‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
「ドラマ制作 2012」都内のある公園での、ロケーション。
アシスタントディレクターの、しっかりとした合図の後の、カメラリハーサル。
移動車を使用して、ドリーバックをしながら。
公園内を歩いている主演のお二人を、フォロー。
学生によるブームマイクの操作を、特別講師である現場のプロの方がアドバイス。
言うまでもなく、「実践」に次ぐ「実践」。
本格的な実習授業です。
さて、NHKで、かつて放送されていた「連想ゲーム」ふうに言えば(解らないですか?)
「ドラマ」「出演者」「花束」・・・そう、「クランクアップ」。
ドラマ制作 2012も、いよいよすべての撮影が終わり、クランクアップ!しました。
実際は、昨年の9月のお話ですけれどね。
ということで、主演のお二人に、花束贈呈でございます。
プロのタレントのお二人、お忙しい中、ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
特に、制作・演出などを担当した放送芸術科の学生は、長きに渡る取組みでしたから
感動のあまり、目には涙も。感慨無量ですよね〜。
けれどもしかし、まだ、編集・MA〜完成という過程がありますから
まずは、一段落というところでしょうか。
最後は、役者のお二人と関わった学生・スタッフでの記念撮影です。
お疲れさまでした!
左上の写真。ちょうど「梁」を取り付けているところ。
学校の教室やマンションの室内に、水平方向に渡っている、あの例の物。
ここまで作業が進んでくると、だいぶ「本物!」っぽく見えてきますね。
右上の写真。その梁を、一人が持ち支えながら、もう一人が釘を打って固定しようという様子。
「支える」という一見単純な動作ですけれど
釘を打つ人のために、どこを持って、どういう力を与えて・・・という
想像力やノウハウが伴うするのですね。
「遠藤ゼミ (大道具操作実習)」、今回の課題製作も終盤。
パネルや柱などが接する部分の繋ぎ目を、「目張り」テープで消す作業などを経て、いよいよ完成です。
最後は、関わった学生全員で、記念写真の撮影。
お疲れさまでした!
最近では、1月2日に紹介した「遠藤ゼミ 大道具操作実習」。
いよいよ、Aスタジオにて、建て込みです。
この実習は、テレビ美術科1年生の授業でして
設計図に近いものにあたる「道具帳」によって、言わば美術セットの各パーツを、作業工房で製作して
それらを実際に、スタジオに建て込むという、まるごとすべてが実践形式。
手分けをして、ドンドン作業が進行していきます。
進むペースが早くて、それらを写真に収めるのが大変なほど。
ちょっとでも目を離すと、その姿が変わっていく状態。
上下4枚の写真のそれぞれは、パーツごとに製作された物を
なぐり(金づち)で釘を打って、組み立てて行くという様子です。
屈んだり脚立に昇ったりと、体勢に躊躇することなく、作業が進みます。
たとえとしては、いかがものか?と思いながら書くわけですが
たとえば、いわゆる「日曜大工」だとすると、暇な時間にゆっくりと作業するのですけれど
仕事となると、そうはいかないのですよね。
決められた時間内に、失敗をしないように効率的に作業を進める!これが大切な要素。
ですから、教わる事は、道具の使い方だけでも加工の仕方だけでもなく
無駄な手間をかけることなく、スピーディーに完成させる事も、含まれるのです。
ということで、担当の先生がアドバイスをしたり、手伝ったりりながら
それらを学んでいく、という授業。テレビ美術科の「遠藤ゼミ (大道具操作実習)」。
切ったり打ったりという作業が、ドンドン進みます。
引き続き、「ドラマ制作2012」。スタジオ収録も、大詰めに。
上の写真は、制作演出と制作進行の学生が、打合せをしているところ。放送芸術科の学生です。
制作進行は、スケジュール管理・収録場所の手配など、収録に必要な環境「場」を整える
制作演出は、その「場」で芝居をつけたり芝居の手助けをしたり、そのドラマらしさを追求していく
もの凄く簡単に、大まかに言えば、このような役割を追っています。
そして、役者は、その「場」で、どう芝居をするか、どう表現するか
映像や音声・照明などの技術スタッフ、美術スタッフは
その「場」の「芝居」を、それぞれの道具を用いて、表現し伝える。
それぞれの役割や気持ちが、交錯したり融合したりしてこそ
1つの作品が、創られるのです。
ドラマのスタジオ収録の場合、1つのシーンをいくつかのブロックに分けて撮影。
その1つのブロックでは、3台から4台前後のカメラが、それぞれのカット(コンテ)を担当。
その映像をテクニカルディレクターが切り替えて、収録を進めていきます。
あくまでも、ケースバイケースですが、長時間のブロックだと、カット数も多め。
台本を見ながら撮影をする、という余裕がない事も多いですからね
何をどのアングルから、どんなサイズで撮影するのかを、覚える必要があるわけです。
というわけで、カット割りの確認をしながら、まずは台本上でその記憶に勤しんでいる学生。左上の写真。
「ドラマ制作 2012」スタジオ収録の様子です。
左下の写真のように、カット割りの内容によっては、美術セットの上に、ハンディカメラを乗せての撮影。
三脚を使用しにくいカット割りや場所によっては、クレーンカメラも活躍します。
右下の写真は、ちょっとレアな、美術セットの上から、カメラマンなどのスタッフの方向。
そして、4枚の写真に共通しているのは、緊張しながらも真剣に取り組む、学生の表情です。
テレビ番組の美術セット「大道具」からは、少し離れたイメージですけれど
左上の写真、紙にハケで水糊を塗っている様子。
実は、立派というか、本物の壁や柱のように見える美術セットも
ほとんどの美術セットの、壁や柱などは、実はこのような工程を経て、造られているのです。
とにかく、軽く簡単に持ち運びができる、というのが、美術セットの大事な1つの要素ですからね。
ベニヤ材に、強度を持たせるための、垂木が組み合わされて造られているものが、ほとんど。
今回の4枚の写真は、そのベニヤに、塗料を綺麗に塗装するための下地として
「茶チリ紙」を貼っている様子。
糊をはけで、空気の抜くように、貼っているのが、右上や左下の写真。
パネル1枚に茶ちりを貼っては、また別のバネルに茶ちりを貼る、繰り返しの様子が、右下の写真です。
さて、今日の1枚目は、この写真から。
テレビ美術科の本拠地、いや「源(みなもと)」とも言える作業工房「デザインルーム」の入り口から。
奥では、1年生が実習に取り組んでいる様子。テレビ美術科「遠藤ゼミ(大道具操作実習)」です。
この授業は、1年生が2つのグループに分かれて
テレビ番組などで使用される「美術セット」を造作して、スタジオに建て込むという授業。
建て込み1週間前に、作業工房で製作、それを建て込むという流れです。
まずは、材料を切断するために、寸法をとって記しをつけている様子。左下の写真です。
そして、何を元に製作するのかというと、この「道具帳」。右下の写真。
建築で言う設計図(指示図面)に相当するもので
それぞれのパーツが、どのような形象でいくらの寸法なのか、などが書かれているわけです。
放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」。
今回の課題「情報番組制作」で、司会をお願いした、タレントの「高尾晶子」さん。
自分の実習を終えた後、復習のためにスタジオで見学していた学生を、キャスター席に座らせて・・・。
これはですね、出演者の立場から、フロアーディレクターの行動(指示)が
どのように見えるのか、を説明していただいている様子なのです。
出演者には、強めの照明が当てられていて、やや眩しい。
けれど、フロアーディレクターやカメラの辺りは、暗く見える。しかもある程度、距離がありますからね。
しっかりとした「身のこなし」というか、指示を出さないと、見づらいわけです。
このように、逆の立場での客観的な視点、あるいはその立場を理解したり想像したりする
これは非常に大事ですよね。
左上の写真は、カメラリハーサルの合間に、必要な指示やお願いをしている、フロアーディレクターの学生。
何度でも、積極的に出演者の近くに行き、解りやすい説明を。
そして、右上の写真は、本番中のサブコントロールルーム。
写真中央の学生が、この回のディレクターを担当した学生。
自分が思い描いていた番組・内容になっているか、あるいはそれを達成するために
番組を細かく丁寧に観察して、必要な指示を出していきます。
それでは、次回に渡って、実習中の学生の様子を、ご覧いただきましょう。
左上の写真。被写体の、フリップボードにレンズを向けて、カメラを操作している
その学生の脇に、それぞれ職員がついて、指導にあたっている様子。
放送技術科の実習紹介では、比較的頻繁に登場する光景ですけれど、実はですね、今回は違いまして
放送技術科ではなく、放送芸術科の学生でございます。
放送芸術科の実習授業「スタジオ番組制作」です。
企画をたてたり台本を書いたり演出をしたり・・・ということが多い放送芸術科ですが
今回は、技術にもチャレンジ。
スタジオカメラ(スタンダードカメラ)の操作方法を学びながら
実際に、本番のカメラマンも担当しよう! というものなのです。
カメラマンのように、華麗にしなやかに動かせる必要はありませんけれど
少なくとも操作方法は知っている、そして、ある程度は操作できる、ということがポイント。
将来、直接関わるテクニックではないですが
共に仕事をする仲間の、他のスタッフの仕事内容を知るということは、とても大事。
現場に出てからの、実践力の糧になるのです。
左上の写真。テレビカメラなどがある場所から、美術セットに向けて撮影したもの。
手前から奥に向かって、棒のような物が伸びているのが見られると思いますが
棒の先端に取り付けられているのは、マイクロフォン。ちょっと見づらいですよね〜。
そして、その180度反対側から撮影したものが、右上の写真。
2枚を合わせれば、何とか実態がお解りいただけるでしょうか。
これは、テレビドラマのスタジオ音声収録のための必需品。「マイクロフォン ブームドリー」。
「ドラマ制作 2012」スタジオ収録の様子です。
下の2枚の写真。このブームドリーを操作しているのは、放送音響科の学生。
左手でダイヤルを操作して、先端のマイクロフォンの向きを変える。
基本的には、役者の方の口元に向くように、操作するわけです。
また、ブームドリーの底面にはタイヤが付いていて
その舵取りをするために、右手は、ハンドルを。
巧みな操作が、要求されるのです。