光の点滅 カメラケーブル

2013年6月26日 実習風景,放送技術科

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たとえば、トンネルを走行中
その中でカーブしていれば、出口の先の光を直接見る事はできませんよね。
また、リールに丸く巻かれたゴムホースの中を覗いても、それは同じ。
これは、光の直進性によるもの。
真っすぐにしか光が進まないので、カーブしていれば、その先には光が届かないわけです。
 
けれどもしかし、今回の上の写真。
何回もカーブを描くように巻かれた100メートルのケーブルですが
赤色の印のすぐ下には、青白い光が小さく見えていますよね。
これは、その部分に光源があるのではなくて、100メートル先のLEDライトの光。

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カメラケーブルは、映像信号などをデジタル信号に変換し
そのデジタル信号を「光の点滅」に変換して、ケーブル内を伝送させる、という仕組み。
そして、光を通しているのが「光ファイバー」という、髪の毛1本の太さにも満たない、ガラス繊維でして
途中でカーブしていても、しっかりと光を届けてくれる特性を持つのです。
 
少し前の授業ですけれど、放送技術科1年生の実習、まず、カメラケーブルの仕組みを勉強。
その後は「8の字ケーブル巻き」の練習。
これは、数十メートルから数百メートルの長いケーブルを痛める事なく
配置したり運搬したり、カメラに接続された状態で使いやすくするための巻き方なのです。
素早く正しく巻く。これは、就職してすぐ、アシスタントの期間から、すぐに求められるものですからね
即戦力のために、しっかりとトレーニングです。
 
そして、この時間は、学校見学にいらした方も
良い機会なので、少しだけ一緒に練習していただきました。
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