‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

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 音楽番組などで、歌手や歌で美術セットが変わると、場面の雰囲気が随分と変わります。まあ、これは当然といえば当然なのですけれど、もう1つ、変える要素に「照明」があります。しかも、その影響力は強い。同じ美術セットであっても、照明のデザインを変えるだけで、大きくその雰囲気を変える効果があるのです。
 
 写真は、照明クリエイティブ科2年生の「テレビ照明実習」の授業。このブログでたびたび紹介しているテレビスタジオを撮影したものですが、やはり、随分と雰囲気変わりますよね。
 
  

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 たとえば、いわゆる「ワイドショー」の突撃的取材や政治家のインタビューなどで、カメラマンのやや後ろから、長い棒のようなものを、対象者に向けているシーン。これは、「見たことある」という方、多いと思います。
 今回紹介するのは、言わばそのスタジオ版。「マイクロフォンブームドリー」です。

 写真は、先日の「番組制作実習」のスタンバイ時のもの。向かって奥から手前に延びている棒、それを支えている何とも言えない形をしている物が、マイクロフォンブームドリーです。
 その「棒」、つまりブームは、ある範囲内で長さの調整が可能なのですけれど、最長はおよそ4.5メートル。その先に「ガンマイク」といって、比較的遠くの音を収音するためのマイク(比較的近くの音を収音しないように設計されているマイク)を取り付けて使用します。 
 ちょうど、東放学園音響専門学校の音響技術科の学生が、そのガンマイクを取り付けているところ。
 
 実際に使用している場面は、来週以降に紹介します。

 

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 写真は、「番組制作実習」リハーサル中の模様。今回は、サブコントロールルーム内のスタッフを。 
 カメラマンが撮影している映像などが出るモニター群が、写真向かって右側にあり、それに向かって、スタッフが仕事をしているという光景です。
 手前から、テクニカルディレクター・ディレクター・タイムキーパー、そして奥に、音声・音響効果を担当する学生が座っています。 
 特に、テクニカルディレクターやディレクターの顔には、笑みが見えますけれど、実際は、緊張もしている筈。卒業して現場に就職して、5年〜10年前後、もしくはそれ以上の経験の後に担当する仕事に、授業で取り組んでいるわけですね。
 そもそも難しいことを、学生さん、頑張っているのです。

 

本物っぽい

2010年7月13日 実習風景

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 今日の「番組制作実習」の本番直前写真。2分前ですから、もう本当に、直前の模様です。 

 この写真のポイントは、奥に見える見学者以外、暇そうに立っている人がいない、ということ。もう1つは、ちょうど写真下方の中央付近に見えている、出演者用のテーブルの裏側に置いてある、物たち。
 慌ただしいのは、学校の授業で学生がやっていること、だからではなく、実際のテレビの制作現場では、当たりまえの事ですし、テレビカメラ側からは見えない場所に、使う物を仕込んでいるのも、スムーズに番組を進行するためには、当たりまえの事。まさに、本番直前のスタジオの模様、そして、テレビ番組制作らしい様子、というわけです。
 本物っぽいですよね。 

奥が深いです!

2010年7月12日 実習風景

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 今回紹介するのは、放送技術科2年生の実習授業である「映像テクニック2」。
 放送技術科の1年次では、「まずはカメラを動かす」「まずは撮る」という主旨の授業があって、2年次のこの授業は、その応用編。実際のテレビ番組のカメラワークとして、比較的多用される技法についてを学び、そして練習しよう、という授業です。

 写真をご覧いただくと、カメラの前には、距離違いで座っているモデル3人が居ますよね。
 レンズのフォーカス(ピント)は、レンズと被写体との距離によって決まります。つまり、3人のうちの誰を撮るかによって、フォーカスを補正してあげないと、ボケてしまうわけです。
 
 そこで今回の練習は、極簡単に言うと、「3人の誰にレンズを向けてもボケているように見せないように、フォーカスを操作する」というもの。違う人にレンズを向けると同時に、フォーカスも操作する、というテクニックを練習しています。
 ちなみに「極簡単に言うと」と書いたのは、実際にはもっと「奥が深い事」も学習しているから、なのですが、その「奥が深い事」は、また、今後に。

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 写真は、今日の「オープンキャンパス 体験入学」の模様。
 前回の紹介と同様、参加した高校生の方の掲載許可を得て、撮影させていただきました。
 ちょうと、シャッターボタンを押した時は、真剣な表情でしたけれど、総じて楽しそうな雰囲気。終わった後の参加者の方の感想は、「緊張しました」と「楽しかったです」の2つに、だいたい別れています。

 今日は、番組の台本(カット割)の内容からして、撮影のテンポやスピードが速く、体験生の方の難易度としては、比較的高いものだったろうと推測しますけれど、他の参加者の方も含め、皆さん頑張ってチャレンジしていました。

 ちなみに、カメラを担当している体験生の左側で、アドバイスしている人は、先生ではなくて、学生です(笑)。
 

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 演出デザイン科の2年生(今年度1年次より「テレビ美術科」に変更)は、「江戸東京たてもの園」に行ってきました。
 この日は、授業を担当している講師の先生から、課題がでました。
 その課題は、「たてもの園のスケッチを1枚提出すること」。さあ、みんな!遊んでいる場合じゃないぞ!
・・・と思いきや・・・
 すっかり和みムード(^0^

 このように、たてもの園では、実際に江戸東京の建物や街作りの歴史などを実際に体験しながら学ぶことができる展示を行っています。
 私たち演出デザイン科は、楽しみながら、様々な角度から美術セットを学ぶことのできる環境。
みなさんもぜひオープンキャンパスや学校説明会を通じて、お気軽に演出デザイン科(テレビ美術科)を見に来てくださいね!

(原稿・写真 職員 MS)
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「すぎなみ日和」にどうしても掲載されたい!

 そんな彼の願いを叶えてあげようと思います。
 彼の名は放送芸術科在籍中のWくん。
 体験入学においてはMCとして軽妙なトークを披露する時もあれば、歌手として美声も披露する我が校きってのエンターテイナーなのです。

 入学前にあの「M-1グランプリ甲子園」に出場した経験もある彼の夢は、毎日チェックしている「すぎなみ日和」に掲載されること(笑)。
 そんな彼の未来が明るいものである事を祈念しています。

 写真は、「番組制作実習」で使用するVTRに、ナレーションを吹き込んでいるときのもの。

(原稿・写真 職員SS)


 

 今日は、昨日紹介した「番組制作実習」美術セットの、「建て込み中」の模様を紹介。
 動画は、演出デザイン科(今年度1年次よりデレビ美術科)の学生が、「なぐり(金づち)」で釘を打って、パネルセットを組み立てている最中様子。見ていると、「凛々(りり)しい」という言葉がピッタリでしょうか。とにかく、かっこイイ!ですよね。金づちを打ち付ける「音」も鮮やか。道具は、正しく立派に使いこなすと、良い音を発するわけです。
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 写真の方は、完成に近づいた「建て込み」の様子。
 「この人の手に掛かれば!」という、現場で実際に活躍されているベテランの先生が、アドバイスをしたり手伝ったりしながら、作業が効率良く進んでいきます。
 
 

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 今日の「番組制作実習」の美術セット。お城をモチーフにしたものでしょうか。左右にある木と合わせて、奇麗な色使いの可愛いデザインです。
 
  
 
 
 

 
 そして、2枚目の写真。
 番組のタイトルが「東放キニナルTV!!」ということもあって、クエッションマークが、パネルに貼られています。奥が見えている窓の手前には、小さな観葉植物も置いてあって、細かいディティールにも、デザインが利いています。
 ・・・が、しかし、よく見ると、青い人形?が・・・。
  
  
 実は、この青い人形は、「トッピー君」。
 以前、学校法人東放学園で使用していたマスコットキャラクターの1つ。期間限定的にマスコットになってもらっていたので、今はもう、いません。
 演出デザイン科の学生が、「紙」で残っていたトッピー君を参考にして、似せて造ったもの。
 しかし、上手く造りますね〜。
  
 今日はこの他、学校法人東放学園の「校歌」も登場。今は、使用されていないのですが、学生、相当練習したようで、しっかり、歌われていました。
 この授業の番組、結構、面白いんですよ。放送芸術科の学生、毎回、頑張って内容を考えています。

らしさの演出

2010年7月6日 実習風景

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 今日の「番組制作実習」の美術セットは、「ボクシングのリング」がモチーフ。ただ、本物のリングのように、正方形にしてしまうと、撮影上、ロープが邪魔になってしまったり、大き過ぎて番組として製作しづらくなってしまったりするので、上の写真のように、テレビ用に匠に工夫されたデザインに。けれど、雰囲気出てますよね。正面に対する、リングサイドの解説者席も、それらしさを強調しています。
 
 と、いうことで、この「番組制作実習」、いつもは、使用するカメラ5台のうち、ハンディカメラ(ポータブルカメラ)は1台で映像を構成しているのですが、今回は、2台。これもやはり、「それらしさ」の演出です。
 下の写真、ハンディカメラを持つカメラマンが見えます。さすがに2年生。カメラを持つ姿、それなりにサマになっている・・・でしょう(笑)。
 

初めてのTBS!

2010年7月5日 実習風景

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 テレビ美術科の1年生が、東京都港区赤坂にある、TBSのスタジオ見学に行ってきました!!
  
 
 
 
 
 大きなセットの迫力に、驚きの表情と歓声の学生。家のテレビで見ている場所に「まさか、自分がいるなんて!」と、圧倒されていました。
 ちなみに3枚目の写真は、みのもんたさん司会の「朝ズバ!!」のセットです。
 
 
 

 記念に集合写真も1枚!みんなすごく楽しそうですね(^^)v
 このように、実習で「ものを作る授業」だけではなく、スタジオ見学を通して自分が夢見る世界に実際行ってみて、「刺激を受ける経験が沢山できる授業」もある、充実した学科です。

(原稿・写真 職員 MS)

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 写真は、「番組制作実習」の美術セットで、床の部分。ちょうど、出演者が使うテーブルが、右端に少し見えています。
 一見、見づらいのですが、写真右隅のあたりから斜め左に、折り返して斜め上の方向に、膨らんでいる線のようなものがあります。見づらくて当然、わざと見えづらくしているからです。

 これは何かというと・・・
 出演者が使うテーブルには、マイクロフォンが置いてあるのですが、そうなると、音声ケーブルをテーブルから床にかけて、布設しなければならないですよね。音声ケーブルは、大抵が濃い灰色。これを奇麗にデザインされた床の上を直接布設すると、汚く見えてしまいます。
 そこで、演出デザイン科(本年度1年次よりテレビ美術科)の学生が、床材と同じ色に加工した専用のテープで、音声ケーブルを隠してくれている。それが「膨らんでいる線」として、わずかに見えているわけです。

 テレビドラマでもない限り、実際に放送されている番組でも、ここまで、徹底した手の込んだ作業は、あまり行われていない。かなり丁寧な作業なのです。
 まさに、可能な限り奇麗に見せる、という拘りによるもの。隠そうという発想も、実際に隠す行為も、大切な意気込みだと思います。

 今日の動画は、「番組制作実習」の本番前の様子。
 首にかけたり、頭にかけたりしているインターカム(スタジオフロアのスタッフとサブコントロールルームのスタッフと会話をするための機器)をしているのが、フロアディレクター。それ以外の人が出演者です。 
 本番前に出演者同士で打合せをして、話の内容や動きなどを確認。当然、番組のディレクターや、スタジオフロアのスタッフをまとめて、全体を進行させるフロアディレクターも、それに参加し打合せをして、最終確認をしています。番組を円滑に進めるためには大切な事なんですね。

 随分と「和気あいあい」として、楽しそうに見えるのは、基本的には学生同士であり友達同士である、学校ならではの光景でしょうか。
 けれど、学生だろうがプロだろうが、お互いが良好な関係だと、番組作りもスムーズに進むことには、間違いありません。