レンズには、「最至近距離(MOD:Minimum Object Distance)」というのがあってですね、これは要するに、通常の使用方法において、フォーカスが合う、レンズと被写体の距離。
レンズの性能によって異なるのですが、本校のテレビスタジオで使用している「キャノン」社製の最新機種は、およそ60センチ。つまり、これ以上近づくと、フォーカスが合わなくなるわけです。
しかし、先日お伝えした、バックフォーカスの調整に使うツマミを回すと、理論的には、ほぼ“0”センチまで近づいて撮影することができるのです。ただし、「ズーミング」は不可能ですけれどね。これを「マクロ撮影」と言います。
そこで、「カメラワーク実習」では、そのバックフォーカスと共に、マクロ機能(使い方)の説明も。
1枚目の写真、解りづらくて恐縮ですが、レンズの直近に花のモデルを置いての説明中の様子。
2枚目の写真が、実際に撮影された花。テレビモニターの画面を撮影したものです。
ちなみに、昨年度に導入したテレビカメラのレンズには、オプションで「電動マクロ機能」を搭載。
あのツマミを操作せずとも、手もとで簡単操作が可能なのです。