‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ
写真は、今日の「番組制作実習」。一見、そうは見えないのですけれど、実は上下2枚とも、今日撮影した、1つの番組中の光景です。
ご覧になれば解ると思うのですが、上の写真が「昼間」の設定、下の写真が「夕方」の設定。置かれている美術セットの色が変わったのではなくて、それらを照らしている照明の色が違うのです。
ただ、夕方だからといって、単純に夕暮れ色にすれが良いというものではないのですね。
日本での夕方は、西の空が朱色で東の空が濃紺。つまり両色のコントラストで、我々は夕暮れを認識していますし、太陽が傾く、つまり影の長さでも夕暮れを認識しています。
従って、青く見える部分を残さないとリアルな感じに欠けますし、影を長くしてコントラストを明確に見せないと、やはり、何だか妙な夕方になってしまう。
単純に色を変えたり明るさに配慮するだけが、「照明」ではないのですね。
今回、紹介する動画は、本日行われた「オープンキャンパス 体験入学」のリハーサル中、4台のカメラ映像のマルチ画面。これを、ビデオカメラで再撮したものです。
各窓の左上の数字がカメラ番号、その横に断続的に入る赤いラインが、ビデオスイッチャーで「選択されている」という意味を示すマーク。4cam-1cam-3camの順に切り替っていますね。
特に、途中2camの映像に4camが動きながら撮影している様子が解ります。
歌手は、放送芸術科の2年生。振り付けも含めて、かなり本格的。元気に歌っています。
今まで、学校の所在地である東京都杉並区のイベントから、世界の有名なアーティストが出演するサマーソニックまで、学生スタッフを中心として、様々な形で協力し参加しています。
今回紹介する「YHMF 横浜ハイスクールミュージックフェスティバル」は、それらの1つ。横浜アリーナでの決戦大会の他、本日行われたライブ選考会も、本校の学生がテレビ放映用の撮影収録スタッフとして協力しました。
上の写真は、普段、あまり目にすることがない、ステージの上手袖(客席から見て、右奥)からのアングル。出演者の熱気、スタッフの躍動が、間近に伝わってきます。
そして、下の写真が、会場の客席背後にある、PAミキサー(客席向けのスピーカーからの音を調整する機材)の、真上からのアングル。ツマミもボタンもランプも沢山並んでいて、カッコいいですね。
フロアーディレクター
2010年6月24日 実習風景
今日は、当ブログ初の動画でのご紹介。
「番組制作実習」リハーサル中の、フロアーディレクター2名の様子。
手で、あるいは指で、クルクル回しているのは、「マキ」の合図。
サブコントロールルームで時間の管理をしているタイムキーパーやディレクターからの指示を受けて、出演者に「進行を速めてください」というお願いをしています。
本番中はスタッフは声を出せませんからね。このようにして、表現するわけです。
写真は、「番組制作実習」のリハーサル前。
スタジオフロアの音声を担当する、東放学園音響専門学校 音響技術科の学生が、出演者の1人に、ワイヤレスピンマイクをつけているところです。
「ピン」という言葉のように、視聴者に対して目立たせないように、出演者にもあまり意識させないように、小さなマイクの構造になっています。
ワイヤレスといっても、当然、マイクと電波を送信する機器の間にはケーブルが存在するわけで、ケーブルを見せないように、送信する機器も見せないように、そして、マイクは適切な位置に付けなければならない。マイクを付ける、という、一見単純な作業のようでも、いろいろと工夫が必要なんですね。
それぞれに違う、出演者の衣装に合わせて、そして、短時間で付け終える。ここに、奥深いノウハウが存在します。
番組制作実習が番組制作実習
2010年6月22日 実習風景
まあ、その、スタジオカメラ(テレビカメラ)が黒っぽくなって、「カッコいい」「カッコ良くなった」という感想をいただくことが多いのです。SONYの標準色だと、白っぽい色であるところを、仕様変更してもらい、「SONYブラック」という塗色にしています。
けれどもしかし、いざ、写真を撮ろうと思うと、背景の明るい部分に対して、黒く暗くなってしまう(笑)。それこそ、テレビ番組の、たとえば、「ラーメンの湯気当ての照明」のように、専用の照明を灯したいと思う、そんな今日この頃です。
写真は、今日の「番組制作実習」。今回の内容は、まさにこの「番組制作実習」をテーマとして取り上げる、というもの。 企画から内容や構成を考えるのは、放送芸術科の学生なのですが、15分という時間、そして、授業ならではの制約がある中で、いろいろと頑張って良い作品を制作しています。
「ブルーシャトウ」?
2010年6月20日 実習風景
「ビューティフルライフ」や・・・
2010年6月19日 実習風景
今回は、本校を代表する存在の1つである実習授業「ドラマ制作」を紹介しましょう。
「ドラマ制作」は、東放学園専門学校の2学年全学科の希望者が参加して、ドラマを制作する実習授業。定常授業が休みになる8月から9月にかけて、ロケーションやスタジオでドラマを収録し、編集などの作業を経て、1本のドラマを本格的に作る授業です。
このブログで紹介するのは今回が初めてなのですが、実は既に、4月から授業はスタート。ドラマの制作技法を学んだり、主に制作スタッフのよる準備が行われています。
写真は、プロデューサーを担当する学生が、今日の時点での「プロット(物語のあらすじに、ある程度の詳細を加えたもの)」を、技術から美術までの、関わるスタッフの学生全員に、発表しているところ。この場で、各スタッフが物語の展開などを知ることになるわけです。
「出演者側から観た、スタジオフロアやスタッフ」というタイトルの写真って、あまり、目にする機会ないんですよね。ありそうで意外とないアングル。まあ、そもそも「裏方」なわけですから、まあ、当然といえば当然です。
番組制作実習は、テレビカメラを5台使用しています。全体的に薄暗く、同じトーンに見えていますけれど、5台のカメラ、見つけられますか?
写真向かって、比較的手前側に中腰になっているスタッフは、「フロアディレクター」。本番前の最終確認中で、出演者に「カンペ」(スケッチブックに残り時間を書いて見せるもの)がしっかりと見えているかどうかを確かめているフロアディレクターもいますね。
(写真をクリックすると、拡大表示されます)
上の写真は、「番組制作実習」本番直前の様子。
手前の出演者は、各学科の代表者。手前から奥に向かって、「照明クリエイティブ科」「演出デザイン科(本年度1年より美術デザイン科に名称変更)」「放送芸術科」「放送音響科」「放送技術科」と並んでいます。
そして、各出演者の背後のパネル、手が込んでいて、照明クリエイティブ科のパネルには、照明機材を持ったスタッフ、演出デザイン科のパネルには、なぐり(金づち)を持ったスタッフが。他の学科のパネルも含めて、各学科を象徴するようなモチーフのデザインになっているわけです。
さらに、下の写真は、本番終了9分後の様子。この短時間で、ここまで「バラシ」が進むのですね。凄い。
もちろん、ただ我武者らに速く作業を行っているわけではなく、しっかりと、安全に配慮しながらの作業。とにもかくにも、安全第一ですしね。
ありそうで、あまりない写真を。
これは先日のオープンキャンパス「体験入学」、本番開始時に撮影したもの。「真俯瞰(まふかん)」といって、被写体に対して真上からのアングルです。
スタッフを具体的に説明しますと、赤色のランプが灯っているカメラを操作しているのが、2CAMのカメラマン。写真向かってその左脇が2CAMのアシスタント。2CAMの左前が、4CAMのカメラマン。その下側が4CAMのアシスタント。そのカメラに手を伸ばしているのが、フロアーディレクター1人目。
写真の右上で左に手を伸ばしているのが、フロアーディレクターの2人目。写真向かってその左下が3CAMのカメラマン。その左側が3CAMのアシスタント。
教員に見られているからでも、そうしないと怒られるでもない、また、出演者に指示されているわけでもない。つまり、誰からも具体的には指示されていないわけです。けれど、自分の仕事をまっとうするために、結果、良い作品を作るために、極めて自発的に行動している。その「様」なのです。