「寒さ」の表現は?
2011年1月21日 雑感
「今年の冬は寒い」 テレビのニュースを見ていると、最近は頻繁に目にする話題ですよね。
そこで今回は、その流れに相反するように・・・ということもなく、やはり寒いがテーマ(苦笑)。
この「寒い」という現象を、直接的な「映像」として表現することは、なかなか難しいですよね。そもそも「寒い」とは感覚的なものだから、なのですけれど。だったら温度計の数字を見せれば良いのか、というと、これもそう簡単にはいきません。
マイナス0.5℃でもマイナス2℃でも、それは比べれば後者の方が寒いのですが、それだけでは解りづらい。そこで、我々は、過去の経験と照らし合わせて、それぞれの寒さをトレースするわけです。「吐く息の白さの濃さは?」とか「頬(ほお)の痛さは?」というふうに。
温度計の数字自体がそれを表現しているのではなく、「自分の経験」が感じ方の手助けをしている。だから、マイナス0.5℃もマイナス2℃も、それぞれの温度の経験がなければ、リアルに認識できないのです。
2枚の写真は、都内の某所。斜面からの湧水が凍っている様子を撮影したもの。
説明として「昨年はこんなには凍っていなかった」と言っても、それを知らない人にとっては、信憑性(しんぴょうせい)に欠けますね。昨年の同時期の写真や昨年の最大成長の姿を並べて、比較しやすいように表現しないと、見ている人は解らない。
つまり、この「比較」が、映像表現上、大切な要素の1つとなるわけです。
で、話、長くなったのですけれど、今年の冬、寒いですよね〜(笑)。