‘HD機材設備’ カテゴリーのアーカイブ
LM-3108(VTR)
2010年5月8日 HD機材設備
「機材の裏側」、今回はCCU(カメラコントロールユニット)の「HDCU-1000」です。
今までも、紹介していますが、CCUとは、カメラケーブルを介して、テレビカメラ本体の反対側に位置する、カメラを制御する機器。テレビスタジオのサブコントロールルームならでは、という機器でもあります。
ただ、あのテレビカメラを操る機器としては、それほど、多くのケーブルが結線されているわけではありません。
写真の右側、緑色のやや太いケーブルが、かの有名なカメラケーブル。その隣の黒色のケーブルが、カメラの制御状況を表示させるための信号線。さらに隣の黄色のケーブルが、ゲンロック(ブラックバースト)信号、その下の白色のケーブルが、「RCP-921」へのリモートケーブル。写真左の紫色のケーブルが、RET信号線(次回のクイズで紹介)、一番左の僅かに写っているケーブルが、HD-SDI(カメラからの出力信号線)です。写真以外にも、数本結線されています。
BKS-R3220(TD)
2010年4月30日 HD機材設備
SONY社製 X-Yコントロールパネル
BKS-R3220(制作卓TD付近)
(写真下方の機器)
インテグレーテッドルーティングスイッチャー「IXS-6700」の、リモートコントロール機能を持つ機器。ルーティングスイッチャー内の、各出力ポートに、入力信号を割り付ける。
スポーツ競技の「トーナメント表」のように、縦方向に、IXS-6700に入力される信号の名称、横方向に出力先(出口)名称を羅列して、割り当てる必要がある部分に、「●」をつける、というようなイメージ。ゆえに、「X-Y(関数グラフの横軸と縦軸)」という名称になっている。
ID:17
<モニターウォール内各ピクチャーモニター割当他>
前面のモニターウォール内ピクチャーモニターに出力されるソースとソース名を、変更できる。
その他、「IXS-6700」からの出力信号を受けるすべての機器への信号制御を行う。
SONY社製
マルチディスプレイコントロールユニット
BKS-R1617A
(制作卓TD部分の1式)
すべての映像(信号)ソースが入力されている、インテグレーテッドルーティングスイッチャ(IXS-6700)のリモートコントロールパネル。特定の出力先に、任意のソースを割り当てる機能をもつ、ビデオスイッチャーの一種。ディスプレイ中の各ソース(名称)は、各々のパネル(各ID)毎に、個別に設定できる。
ID:18
<制作卓TDピクチャモニター用>
向かって直上に設置されているTDピクチャモニターの映像ソースを、16つのボタンで選択する。ディストネーション(割当先選択)機能を設定しない。
各ボタンに割り付けているソース(表示されるソース)は、左上のアサインボタンと左のダイヤルで、変更可能。
HM Electronics社製
(元Clear-Com社製)
クリアーカム デジタルマトリクスインターカム
12レバーキーパネル
V12LD
(合計6式)
インターカム(スタッフ間通話装置)の一種。会話相手先を設定・選択を可能にする「クリアーカム デジタルマトリクスインターカム」のコントロールパネル。
パネル内にマイクやスピーカを持ち、個別に表示される相手先名称それぞれにある、レバースイッチを使用して、聞く相手や話す相手を選択して通話することを可能にする機器。今回、このタイプは、VE・TD・D・TK・CGの各スタッフ用途の他、インターフォン代わりに、スタジオフロアにも設置。
PCをメインステーション(セントラルユニット)にLAN接続することによって、様々な設定や効果の選択が可能。
株式会社エディテックシステム製
BVM-L231遠隔制御ユニット
(特型)
VE(ビデオエンジニア)から、若干離れた場所に設置されている、SONY株式会社製「BVM-L231」マスターモニターに関して、頻繁に使用する必要がある機能を、遠隔操作するための機器。
モニターの入力信号の切替・カラーとモノクロの切替・クロマ(色の濃さ)を高める機能を制御するためのボタンが並んでいる。
今回のシステム設計を行った株式会社エディテックシステムによる、特型製作機器。各信号の調整時に使用する。VEセレクタの右側に設置。
以前、紹介したとおり、世界に1式しか存在しない、特別注文機器。公開できる一般的な型式が存在しない。
SONY株式会社製
マルチディスプレイコントロールユニット
(特型)
インテグレーテッドルーティングシステム「IXS-6700」をコントロールするユニット。VE(ビデオエンジニア)が、主に各信号を調整する目的で監視する
マルチモニター「LV 5800」やマスターモニター「BVM-L231」への出力信号を切り替えるためのセレクタ。通称「VEセレクタ」。
ある程度の信号数は、簡便に早く切り替えられるよう、同社の標準的規格品であるマルチディスプレイコントロールユニット「BKS-R1617A」を2つ合体させたような構造(デザイン)となっている。
いわゆるメーカ標準機器ではなく、特別改造機器であるため、公開できる一般的な製品型式が存在しない。
さて、久しぶりに、機材の裏側の写真。昨日掲載した、システムコントロールユニット「MKS-8010B」と、デバイスコントロールユニット「MKS-8700」の裏面です。以前も紹介しましたが、ご覧の通り、LANケーブルが何本も結線されています。そして、黒色の太いケーブルは、やはり昨日紹介した「GPI」ケーブル。
下の写真は、その一部。「札」をよく見ると、「PERIPH」なんて書かれています。これは「Peripheral(ペリフェラル)」の略。PCに詳しい人であれば、ペリフェラルというと、「PCI(Peripheral Component Interconnectの略)」を思い浮かべるでしょうか。
もう、本当に、コンピュータですし、ネットワークなのです。