当てる所、当てない所を
2014年1月25日 実習風景,照明クリエイティブ科
前回紹介した「バンドア」。番組によっては使用しない場合もありますけれど
テレビスタジオに通常設備されている灯体には、付いていない物がない、というほどの必需品。
一方、普段生活している家の中などには、付いているものはほとんどないですよね。
理由は「人の眼」と「テレビカメラ」などが持つ、特性の違いによるもの。
明るくても暗くても、どちらもそれなりに見える人の眼に対して
テレビカメラ(デジカメ等も含む)は、それほどバランス良く再現できないからなんですね。
・・・という事から、光を当てる所には当てる、そうでない所には当てない、という
バランスとメリハリを表現するための操作が、必要になるのです。
中段左の写真。その中で右に見えるのは電子レンジと冷蔵庫。
この部分の「光の洩れ」をカットすると、中段右の写真のようになります。
そして、下段それぞれの写真。学生が手にしている物は「照度計」。
明るさを、数値(メーター)で表現してくれる、こちらもテレビ照明必需品でして
人の眼では解りづらい微妙な明暗を、教えてくれるのです。