‘テレビ美術科’ カテゴリーのアーカイブ
そして、いよいよ新年度授業開講!
写真は、4月の3週目に撮影したものです。
東放学園専門学校の5学科 放送芸術科・放送技術科・放送音響科
照明クリエイティブ科・テレビ美術科の2年生が参加しての「ドラマ制作」という実習授業。
1回目という事で、まずは授業のガイダンスの様子。
ここで、この授業がどのような内容で、どのように進められていくのか・・・などの説明を受けて、学生が履修するかどうかを決めるわけです。
何しろ、5学科共同の大型実習ですので、写真でもかなりの学生数が見られますが
ほぼ全員の学生が、このまま履修を決定。
この4月から制作準備を始め、作品の収録が8月末ですから、かなり長期間に渡るものでしてね
それだけ、本格的な実習授業なのです。
「もの造りの精神」という言葉。
比較的頻繁に、目にしたり耳にしたりする言葉かと思います。
この場合の「精神」って何か? と考えてみると
それを観たり触れたり使ったりする人が、感じる「作り手の気持ち」
またそれを込めようとする気持ち・・・そういうことかな?と思うわけです。
そんな「気持ち」が沢山感じられる美術展が開催!
本校、テレビ美術科の学生による「卒業制作展」でございます。
期間は、本年3月18日(火曜日)から3月23日(日曜日)まで
東京渋谷のNHK放送センターふれあい広場にある「ふれあいホールギャラリー」です。
もちろん、入場は無料。
学生の日頃の努力や成果が、形となって表現されている美術展ですから
みなさん、どうぞお越し下さい。
そして、プリップの製作が終わった後は、講師の先生による評価会。アドバイスの時間です。
1人ずつ、フリップデザインのデータを、PCでプロジェクターで・・・という方法。
たとえば、電車の中吊り広告や雑誌の中の広告ページなどの大きな違いは、観られる時間ですよね。
1枚のデザインを、じっくり時間をかけて観察するのとは違って、テレビのフリップは、短時間。
短時間で、必要な情報を伝えるには、とにかく見やすく読みやすく
とにかく、解りやすいデザインにする必要があるわけです。
そのための、配色や文字などの位置、使用するフォントや装飾など
細かく丁寧はアドバイスをいただいていました。
写真を多用した、簡潔なデザインや、配色を強調した、インパクトのあるデザイン
そして、見えるイラストや図のすべてを自分で描いた、手が込んだデザインなど・・・。
学生の表現方法や威力の発揮具合は、いろいろ。
今後の更なるスキルアップを、十分に予感できる作品でした。
プリントアウトしたものを、貼付するボードには、あらかじめシール状の糊が付いているので
そのシールを半分ずつ剥がしながら、空気が入り凸状にならないように、丁寧に貼付けていきます。
何か、斜めになったりして失敗しそうな感じですけれど
当然の事ながら、講師の先生は、あっという間のスムーズな作業。
それを、学生が熱心に観察して、見よう見まねでチャレンジ!
そして、完成したフリップが、こちら。下の写真。
2月26日に紹介した完成形とは、また、違う学生の作品。
ご覧になって、いかがでしょう??
こちらのフリップも、完成度が高くて、本物っぽいというか
実際に同じ物を、テレビで見た事あるような気がするほど、洗練されていると思いませんか?
言わずもがな、配置や配色などのデザインは、すべて学生自身で考えたもの。
手の込んだ絵画を描くわけではないですけれど
1からデザインを考えるというのは、そう簡単にはいかないものでしょうね〜。
今回の実習授業の課題「フリップ製作」。
完成が見えてきた頃になると、担当の講師の先生方が学生に、アドバイス。
たとえば「背景の配色と、その上の文字情報との色使い」
そして「見やすい、見せやすいフォント」などなどなど・・・。
先生方は、現場で実際に番組で用いられるフリップなどの製作や
番組に関わる美術デザイン全般を担当されているベテラン!
熱心に製作に打ち込んでいる学生に対して、客観的な適格なアドバイスが
プロのスタッフから、直接解りやすく受けられ、完成度が高まるのですね。
PC上での作業が終わりに近づくと、次のステップ。
カラープリンターからの出力、そして、台紙となるボードへの貼付。
下の写真は、その説明と実演の様子です。
手書きでデザインしたり、作業用の「つなぎ」を着て、ノコギリを使ったり、刷毛で塗装したり・・・
という、テレビ美術科の学生達ですが、今回のツールは、PC。
今回のフリップ製作で使用しているのは「Illustrator(イラストレーター)」というアプリケーション。
これを駆使しながらの製作は、着々と進行中!
初めての経験ですからね、いろいろと探り探りの切磋琢磨での製作です。
どれくらい真剣に取り組んでいるのかは、表情をご覧いただければ、お解りになるでしょう。
もちろん、生放送の情報番組などでは、番組が開始されてから、作成の注文があるという事もある筈。
極めて短時間で、適切なデザインに仕上げていく、という事が常なのですよね。
登竜門とも言える、今回の授業、そして、今後もこうした作業を繰り返すことによって
スピードアップが計られていくわけです。
さて、今回は完成形!!から、ご覧いただきましょう。
上の写真をご覧いただいて
これに「情報番組」「B4サイズ程度の厚紙」という2つのキーワードを加えると
「あ〜・・・」と、気がつく方もいらっしゃるでしょうね。
そう、これは今となっては、すっかり一般的な言葉になった「フリップ(フリップボード)」。
出演者の方々が、机の上などで手にもって見せる
情報・報道番組での必需品と言っても良い、非常にメジャーなツールです。
2月の上旬に実施された、テレビ美術科の実習授業では
この「フリップ」をデザインして製作する、という事が主なテーマ。
昔は、文字を書く専門の職人の方が、1枚ずつ手書きをしていた時代もありましたけれど
もちろん、今はPCを使用して、カラープリンターで出力して・・・という方法。
講師を担当してくださったのは、実際の放送現場で活躍されている、プロのスタッフの方です。
そして、今回の美術セットの全景が、上の写真。
棚やキッチンや扉などの建具以外は、ほぼすべてパネルによる造形。
ベニヤ板に垂木・・・という工程で作られているわけでして
壁以外にも、基本パネルの工法は、あらゆる部分に関わるものなのです。
見学の最後は、スタジオフロアーの上に位置する「サブコントロールルーム」下の上段の写真。
機材が沢山並んでいますけれど
美術セットに美術スタッフ、そして、関わるすべてのスタッフや出演者の努力を
完成形に導くスペースでもあります。
そして最後は、就職資料室で就職のお話。
学科の担当者より話を聞いて、質問コーナーなどがあって
テレビ美術科の「オープンキャンパス 体験入学」は終了です。
今後の日程や内容など、こちらの本校webサイトでご確認の上
興味がある皆様、ぜひ、ご参加ください。
(今回紹介したものは、今後の日程の「大道具」の内容となります)
パネル作りを体験している様子を紹介しています
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学」テレビ美術科編。
ノコギリ・ナグリ・差し金などを使って、パネルのベースが完成したら、体験コーナーは終了。
もちろん、実際にはこの先に数々の工程がありますけれど、時間がかかる作業となりますからね。
ということで、この先は説明だけに留めておいて
最後は、参加した思い出というか記念の、イラストや名前などを書き入れる作業です。
時期的に、今回のテーマは「クリスマス」。
このお題目で、参加者の方々が、好きな書きたいイラストを、自由に書いていきます。
クリスマスツリーや雪だるまなど、可愛らしいもの。
やはり、美術に興味があって参加される皆さんですから、短時間に上手に。
・・・で、下の写真。
「杉本」という名前入りで描いたのは、現場で活躍されている卒業生で、今回の担当講師の先生。
上手ですけれど、リアルサンタさんみたいで、ちょっぴり不気味でしょうか(笑)。
オープンキャンパスは、まだまだ続きます。
当ブログはですね、在学生や卒業生、業界で活躍されている方々
そして、本校に興味があり、入学を希望している多勢の方々もご覧になっているということで
東放学園専門学校「オープンキャンパス 体験入学 〜テレビ美術科編〜」を
今回から数回に分けて、ご紹介いたします。
本学校長からの挨拶や参加者の方への全体説明
そして、学科毎に分かれて、各学科の特徴やカリキュラム説明があった後に
テレビ美術科に参加するの皆さんは、作業工房に移動です。
まずは、今後、学校でも現場に出ても、使用頻度が高い道具の説明。
目的や持ち方から始まり、使用方法やコツなどなどなど・・・。
講師を担当するのは、本校の卒業生でもあり、目下、現場でも活躍されている方でございます。