門学校 宿泊研修 「グリーンガイダンス」。
新入生の皆さん、沢山の夕食を召し上がっていただいた後は
笑いアリ、どきどきアリの、レクリエーションでございます。
 
それまでの、ほとんどが前だけを向いて、互いに向き合うことなく過ごしてた新入生も
今後の学校生活では、前も向き横も向き、時にはお互い手を携えながらの前進。
「仲間と一緒に」
そのきっかけというかスタートとなるのが、このレクリエーションと言って良いでしょうね。 
 
それぞれの写真、所々に写る青いウインドブレーカーを着ているのが
各クラスに3〜4名の担当となっている、2年生の「グループリーダー」。
新入生を引き込み、そして先に導く、大切な役割を負う、先輩達なのです。

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そして、今回のオリエンテーション中の、いろいろなゲームなどを考え
事前に入念な準備をして、この場で上手に進行するのも、グループリーダー。
1年前とは180度、立場が変わって、文字通りのリーダーシップを取るわけです。
グループリーダーの学生に限った事ではないですけれど、成長著しい!!ですよね。
 
そんな先輩達のお陰で、それまでは緊張大多数で、表情が硬かった新入生ですけれど
和やかになり、笑顔が沢山観られるようになって
どの学科どのクラスも、レクリエーションは大成功!でした。
(マルチ写真、クリックすると拡大表示されます)

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このブログでの、学校周囲の風景というと
大抵は「杉並わがまち クリーン大作戦」の清掃美化活動の写真が多いのですが
今回は違って、観光バスが並んでいる、学校前の様子。
入学式、学校でのオリエンテーションに続いて
東放学園専門学校 宿泊研修「グリーンガイダンス」へ、いざ出発!!
 
学生によっては、入学式前から既に顔見知りという昨今ですけれど
クラスという単位での、本格的な行動は、これが初めて。
上段左の写真、バスの車中では、やや緊張した雰囲気ですね。
 
研修場所のホテルに到着して、まずは、「開講式」。
学校長やホテルの方などのお話の後に、グループリーダー代表からの言葉。中段左の写真です。
 
その後は、学科やクラス毎に分かれての、オリエンテーション。
カリキュラム・履修方法のガイダンスの他
これからの、就職に向けた2年間の過ごし方や心構えについても、じっくりと。
ただ、勉強すれば良い・練習すれば良い、これだけが学校生活ではありませんしね。
(マルチ写真は、クリックすると多少大きく表示されます)

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3月の卒業、4月の入学。
そして、それらをオーバーラップするように、新年度を迎えて、1年生は進級。
今回紹介するのは、東放学園専門学校「1学年 表彰式」でございます。
成績優秀であることはもちろん、周囲の学生への良い影響力・リーダーシップ
学校への貢献度、加えて結果的に現れる職員の知名度も、選考の理由に。
まあとにかく、対象者が大勢いてですね、選考するのが大変、と言っても過言ではありません。
 
ということで、各学科を代表するように、9名のマルチ画像とさせていただきました。

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2年間の学生生活の過ごし方、威力発揮の方法とは、100人いれば100通りあるわけで
頑張り方は沢山あって良いのです。だから必ずしも、全員が表彰される必要もない。
ただ、最も重要なのは、その先をどれだけ意識するか。
つまり、就職・就業への意欲、今後、社会に出て、どれだけ活躍するか
このような目的をいかに強く持つか、ということ。
今回表彰された学生に限らず、非常に多くの学生が、その意識を強く持っている・・・
これが、本校の特徴でもあります。
 
それらの代表・象徴という意味も含めての表彰。
皆さん、おめでとうございます!!

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そして、いよいよ、本番直前で「開場」。
沢山のお客様、プログラムのような物に、目を通している様子。
男女も年齢もそれぞれまちまちで、スーツ姿が目立つかな?という感じですね。
 
右上の写真。これは本番中に撮影したものですが
よく見ると、カメラマンを担当している、スタッフの学生もスーツ姿です。
ここまで来ると、「いったい、何のイベントなのか」何となく解るでしょうか。
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前回までのスタンバイでは、ほとんどの写真が、機材の背後での作業風景でしたけれど
当然の事ながら、本番中は、機材に正面から向き合って、の光景。
左上の写真は収録音声を調整するミキサー。右上は、映像を切り替えるスイッチャーです。
 
さて、いったい何のイベントなのか、というと、下の写真。
2013年度「学校法人東放学園 入学式」!!
ステージ上にある、スクリーンへの映像送出と、映像・音声記録を
放送技術科と放送音響科の2年生が、担当していたのです。
 
新入生の皆さん、ご入学、おめでとうございます!!
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さて、前回の内容でも登場した、黒色の四角い箱。
側面には、「・・・88」と書かれていますけれど、これが何か?
右上の写真をご覧いただくと、お解りになるでしょうね。
これは実は、高倍率ズームレンズでしてね、そのズームの倍率が88倍。
88倍の威力を言葉では容易に説明できないわけですが
テレビスタジオで通常使用されるレンズは、26倍前後ですからね、大したモンです(笑)。
いずれにしても、小型化が進むテレビカメラ本体と比較すると
明らかに、レンズの方が大きいですよね。
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そして、また、機材を沢山並べて、結線作業。
ただ、場所は変わっていて、都内の、ある有名なホールの中。
実は、前回お伝えした、教室でのあの様子は、言わば予行演習でして、こちらがつまり本番。
特に学校外の環境では、配線設計のミスも忘れ物も、絶対にあってはならないですからね。
綿密なシミュレーションを経ての、現地スタンバイが必須なのです。
 
場所は変わっても、どちらも共通しているのが
「学生が主体的に、学生が積極的に」
作業を進めている、ということ。
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もっぱら、情報を伝達する手段は「ワイヤレス」になっている昨今。
身近なところでは、電話器がワイヤレスになって、ケータイそしてスマホ。
もはや、言わば「コード」がないということを、不思議に感じない時代になって久しいわけです。
けれどもしかし、信頼性やコストという観点から
情報(信号)を伝えるプロフェッショナルな環境では、今でもしっかりと「ワイヤード」。
今でも、放送技術に関わる現場では、まだまだ「ケーブルいっぱい!」なのでございます。
 
機材が沢山並べられて、その間を結ぶケーブルを布設している、1枚目の写真。
今回のそれぞれの写真、作業に従事するのは、放送技術科と放送音響科、2年生の学生達。
いわゆる「テレビ中継車」に相当する機材システムを、構築中。
1年前の入学当初では、到底考えられなかった筈ですけれど
今となっては、学生自身が積極的に、ドンドンと作業を進められるように、上達したのです。 

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