近くなく持たせず目立たせなくとも

2013年4月27日 実習風景,放送音響科

DSC02461s
シリーズでお伝えしている、2012年度「番組制作演習」。
なぜ?昨年の?・・・とお思いの方、多いだろうと推測しますけれど、理由は・・・
昨年一部しか紹介できなかったから(しみじみ)。
大変単純な理由で、誠に恐縮でございます。
 
さて今回は、放送音響科の学生の活躍、音声について。
番組制作には、実に沢山の技術・スタッフが関わって作業を進めているわけですが
その中でも「音声」は、一番身近というか想像に容易いとは思います。
けれどもしかし、大方の予想に反して、実際の作業は、非常にデリケートで緻密でして
テレビの向こう側の視聴者に対して、あらゆる音を自然に聴いていただく、奥の深さがあるのです。

DSC02462sDSC02422s

それらの音を収めるためのマイクロフォンは、何種類かあってですね
まずは、右上の写真で「ピンマイク」。
手にマイクロフォンを持つことなく、視聴者にその存在を目立たせることなく、収音します。
 
次に、下の写真。右から左に向かって、長い棒のような物を操作しているのが
「マイクロフォンブームドリー」。その先に付いている物が「ガンマイク」。
比較的遠距離であっても、棒状のマイクの、その先にある音を収めやすい性能を持ちます。
また、写真左の出演者に対して、下から向けられている細長い棒も、同じガンマイク。
これらもやはり、マイクロフォンを手に持たずとも、音を収めるための物。
口に近くない、持たせない、あまり目立たせない、けれどもしかし、音はしっかりと収める。
この重要命題を達成する事、そしてその巧みなテクニック。
すなわちこれが、「奥深さ」となるのです。
DSC02480s