‘雑感’ カテゴリーのアーカイブ

例のアレ

2010年3月13日 雑感


 昨日の卒業式の後は、校舎でホームルーム。その後は、新宿にある有名なホテルのパーティー会場で、祝賀会。かなり盛り上がっていたようです。卒業生の皆さん、今後の活躍を期待します。
 
 さて、サブコントロール、映像が出るものすべてに、カラーバーを表示しました。
 写真のカラーバーは、主にHDTV用途である「マルチフォーマットカラーバー(ARIB:電波産業会規格)」です。映像信号の調整や管理等の目的で使用される規格信号でして、HDTV信号の基準になるもの。深夜や早朝、番組放送開始までの時間に、たまに画面に写っている、「例のアレ」です。
 この色(明るさ)でなくてはならない、というよりかは、調整や管理をするために合理的な色調や輝度にすると、結果、この色になった、と言う表現が、幾分適切でしょうか。つまり、とても意味がある色たちです。
 

卒業式。

2010年3月12日 雑感


 今日は、卒業式。学生の皆さん、そして保護者の皆さん、おめでとうございます。

 学校法人化30周年を迎えての記念事業の1つであった、フルデジタルフルHDTV化更新工事。大胆に変わった、最新の機材設備を、卒業する皆さんにも見ていただき、沢山触れていただければ良かったのですが、授業期間中に工事を実施するわけにもいかず、それができませんでした。
 学校に遊びに来た折りは、可能であれば、ぜひスタジオも見に来てください。


 今日は、テレビカメラの他に、レンズの設定や説明会もありました。そのために、キャノン社製ズームレンズの販売やメンテナンスを担当されている、「株式会社 ミカミ」の方が、来校。丁寧に操作や設定方法の説明してくださいました。
 いわゆる、一眼レフカメラのレンズとは違い、テレビカメラ用のズームレンズには、実に、沢山の様々な機構が備わっています。特に、今回導入したレンズは、電機(サーボモーター)でズームやフォーカスの操作を行うので、かなり奥が深いのです。
 


 説明会・トレーニング3日目の今日は、テレビカメラに関係する機器について。
 まずは、メーカーの担当者の方が、本校のテレビスタジオ用に、テレビカメラ6式のカラー調整をしました。
 写真は、その前の段階。
 カラー調整に使用する専用のチャート(グレースケールチャート)に、照明が適切にあたっているかどうか、を確認しているところです。照度計(明るさを計測する機器)を使って、グレースケールチャートに、均一に照明があたっているか、照度が適切かどうかを、調べています。
 


 写真は、ClearComマトリクスシステムの、「レバーキーステーション」。
 表示されている名称のそれぞれに、レバースイッチがあり、そのレバーで、どの相手の声を聞くかを選んだり、誰と話をするかを選んだりします。また、スタッフによって、会話をしたい相手も異なるので、8式あるパネルそれぞれ、表示される名称(会話をする相手)が異なります。
 細かく設定できる機器ほど、吟味の末の手直しを経て、使いやすい設定にカスタマイズすることが重要。始めのうちは、使う度に、設定の変更が繰り返されることになるでしょう。
 

トレーニング2日目

2010年3月10日 雑感


 本日の説明会・トレーニングは、「インターカムシステム(インカム)」。今回導入したのは、ClearCom社製「クリアーカム デジタルマトリクスシステム」を中心としたもの。
「誰かが喋り終わるまで黙って待つ」ということがあった、以前の使い勝手を抜本的に変えるため、通話相手などを細かく設定できるシステムに変更しました。単純に、「スイッチを入れるだけ」ではなくなり、機能もかなり増えたため、使い方の詳しい説明をしてもらいました。
 スタッフであれば、誰もが必ず使用する機器なので、参加者も大勢。
 写真は、機器自体の説明が行われている様子です。説明の担当は、ClearCom社(アメリカ)製品の、日本での販売やメンテナンスを担当されている、松田通商株式会社の方です。

※インターカムについては、2/19の記事をご覧ください


 SONY製スタジオカメラ「HDC100R」の写真。 
「テレビカメラが格好良くても・・・」「撮る映像が重要」とは思いながら、こうして書いていますけれども、やはり、格好良いですね。
 ちなみに、テレビカメラマンも、格好が良いほど、テクニックも宜しい、なんていうのが、何となく定説らしい、ようですけれど・・・。
 

トレーニング

2010年3月9日 雑感


 午後は、メーカーの担当者の方が来校されての、説明会・トレーニング。本日は、ビデオトロン社製、キャラクタージェネレーターに関する内容でした。
 着ているジャンバーのロゴを見れば一目瞭然ですが、学校のスタッフが何名か参加しました。学生の皆さんに教える前に、まずは、自分達が教わり、トレーニングをする必要があるのですね。
 写真は、同社製のタイムスーパー(時間を画面に表示する装置)の機器説明の最中です。


 今日は、株式会社映像新聞社が発行する「映像新聞」の取材が入りました。
 写真は、映像新聞の担当の方の撮影風景を、東放学園の広報担当が撮影している風景を、私が撮影した、という構図。つまり、逆取材の取材です(笑)。
 映像新聞は、創刊40周年を迎えていらっしゃるようで、学校法人化30周年を迎えた東放学園より、深い歴史を持ちます。
 各放送局や、外部の制作・技術会社を中心に発行している、いわゆる業界紙で、映像に関するあらゆる記事を取り上げて、掲載している新聞。もちろん東放学園でも定期購読しています。
 今回の取材対象の掲載は、3月22日の週の発行号です。まずは、「工事開始から完成まで」を中心にした記事になる予定。手に入る方は、ぜひ、ご覧ください。


 サブコントロールルームの照明を落として、VE(ビデオエンジニア)周りの機器の写真を。
 今回のフルデジタル・フルHDTV化更新工事で、変わったことの1つと言えば、ボタンの数が、もの凄く増えた、ということ。どれも動作が解りやすいように、光るようになっているので、いわば、「光りものが増えた」ということにもなります。
 やや、カラフルで、奇麗に光っていますが、周辺全体に明るくなり、部屋の照明を暗くしても、暗くなりません(笑)。

三厳寒、二緩温

2010年3月8日 工事,雑感


 先週、20℃を越えた、と思っていたら、昨日は日中4℃くらい。三寒四温とは、ちょっと、言いがたいような・・・。体調を崩さないように気をつけたいですね。
 さて、サブコントロールルームでの、SONY関係の各設定は、今日、無事に終了しました。今後も、さらなる「使いやすさの達成」のために、設定変更をすることになるでしょう。

 スタジオでは、新たに、短いケーブルの製作。サブコントロールルームと、外部とを繋ぐ端子盤(映像・音声の回線コネクタが集合している部分)用のケーブルです。例によって、手際良く作業が進められていきます。
 お疲れさまです。


 写真は、デジカメで、単純に、スタジオの風景を撮影したもののように見えますが、実は、スタジオを撮影しているテレビカメラの映像が出ている、アストロデザイン社製の8インチ液晶テレビモニターを「再撮」したものなんです。よく見ると、モアレ(再撮するときに、出やすいもの。液晶ディスプレイの影響ではない)のような縞や、天井の蛍光灯が、写真の左上に反射しているのが、解ると思います。
 しかししかし、綺麗ですね。一見、再撮とは見えないほど。しかも、商品出荷時からの保護シートがついている状態ですし、ブログ用に解像度を下げている写真ですから、実際には、さらに綺麗なはず。
 家のHD液晶テレビも、かなり綺麗ですが、放送業務用の、いわゆるプロ機は、一段と細かく緻密な再現をしています。


 写真は、先日来、紹介させていただいているIXS-6700をコントロールする、SONY製X-Yコントロールパネル「BKS-R3220」をクローズアップしたもの。
 右側に「SUTA」と表示されていますが、これは、放送芸術科1年生の実習である「スタジオ番組制作」という授業名の略。この授業の設定になっていますよ、という意味の表示です。
 任意のボタンを1つ1回押すだけで、モニターウォールに並んでいるテレビモニターの映像や各機器の名称などの割当などが、一斉に瞬時に切り替わります。
 表記は、ローマ字のスペリングにしてもらっています。間違いではありません(苦笑)。
ちなみに、この他に、「BANS」や「SYOU」という設定もあります。前者は、東放学園専門学校2年生全学科の合同授業「番組制作実習」、後者は、照明クリエイティブ科の「テレビ照明実習」の意味。


 キャラクタージェネレーター(通称:CG)も、もちろん、HDTV対応機器を新規導入。ビデオトロン社製の最新機種です。
 放送機器展で、担当の方に、同製品のソフトウエアのごく一部の改良をお願いしたら、数週間ですぐに対応していただけました。ありがたいですね。
 人の名前や、音楽番組において、画面下に表示される歌詞、バラエティなどに頻繁に登場するコメント等のような文字は、この機器で製作し送出することになります。
 左のタワー側のパソコンが本体です。