ビデオトロン社製
70形筐体 10モジュール
Vbus-70B
たとえば家電製品というと、一般的に、1つの目的で1つの固まり、というか、1つの外見を持ちますよね。洗濯機とか冷蔵庫とか掃除機とか、まあ細かくは、その中にいろいろな機構が備わっているわけですけれど、概ね、1つの目的を達成するための、機器となります。
しかし、放送機器は、そうでもない。恐らく、昔ほど、機器の内容や仕組みが大掛かりで、大きいものだったので、家電に近い、つまり、大きな1つの固まりだったのですが、技術の進歩と共に、小型化を繰り返したのですね。その結果、たとえば、信号の「質や形」を変える程度だったら、ボード(ICやダイオードや抵抗などのパーツが並ぶ基板)1枚で、できるようになったのです。
そうして、外見として認識できる機器「箱」は、ボードのケースとして存在することが増え、しかも、目的違いのボードの収納箱という意味合いが、さらに強まった、というわけです。
話が長くなりましたけれど、今回紹介する機器も、その1つ。近い目的を持つ、同じメーカのボードではありますが、それぞれ違う機能を有するものの集合体です。
写真の3つのユニットは、それぞれに、ビデオトロン社製の、「70シリーズ」のボードを10枚内蔵できる、メインフレーム(ケース)です。