‘放送音響科’ カテゴリーのアーカイブ
そして、いよいよ新年度授業開講!
写真は、4月の3週目に撮影したものです。
東放学園専門学校の5学科 放送芸術科・放送技術科・放送音響科
照明クリエイティブ科・テレビ美術科の2年生が参加しての「ドラマ制作」という実習授業。
1回目という事で、まずは授業のガイダンスの様子。
ここで、この授業がどのような内容で、どのように進められていくのか・・・などの説明を受けて、学生が履修するかどうかを決めるわけです。
何しろ、5学科共同の大型実習ですので、写真でもかなりの学生数が見られますが
ほぼ全員の学生が、このまま履修を決定。
この4月から制作準備を始め、作品の収録が8月末ですから、かなり長期間に渡るものでしてね
それだけ、本格的な実習授業なのです。
効果音を製作したり、必要な音の素材やBGMなどの準備をしたりした後は
様々な音を挿入するタイミングを決定しながら、一通りの音量を聞きやすく整えるなどをしながらの
「MA」作業が本格化。「ドラマ制作 2013」です。
普段、特に気にする事なく、過不足なく、自然にストーリーに入り込む、テレビドラマ。
映像構成も去ることながら、音声も「自然な音」創りに徹して、作業が進められているからですよね。
特に、人の耳での聴感(能力)ほど、耳の代わりをするマイクロフォンの能力は高くないですし
生の音(音源)ほど、スピーカーの性能が高くないわけですから
それをカバーしてフォローするような音創りが、絶対的に必要になるのです。
この一連の作業を担当しているのは、放送音響科の学生。
他の実習作業と同じように、担当職員や講師の方々のアドバイスを受けながら
完成度を高めるための努力に、勤しんでいます。
上の大きな写真と、下の上段2枚の写真。
水が溜まっているバケツとマイクロフォン
そして脇には、ビデオテープの中身がくしゃくしゃと。
映像の編集が終わると、次は、効果音を付けたり台詞を聞きやすくしたり・・・
という、言わば、音の編集作業「MA」です。
その中、今回は、その効果音の作成とレコーディングの様子。
たとえば、役者の所作(しょさ)によって発生する音や、環境音というものがあって
撮影時に、収録はしていますけれど、我々が自然に直に聞く音のようには、聴こえない事があります。
そこで、弱い音や足らない音を、後で加えてあげるために
それらに近い音を発生させて、それを収めて・・・という作業が必要な事もあるのです。
写真に写るグッズは、そのための物。
さあ、どんな音が作られ、加えられたのでしょうか。
機構・機能を学んで、個々の操作方法を学んで
移動させるトレーニングをして・・・、と進んできましたけれど
最後は、マイクロフォンブームドリーの、ほぼすべての機能や操作を駆使しての練習。
マイクの向きを維持しながら、脚立のフレームに沿わせるように動かしていく、という内容。
これ、特に上の写真を観ていると簡単に感じますけれど
もちろん、ぶつけてはいけないし離れ過ぎてもダメですし
アームの角度に関わらず、常にマイクはフレームに向いてなければなりませんし
実際にやってみると、かなり難しいですね。
左手はダイヤルを持っていますが、このダイヤルを回転させてマイクの向きを遠隔操作。
上の写真をご覧いただくと解りやすいとは思いますが
アームの支点を中心に、弧を描くように動作しますから
上の写真の方向で、上下にアームの角度を変えると、見た目上の距離も変わりますよね。
つまり、マイクの向き、アームの角度、台車の操作を同時に行う必要があるわけです。
笑顔も見えて、楽しそうな雰囲気が観られながらも、真剣に練習に取り組んでいる
放送音響科1年生の、テレビスタジオでの音声実習です。
この「マクロフォンブームドリー」ですけれど
下の三角形っぽく見ている基台の中には、車輪が付いていて
写真で手を添えているように見える部分が、その車輪の舵を切るハンドル。
スタジオカメラと同じ様に、簡単に移動できるようになっているわけです。
と言うことで、次のトレーニングは、ブームドリー自体の移動操作。
たとえば、スタジオでのドラマ収録ですと、デリケートで素早い操作が求められますが
今回の練習のように、大きく長距離を動かすということは稀。
ただ、上や下、そして左右のいろいろな物に当てないように
注意をしながら操作に慣れる、という事は、欠かせない能力ですからね。
このような「大きな練習」をして、その感覚を掴む必要があるのです。
まずは、授業の担当職員より、1つずつ、各機構などの詳細なる説明を受けて
それに対して、学生自身で操作したり、その練習をしたり、という内容。
前回や今回の大判の写真をご覧いただくと、比較的シンプルなデザインに見えると思いますが
実際には、複雑な機構が備わっていて、巧みでデリケートな操作が要求されるのです。
今回の写真に写り、学生が右手で持っている黄色い物体は、ウエイト(錘り:おもり)。
視点の先に、伸縮式のロッドアームとマクロフォンがありますので
その長さや重さによって、ウエイトをスライドさせて、バランスを取るという機構。
危険が伴う可能性もありますからね、慎重に確実に操作を行う必要があります。
本校が設備しているスタジオは、4つ。
来校されるなどして、ご存知な方は解るかと思うのですが
例えば大学のように、広大なキャンパスを有しているのではないですからね
つまりは、その分、高密度。
それだけメディアが、そして実習環境が、凝縮した形である、というわけです。
本校5学科の多勢の学生が、日々様々な実習に励んでいるのです。
そこで今回紹介するのは、放送音響科の実習授業。
もっとも大きなテレビスタジオで、「テレビスタジオと言えば!」という機材の勉強です。
説明している機材は、「マクロフォンブームドリー」。
これを使用しないテレビ番組は、皆無と言って良いでしょう。
非常に、メジャーな機材。必需品です。
5日間に渡った、スタジオ収録やロケーションを無事に終えて、クランクアップ!
スタッフの学生より、出演していただいた皆様へ、花束の贈呈。
撮影前の立ち稽古や準備から含めますと、およそ2週間、ご協力いただきました。
上の中段の写真をご覧いただいて、写真右より
大野 俊亮さん・夷 正信さん・東 英子さん
写真左より、木村 結香さん・濱崎 大輝さん
そして主役の近江 麻衣子さん、でございます。
誠にありがとうございました。
出演者の皆さんから、一言ずつお話をいただいた後は
最後の撮影に参加した全スタッフと、記念の集合写真を。
撮影してくださったのは
劇中のカメラマン役の出演者への、カメラマン指導もご担当いただいた、豊口 隆之さんです。
撮影は終わりましたけれど、この後、編集やMAなどの作業も
まだまだ、続きます。
前回は12月6日に紹介しました「ドラマ制作2013」。
屋外でのロケーションが一通り終わって、撮影最終日はスタジオ収録。
しかし、最終日のスタジオフロアの様子は、11月の初めに既に紹介しておりますので
今回は、スタジオフロアーの上階に位置している「サブコントロールルーム」を。
こちらで仕事をするスタッフは、それぞれ下の9面マルチの写真で・・・
ディレクター(上段中央に写る学生)
スイッチャー(中段中央に写る学生)
記録(下段左、ディレクターの右に写る学生2名)
音声(下段中央に写る学生2名)・ビデオエンジニア(下段右に写る学生)
その他、掲載した写真以外に、プロデューサーや、照明・CG TELOPなどのスタッフも。
笑顔が見られる事は一時的にはあっても、言わずもがな、基本的には常に真剣な表情。
今までの数ヶ月間に及ぶ準備を経て
他のスタッフと一致団結して進めてきた作品製作を、結晶化させるわけですからね。
屋外でのロケーションも、いよいよ3日目にして、最終日。
写真ではあまり表現されていませんけれど、関わった学生達
日増しに、陽に焼けていって、黒くタクマシくなっている感じ。
もちろん、タクマシさと言えば、大事な経験も、それに寄与しているわけです。
この日の朝は、学校から比較的近い、ある場所。
具体的には説明しませんが、従来に等しく
この場所も、制作担当の学生がかなりな努力をして、撮影許可をいただいた場所なのです。
上の写真のメインは、上段右で全容が見えている「ミニジブ」という機器。
これは、小型のクレーンカメラシステムでして
ドラマ撮影での必需品と言っても良いほど、非常に頻繁に使用されているものです。
そして、午後は場所を変えて、やはり学校から近い位置にある「沖縄タウン」でのロケーション。
11月7日の当ブログでお伝えしたのが「定食店」内部のスタジオ撮影。
今回は、その外観部分や、お店の前での撮影です。
沖縄タウン内にある「第一食堂」に、ご協力をいただきました。
上段中央の写真。看板を移動させていただいているのは、制作のスタッフ。
上段右は、装飾系の準備を手伝っているディレクターなど。
人手が足らない時は、どんなスタッフでも、何でも手伝います。これは常識!と言って良いでしょうね。
中段中央は、マイクロフォンをスタンバイしている様子。
下段左は、カメラに取り付けられた、小型の液晶ディスプレイを、じっくり観察しているディレクター。
下段右は、多勢のスタッフのために、制作担当のスタッフが準備をしてくれた、飲み物など。
特に、暑い時期には欠かせないもので、これも大切な環境づくり。
仕事とか役割などと言われれば、まあ確かにそうですけれど
けれどもしかし、ありがたいですよね〜!