陽もすっかり暮れた、ある日の放課後。場所は、プリズム21校舎 1階ロビー。
学生が、次々と帰宅の途に就く中、1人、テーブルに向かう学生。
通りがかる僕を一瞥(いちべつ)し、そしてまた、手許の工房へと、その世界を戻す。
やや薄暗い、広くそして1人の世界。
そこに、密度の濃い、ヘッドライトの光が1つずつ規則的に、彼女の背後を通り過ぎていく・・・。
・・・とまあ、たまには違うテイストで、ドラマのト書きふうに、書いてみました(笑)。
けれど、実はこれ、全部事実でしてね、テレビ美術科の学生が、「番組制作演習」のスタジオ美術セットの図面を書いていたんですね。
人が沢山いて、明るく活気に満ちあふれている事が多い、ロビーですけれど、時間という1つの環境が変わると、そのシチュエーション全体が、大きく換わるわけです。
何と言ってもチームワークの、この業界。
しかし、その背後には、個人の不断の努力がある。それを持ち寄って、初めてチームワークが成立するのです。