放送技術科1年の実習授業「VE実習1」。何度か紹介させていただいていますが、VEとは「ビデオエンジニア」の略。
機材の名称や機能などの基本的な事項の説明から始まった授業も、機材の操作方法やカラー調整へと、内容はステップアップしています。
テレビ放送は、来年の7月に完全デジタル化となりますが、その手前の番組・作品製作のプロセスでは、一足早く、デジタル化が進んでいます。
「デジタル」に対しては「アナログ」。この関係は「新」「旧」。しかし、「新」を理解するためには、まずは「旧」からスタートする必要があるわけです。
VEには映像信号(たとえば、DVD機器とテレビを結ぶケーブルを通る信号)を管理したり整調したりする仕事が含まれるのですが、これには、手始めとして、アナログ信号の知識の理解が欠かせません。
2枚目の写真。これは、向かって右側に、デジタル信号を監視するテレビモニターと波形モニター(横軸を時間、縦軸を電圧とした、映像信号の関数グラフ表示器)が上下に、左側にアナログ信号の同様の機器が、ペアーで並んでいます。授業ではこの両方を使いながら、信号の説明をしていきます。
「ありてい」に言えば、つまり「温故知新」です。