‘放送音響科’ カテゴリーのアーカイブ
ロケーションのベース
2013年12月5日 ドラマ制作,放送技術科,放送芸術科,放送音響科,照明クリエイティブ科
写真は沢山ご覧いただいても、あまり詳しくお伝えしなかったのが「ベース」と呼ばれる部分。
ここは、ディレクターや記録、ビデオエンジニアや照明・音声のスタッフの本拠地にあたる場所。
実際に、出演者の方が芝居をしたり、撮影をしたりする場所と
基本的には可能な限り近くに設けるのですが
今回のロケーション場所のように、見通しが効く場所で
河川敷らしい、広さを表現する場合には、可能な限り遠くに置く場合も。
上の写真、手前がベースに当たる部分、奥が撮影場所。
「ドラマ制作 2013」ロケーションの様子、続きです。
収録機器(VTR)、カメラをコントロールする機器・音声のミキシングを行う機器
ディレクターなどが、撮影収録している映像・音声を確認するための設備などが置かれている部分。
下の上段左写真だと、左からディレクター・記録、音声のミキサー
そして映像のビデオエンジニアの順に配置されています。
上の下段の写真からも解るように、この日は都内のある河川敷だけでなく
あるアパートの一室でもロケーションを実施。時間は夜です。
上段左は、ヒロイン役の出演者に、ディレクターの学生が芝居をつけている様子。
右は、記録を担当する学生とディレクターが相談をしている様子です。
今回に限った事ではありませんが、写真はクリックすると拡大表示されますので
どうぞじっくりと、観察してみてください。
実際にロケーションを行ったのは、9月の上旬。
比較的乾燥していましたけれど、暑くてですね〜、日中は34℃近く。
ただ、作業にギュッと集中すると、その時は暑さは忘れる感じですね。
上の上段中央の写真は、「カチンコ」を掲げる演出補(アシスタントディレクター)の学生。
下段左と中央は、持ち込んだ「レールドリー」を使用した撮影の様子です。
前回の写真でも観られますが、黒色の棒の先に見えるグレーの物体は、マイクロフォン。
学生を手助けている方は、現場で活躍されている、プロの音声スタッフの方々です。
そして、下の上段のそれぞれに写る、帽子を被ったスタッフが、ディレクター(演出)を担当する学生。
ちょうど、子役の出演者の方に、芝居をつけている様子。
ディレクター自らが想像しているイメージを、しっかりと伝えての演出。
特に屋外でのロケーションは、時々刻々と変化する天候や太陽光の色などに影響されますからね
丁寧な中でも、手際良く撮影を進行させる、という統率力も、必要になるわけです。
ということで、屋外でのロケーション2日目は、都内のある河川敷にて。
やはりこちらも、管理する団体・会社様に撮影などの許可をいただいての撮影です。
ご協力いただき、誠にありがとうございます。
そして、そのような許可申請などを行うスタッフが、制作進行の学生。
言うまでもなく、その役割は各種申請に留まらず、非常に多技に渡るわけでして
もの凄く短文で表現すると、「ロケーションの環境を整える仕事」と言えるでしょうか。
また、上の中段中央の写真。
出演者の方が、強い日差しに陽に焼けないように、日傘を差している様子。
こうしたスタッフの努力・活躍によって
初めて役者の方は威力を発揮でき、様々なスタッフがそれぞれの役割に打ち込めるわけです。
駐車場からロケーションに使用する資材や機材など搬出して・・・手分けをして運び・・・
準備が整うと、ドライリハーサル開始!
前回は、11月7日に紹介した「ドラマ制作 2013」本番のスタジオ収録。
そして今回は、屋外でのロケーションの様子。
服装をご覧いただければ解ると思うのですが、実際に撮影が行われたのは
まだまだ暑かった、9月の上旬でした。
まず、最初のロケ地は、都内にある病院。
もちろん、通常業務がある中での撮影ですからね
機材などもコンパクトにしたり、スタッフも必要最低限の数にしたりして
当然の事ながら、ご迷惑を最小限に留める配慮をさせていただいての撮影。
ご協力いただいた関係者の皆様、誠にありがとうございました。
上段左の写真は、朝のブリーフィングの様子。
撮影を進めるにあたっての注意点や重要配慮項目などを、関わるスタッフ全員に周知。
手際良く準備作業を進めて、テキパキと撮影開始!
下段中央に写るスタッフは、アシスタントディレクター・ディレクター・記録を担当する学生です。
そして、下の大きな写真は、翌日の朝。
こちらは、機材車やマイクロバス数台を使用しての大掛かりなロケーションでして
まずは予告的に、お伝えいたします。
スタートの4月から、完成の9月下旬まで、ここでの紹介が長きに渡り散在しているので
左下にある「カテゴリー」で「ドラマ制作」をクリックしていただくと
気持ち良くストレートで、ご覧いただけますので、ぜひご利用ください。
「ドラマ制作 2013」いよいよ、カメラリハーサルから本番にかけての様子を紹介です。
まずは、スタジオ収録のシーンで放送音響科学生の、活躍の姿から。
学生の実習ではありますが授業ですからね。
部分的には、実際の現場で活躍されているプロのスタッフの方に教わりながら。まさに「実践」です。
特に上段3枚の写真。車輪付きの基台にブーム(棒)が乗載し
その先端にマイクロフォンが取り付けられている「マイクロフォンブームドリー」。
口元に近づければ、良い音は収められますが、近づき過ぎるとカメラに写ってしまいますからね
言うまでもなく、非常に巧みな操作が要求されるのです。
中段中央の写真は、よく出演者の胸元に付けられている
「ワイヤレスピンマイク」と、それに関わるグッズなどなど。
これも、台詞を収音するための、大事なマイクロフォンですが、ドラマでは隠して使用。
ですから、これが実際にどのように使用されるのかは、謹んで内緒にさせていただきましょう。
オーディションによってキャストが決まり、台本も完成して、スケジュールも決定して
そして、最後の「ロケハン(ロケーションハンティング)」です。
この場所での3回目の今回は
代役の学生に、出演者と同じ動きをしてもらいながら
ほぼ決定しているコンテ・カット割り(出演者の動きやカメラワーク)を確認したり
映像・音声ベース(収録に関わる機材の設置場所)をどこに置くか
そこから撮影場所までの距離はどの程度かを調べたり・・・など最終確認の作業。
ですから、参加する学生の数も多めなのです。
ディレクターを担当する学生(水色の服を着た女性)や
全体指導の本校職員の倉谷顧問などからの説明や指示によって
スタッフ間、各役割の間で、必要によって打合せ。
少しでも良い作品を、少しでも短時間に効率良く行うための、大切な作業です。
そして、本番終了の翌日月曜日は、校舎での撤収作業。
小型トラック1台分の機材を、これらをすべて細かくチェックしながら、機材室に戻す作業。
ケーブルも、種類(目的)違いの様々なものを合わせて、少なくとも150本以上ありましてね
出した本数と戻す本数を、完全に一致させます。どんなに安価なケーブルでも!です。
素敵なカメラワークができても、たとえケーブル1本でも紛失しては意味がありませんからね。
そして、終了後は校舎の前で、記念に集合写真撮影。
残念ながら、数名は写っていないのですけれど
サマーソニッック 2013に関わった
本校の放送技術科・放送音響科の2年生と1年生(職員数名含む)です。
全員頑張りました! お疲れさまでした。
機材やその内部プロセス、そして信号伝送がデジタルになって
機材自体もそれらを結ぶケーブルも、かなり減ってコンパクトにはなりましたけれど
機材があればそこに、最低でも1本のケーブルは結線する必要があるわけでして
結果、こういうふうに(笑)。「サマーソニック2013」の映像システムです。
ということで、すべてのイベントも終わり、撤収作業開始。
ただヤミクモにケーブルを抜いて・・・ではなくて、順番を間違えると非効率になりますしね
ケーブルを痛めないように、同じ長さずつ、数本ずつをまとめていく、という作業。
上の大きな写真から下の下段右の写真は、ほぼ同じアングルですが
この状態まで、およそ30分。
学生それぞれが作業工程を理解し、手際良く進めた結果によるものです。
(一部の写真撮影:学生 S.azusa)
今回の映像制作協力、以前お伝えした通り、目的は
「ステージでの各イベントの収録」「大型スクリーンへの映像送出」の2つ。
後者は、その場にいらっしゃるお客様にご覧いただくための映像でしてね
家の中で、数メートル先のテレビを視聴する場合とは、見せ方が異なります。
なぜならば、その距離が違うからでして
特に最近は、テレビ画面が大きくなり、高精細になり、総じて見やすくなっていますが
それに対し、スクリーンは大型ではありますが遠くにある物ですし
数メートル先のテレビ画面ほど、画質は良くないわけです。
すると、ご覧いただきたい被写体・・・
たとえば出演者の表情などは、大きな(タイト)サイズで撮影する必要があります。
時と場合にはよりますが、一般的にタイトなサイズでの撮影(フォロー)の方が難しいですから
それ相応のテクニックが伴うのです。
前置きが長くなりましたが、本校へ入学して、およそ1年と4ヶ月。
学生のテクニック、かなり上達していると思ったしだいです。
(写真は、学生2名が撮影したものを含みます)
今回の1枚目の写真。これは「サマーソニック 2013」の会場である幕張メッセ内の、ある場所。
テレビ放送用や収録用の、テレビ中継車や音声中継車が並んでいる、バックヤード。
そこにスタッフTシャツを着た学生と職員3人が、ちょっぴり楽しそうに歩いていて・・・。
なぜこの場所を歩いているのかというと、下の上段2枚の写真。
担当するステージ全スタッフ分のお弁当を受け取りに行っている最中なのです。
そして、下段の2枚の写真は、また別の作業。
いずれも、本校放送技術科・放送音響科の学生達。
次の本番(催事)での多客に備えて、ベンチシートを撤去している様子。
次との幕間は、わずか15分。お客様が入る時間を考慮すると、許容時間は3分程度の、作業は急ピッチ。
このように、技術の仕事だけでなく、関わる様々な仕事に取組むのも大事。今だからできる経験ですよね。
「できる事は、なんでもこなす!」・・・大切な精神だと思います。
担当するステージでのイベントは
11時頃から19時頃までに、数回に分けて断続的に行われるものでしてね
それぞれのイベント毎に、カメラを担当したりミキサーを担当したり
休憩して他のステージを見学に行ったり・・・というふうに。
一日あたりの参加学生およそ30名で、シフトを組んでスタッフとして参加。
写真はどれも本番中の様子。学生が撮影した写真も含まれます。
クリックすると拡大表示されますので、そのようにしてご覧ください。
上段は、前回説明したCG送出の様子。
イベントのタイトルや各出演者の名前などを中心に製作して送出します。
中段は、映像指揮から映像を選択するスイッチャーにかけて。
主な目的は、スクリーンをご覧になるお客様のために。
ですから、テレビ放送の映像選択とは異なって、ここが難しいところ。
もちろん、学生も担当します。
下段は、映像調整を担当するビデオエンジニアなどの様子。
左と中央の写真で、手で操作している機材が、
カメラの明るさや色合いなどをリモートコントロールするもの。
本番中は主に、明るさの調整をし続けます。