‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ
当ブログでの投稿頻度に関係なく、着々と準備が進められてきている「ドラマ制作 2014」。
東放学園専門学校すべての5学科が参加しての、大型実習授業です。
ここでの紹介は、5月以来となってしまって大変恐縮ですけれど
左下のカテゴリーで「ドラマ制作」を選択していただきますと、抽出されて表示されますので
どうぞご利用ください。
今回紹介する内容は、放送芸術科の学生が中心となって考えた、数十品もの企画案を
参加学生大勢で読み、今年度はどの企画案とするかを決定する、というもの。
実に色々様々なアイデアがあり
実際のテレビドラマでもあまり見ないような斬新なアイデアもあり。
学生の発想力らしい、秀逸な企画案が沢山ありました。
映像技術の仕事と言うと、カメラマン・映像エディター
この2つの職種は、すぐに連想されるものかと思います。
特に、カメラマン自身がテレビ番組などに写るなどしていますからね。
けれどもしかし、比較すると知名度は低いですが
「ビデオエンジニア」と言う職種もあって
言わずもがな、欠く事のできない、非常に大切な役割りを負っている仕事なのです。
今回紹介するのは、そのビデオエンジニアの知識を体得する「VE実習」。
放送技術科の実習授業です。
この授業を担当しているのは
ある有名な規模の大きな技術会社で、活躍されているベテランVE(ビデオエンジニア)の方。
テレビスタジオでの番組制作において、その中枢部となる「副調整室(サブコントロールルーム)」の機材設備やその機能を調べたり
テレビカメラの調整手順を学んでいる最中です。
そして、いよいよ新年度授業開講!
写真は、4月の3週目に撮影したものです。
東放学園専門学校の5学科 放送芸術科・放送技術科・放送音響科
照明クリエイティブ科・テレビ美術科の2年生が参加しての「ドラマ制作」という実習授業。
1回目という事で、まずは授業のガイダンスの様子。
ここで、この授業がどのような内容で、どのように進められていくのか・・・などの説明を受けて、学生が履修するかどうかを決めるわけです。
何しろ、5学科共同の大型実習ですので、写真でもかなりの学生数が見られますが
ほぼ全員の学生が、このまま履修を決定。
この4月から制作準備を始め、作品の収録が8月末ですから、かなり長期間に渡るものでしてね
それだけ、本格的な実習授業なのです。
カメラマンや映像エディター、そしてビデオエンジニアなど
基本的には、将来は映像技術に関する仕事への就業を希望する学生が多い学科ですけれど
学科の名称は、映像技術科ではなくて「放送技術科」。
音声や照明に関する事も、カリキュラムに組み込まれているのは
映像の仕事には、それだけ、他の技術や役割に関する事が
非常に密接に、関わり合うからなのです。
ですから、今回の写真で観られる「オーディオミキシングコンソール(ミキサー)」を
同じく写真に写る放送技術科の学生が、就職し業界に出てから
直接使用して仕事をするということは、ほとんどないかも知れませんが
関わる仕事や関わる機材を理解しておく、という事は、非常に大切。
役割(職種)違いでも、それぞれ、お互いの仕事をフォローし合う事が
高密なチームワークを達成する要因になるからです。
「テレビ中継」や「中継番組」と言えば、まあ最近だとオリンピックですね。
その他にも、野球やサッカーのスポーツ中継や、コンサートライブの中継
これも、大掛かりで、想像も容易いでしょうか。
しかし、たとえば朝の情報・報道番組の、比較的小規模な中継コーナーを入れると
一日の番組の中でも、放送局やスタジオ外からの「中継番組」は
画面の右上などに「LIVE」と表示されているのを頻繁に目にするように、相当数あるわけです。
本校の放送技術科では、中継技術をしっかりと学ぶ実習もありまして
今回紹介しているのは、その授業の様子です。
この授業回のテーマは「音声システムと機材」。
頻繁に使用されるマクロフォンやミキシングコンソール(ミキサー)と、それらの結線などを勉強です。
写真に写っている黒色の筒状の棒のような物が「ガンマイク」。
当ブログでも、紹介した事あり!のマイクロフォン。
たとえばですね、ゴルフ中継番組の、あの「コロン♪」というカップインの収音で使用しているもの。
小さい音だけれど、音源に近づけないという時に、大変有効なガンマイクです。
本編の、オンライン・オフラインの2つの映像編集に続き
本編の音声編集にあたるMA(マルチオーディオ)作業。
そして、もう1つ、大切な編集作業が「メイキング編集」です。
メイキング映像、テレビドラマの場合、いわゆる番組宣伝で公開される以外は
視聴者が目にする機会はほとんどないですけれど
反対に映画だと、DVDやブルーレイ内の特典映像として、見られますよね。
本編の映像編集と大きな違いは、ナンと言っても、撮影素材の多さ(長さ)。
台本や絵コンテによる撮影ではなく、撮影やその合間や、それに関する準備なども含めた
台本なしの、言わばドキュメンタリーですからね。
特にこの実習の場合、年度頭の4月から、撮影後の9月までの5ヶ月が、撮影の対象。
膨大なメイキング撮影素材から、必要な素材だけを抽出して編集して・・・という事ですから
本編の編集とは、また違う苦労や努力が伴って、完成するのです。
写真のそれぞれは、メイキング編集の大詰めの様子。
完成締め切りまでのタイムリミットが迫った、最後の追い込みでしてね
この「ドラマ制作 2013」の総指揮である、本校の倉谷顧問のチェックを経て、見事に完成!!です。
今回紹介するのは、珍しく「座学」の様子。放送技術科の、特別講座です。
この日の講師は、TBSや技術会社で
長年に渡り、ドラマ番組のTD(テクニカルディレクター)として活躍されてきた、島﨑孝雄 様でした。
TBSドラマの「GOOD LUCK!!」やその前の「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」などの
高視聴率の人気ドラマを、数多く手がけてきた、とにもかくにも、凄い方なのです。
どのような話をされたのかを、極めて簡単に言えば
具体的な撮影方法や、それらに関わるエピソード、視聴率との関係などなどなど。
詳細は、あえて書きませんが
どれほどの内容だったのかは、写真の学生の表情をご覧になっていただき
想像していただければ、お解りになるでしょう。
言わずもがな、真剣に聞く姿は、他にも沢山観られたわけです。