シュート!
2010年12月17日 実習風景,照明クリエイティブ科
点灯チェックを終えた後は、「シュート」という作業。これは、灯される位置や範囲、その広がり方や形、そして色や明るさなどを調整し決定していく作業です。
1枚目の写真は、「調光室」。ほとんどの場合、客席の後ろや上に位置する部屋で、前面は大きなガラス貼りとなっています。まあ、当たりまえなのですが、ステージ全体が見渡せないと話にならないわけですね。ステージや客席でシュートを仕切る人からの指示を受けて、調光卓を操作。割当てられている「フェーダーレバー」を上げ下げしていきます。
2枚目の写真。ちょっと見づらくて恐縮ですが、ステージ上の出演者の立ち位置に人が立って、そこに当たる灯体をシュートしています。やや右寄りにハシゴのようなものが見えますが、この上に人が乗って、灯体の向きや広がり方などを調整。
そして3枚目の写真。これももちろんシュート作業の1つ。ステージの背景となる「ホリゾント幕」に、やわらかい自然な模様を出すために、アルミ箔に照明を反射させているところです。コンピュータ制御のライトがある中、このようなアナログ的な手段を用いて、照明を作っていくことも多いのですね。これも、灯体の角度、アルミの向きやシワになどによって、かなり見え方が変わる。細かく奥が深いです。