‘照明クリエイティブ科’ カテゴリーのアーカイブ

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 前回の記事に続き、照明クリエイティブ科1年次の実習授業「PC Console1」の紹介です。 

 今回の授業で使用する11式すべてが照明バトンに設置されて、電源線なども結線されて、いよいよ使い方の説明。履修している学生を3グループに分けて、11式のムービングライトを3式のコントローラーで制御します。
 写真をご覧いただければ一目瞭然かと思うのですが、「PC Console」の「PC」とは、あのパーソナルコンピュータのPC。コンパクトな専用コントローラーとセットで、PCも使用されるわけです。ライト自体の動きや色や明るさなどを、WindowsOSに専用のアプリケーション、そしてキーボードやマウスで設定したり制御したり。凄いというか不思議というか、まあ、ともかくそういう時代なのです(笑)。
 
 照明が専門ではない自分にとっては、何やら難しそうに見えてしまいますが、PCは結構入りやすい手段の1つでしょうか。学生の皆さんにとっては、それほど難しくなさそうな印象。凄いですね。 

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 写真の色合いというか明るさの影響で、やや物々しく見えてしまうかも知れませんが、照明クリエイティブ科1年の実習授業「PC Console1」の光景。
 この「PC Console」は何か、という具体的な説明は、今回は割愛しますけれど、要するに、2010年10月に投稿した「元気に動くライト」という動画がありましたよね。あの力強く機敏に動く「ムービングライト」を遠隔操作する機器のことです。
 
 このムービングライト、本校では2種類所有していますが、どちらも重量物でして、数十キロあるのだそうです。そして、自分自身が動いたり色や模様を換えたりするする機構を持っていますから、精密機器。担当の職員がフォローしながら、数人がかりで丁寧に扱います。
 
 2枚目の写真は、今回の授業で使用する半数のムービングライトが、照明バトンに吊られた様子。
 アメリカのある映画に登場する恐い生き物のように見えるには、私だけでしょうか(苦笑)。

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 9月下旬に始まった後期の授業、中間地点が近づいてきて、内容もさらに本格化しています。
 写真は、照明クリエイティブ科1年生の実習授業「テレビ照明実習1」。
 
 前回お伝えした、脚立や灯体の取扱い方の内容からはさらに進み、基本的な灯体の仕込み方や、「当て方」の説明に入っています。
 
 主に人に対する「当て方」の方法として、「3点照明」というのがメジャというか常識というか、そのような基本的な照明プランがあるわけです。ただ、基本といっても、正しく綺麗に表現する当て方や、1人でなく2人になった場合、そして、人の背後にセットがある場合はどうするか・・・など、「3」という数字とは比べ物にならないほど、いろいろ奥深い様々なテクニックが必要なのですね。
 
 長年、放送現場でテレビ照明に携わっている、超ベテランの講師の先生などが、そのノウハウを学生に伝授していく、実習授業です。

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 照明クリエイティブ科「テレビ照明実習1」の様子。
 慣れる作業は、脚立の取扱いや灯体の受け渡しだけでなく、天井に吊るされている「照明バトン」に灯体を取り付けたり、外したりする、という部分にも既に及んでいます。
 特に、取り付けは非常に重要というかデリケートというか、大切な作業。これが正確に行われないと、人命に関わる事故に繋がる危険性もあるからなんです。この辺りの「安全対策」を徹底的に訓練しているわけです。
 
 次は、その「照明バトン(専用のパイプ状の鉄棒に給電するための回路が組み込まれているもの)」の昇降操作盤の取扱い説明。これも同様に大切で、安全対策を徹底的に施さなければならない部分です。 

IMG_5252sIMG_5279s 今日のスタジオは、照明クリエイティブ科の「テレビ照明実習1」。1年生がテレビスタジオで行う、本格的な実習授業の2回目の模様です。
 まずは、脚立の持ち運びから正しい使用方法を学び、安全に作業が進められるように、徹底的に訓練。しっかりとヘルメットを被り、高所作業や道具に慣れるための実習をしているわけです。

 ちなみに、一般的な脚立は、天板(脚立の最上段)に乗る事が禁止されていますが、写真の脚立は、左に見える2つを除いて、天板の面積が広くなっていて、その上に「上枠」が取り付けられている物。天板に乗っての作業を可能とする規格をクリアしているものなんです。ですから、規格外の製品で真似をしてはいけません。
 
 2枚目の写真は、吊られている照明(灯体)を外し、下にいる人に渡す練習をしている場面。片方の手で、上枠や脚立を持ち支えているのがポイントの1つ。一見、何気ない受け渡しの訓練も、安全のために、しっかりと行います。
 

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 音楽番組などで、歌手や歌で美術セットが変わると、場面の雰囲気が随分と変わります。まあ、これは当然といえば当然なのですけれど、もう1つ、変える要素に「照明」があります。しかも、その影響力は強い。同じ美術セットであっても、照明のデザインを変えるだけで、大きくその雰囲気を変える効果があるのです。
 
 写真は、照明クリエイティブ科2年生の「テレビ照明実習」の授業。このブログでたびたび紹介しているテレビスタジオを撮影したものですが、やはり、随分と雰囲気変わりますよね。
 
  


 昨日の火曜日と今日水曜日は、2年生の実習授業「番組制作実習」のガイダンス。
 この授業は、東放学園専門学校の「放送芸術科」「放送技術科」「放送音響科」「照明クリエイティブ科」「演出デザイン科(1年生はテレビ美術科)」に加えて、東放学園音響専門学校の「音響技術科」と、なんと、6学科2校の合同授業です。授業の詳細は、今後お伝えします。

 写真は、東放学園音響専門学校の音響技術科に対するガイダンスの模様。カメラの電源も入れていたので、各所各アンルグのマルチ画面を、デジカメで再撮しました。サブコントロールとスタジオフロアに分かれて、説明を受けています。