‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

関わる時間

2010年7月31日 実習風景

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 「番組制作実習」は、2年生前期の実習授業。今年度の授業は、今週で最後でした。
 授業としては、制作した番組数は、なんと20。もちろん、日替わり曜日替わりですから、1人ですべてを制作するわけではなく、各セクション毎に、役割を交代して担当して行きます。けれども、2〜3分の短い番組を作るのではなくて、スタジオ部分あり、中継部分あり、VTRの部分もある。学校が、そして、学生だけで制作する番組としては、かなり本格的なわけです。
 映像・音声・照明・美術の各スタッフは、断続的に事前準備から番組製作に関わるのですが、企画から考えるディレクターやその周囲の制作系スタッフは、スタートから本番まで、ずっとかかり切り。職能や職域が違いますから、どちらが苦労しているか、一概には言えませんが、「関わる時間」としては、制作系のスタッフの方が長いですね。
 学生という立場で全体をまとめる・仕切る、ということも含めると、やはりかなり大変なことをしているのです。
 
 みなさん、半期間、お疲れさまでした。

 「番組制作実習」を撮影した写真などは、他にも沢山。今後も、少しずつ紹介していきます。

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 写真は、今週の「番組制作実習」の、2週間前の全体会議の模様。
 手前側はスタジオ班、奥は中継班の固まりです。それぞれ、映像・音声や照明・美術の各チーフスタッフと、制作側のスタッフの学生が並んでいます。
 回数を重ねるうちに、この打合せの風景も本格化。表情は真剣になり、目つきは鋭くなり、打合せの内容も、より濃いものへと変わっていきます。

 各スタッフには、アシスタントの業務があって、実際の現場に就職してからは、まずはアシスタントとしていろいろと経験し学んでいくことになるわけです。これは大事。欠かせないことです。けれど、このように実際にメインのスタッフとして、番組を作る、アシスタントではなく、まずは直接携わってみる、これによっても、学ぶべきこと、良い経験になることは、沢山あるのですね。

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 今週火曜日の「番組制作実習」のスタンバイ時の写真。
 照明クリエイティブ科の学生が、スタジオのホリゾント(照明を当てるための白色(灰色)状の壁)に、レインボーカラーの照明の向きなどを調整しています。専門用語では「シュート」と言われている作業。人の眼の「見た目」と違って、テレビカメラを通すと、明るさや色のコントラストが強調される傾向にあるので、たとえ数センチでも数度でも、灯体(ライト)の位置や向きがあっていないだけでも、不自然に見えてしまいます。
 番組や作品製作に欠かせない照明を自然に、そして綺麗に見せるためには、きめ細やかなシュートが必要なんですね。
 
 そして2枚目の写真が、シュート後のもの。 
 ヘンに誇張されることもなく、レインボーカラーが綺麗に再現されています。

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 今日の「番組制作実習」、タイトルは「特捜!104警察(やつらを解放せよ!!)」。ちょっと怪しげなタイトルですが、「104」はトーフォー。つまり東放警察、というわけです。

 1枚目の写真は、サブコントロールルームの入り口を撮影したもの。もちろん、美術セットとして使用しませんし、テレビカメラに映ることもありません。ただ、出演者が楽屋からスタジオフロアに移動する時に、この場所を通過していきます。それを意識して掲げたものなんですね。
 
 
 
 2枚目の写真。出演者が持つ、いわゆる「警察手帳」にあたるもの。テレビではほとんど映りませんが、表紙にも、番組タイトルのシール。細かいディティールにも拘っていて、手抜きされていません。こういった出演者が手に持つものは、「持道具」という美術系のスタッフが担当。

  
 
 そして3枚目。今回の番組のキャラクター「トウホー君」。先日紹介した、過去の東放学園のキャラクター「トッピー君」と、警視庁のキャラクター「ピーポー君」をモチーフに、上の2枚の写真に載っているもの同様、演出デザイン科(今年度1年次よりテレビ美術科に名称変更)の学生が製作したもの。実は、左に写っている学生が、「トウホー君」のデザイナーです。
 

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 「番組制作実習」、たまに紹介させていただくと、東放学園専門学校の「放送芸術科」「放送技術科」「放送音響科」「照明クリエイティブ科」「演出デザイン科(今年度1年次よりテレビ美術科に名称変更)」、そして、東放学園音響専門学校「音響技術科」の合同授業です。学生主体で、一致協力して、1つの番組を作り上げるという、まさに実習中の実習。そこには、計り知れない醍醐味があるわけです。 

 写真は、美術セットの一部を撮影したもの。今回は、「恋愛」がテーマ。出演者が座るボックスの前には、恋人同士の「カップル名が掲げられています。
 上の写真、座っているのは学生ですが、実はこの人達は、「代役」。何回か繰り返すリハーサルに、ずっと出演者を付き合わせる、というわけにもいかないので、そこは、放送芸術科の、つまり制作系スタッフの学生が、出演者の代わりをしてくれるのです。
 
 そして、実際の出演者の恋人達は、学生ではなく、学外の方々。中には、随分と若いカップルも。他にも、本を出版しているほどの専門家の先生も出演してくださったり。
 企画を考え構成を練ったり、出演交渉をしたり、演出をしたりと、放送芸術科の学生、よく頑張っていますね。

時間は大事

2010年7月26日 実習風景

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 写真は、放送技術科1年生の実習授業「ビデオ制作」。以前も紹介していますが、高額高機能ないわゆるプロ機器のテクニックを学ぶのではなく、グループで1つの作品を作る、という内容。1人ではなく何人かで作る、また、時間をかけてのんびり、ではなく、できるだけ速く撮り終える、これらが主旨の一部です。特に「時間」は大事。同じ作品であれば、時間をかけずに作ることの方が、難しいですしね。
 今回は、授業半期間のまとめとしての、作品制作が課題。
 一様に楽しそうではありますが、初めての本格的な撮影ということもあって、カメラのビューファインダを見つめる目つきは、真剣ですね。
 

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 昨日と今日行われた「オープンキャンパス 体験入学」のテレビジョンBスタジオは、ご覧のように、まるで「ライブ会場」。
 ボーカルにベーシスト、そしてドラマーもいて、かなり本格的。照明も、ライブらしいハイコントラストで、それらしさを強調しています。

 出演者を元に、美術セットなどの周囲の環境までを本格的に演出して、スタジオを化けさせる。ここにディレクションの醍醐味があるのですよね。
 そして、スタッフ一同、そういう環境創りに徹すると、出演者がさらに盛り上がる。すると、スタッフが一段と力んで頑張る、という、相乗効果が生まれます。


 
 今回の動画は、「オープンキャンパス 体験入学」の本番中のもの。歌の部分、クレーンカメラのカメラワーク中を少しだけ撮影したものです。
 ちょうど、スタジオカメラの1camの上からワークを開始して、セットセンター(美術セットや出演者の立ち位置に対するセンターポジション)を経由して、動画向かって奥の3cam方向に、動いていますね。
 
 先端にハンディカメラが搭載されているのですが、このカメラ(レンズ)の動きを見ると、カメラワークの仕上がり具合が、ある程度解るもの。「動きの効果」を出すための移動ショット、だからですね。なめらかに、華麗に、音楽に合った動きをしていれば、大抵、カメラワークとしては、成功している、というわけです。
 

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 先日紹介した実習授業「ドラマ制作」。授業としては、4月からスタートしていて、基本的には、制作系スタッフが企画やストーリーを考えたり、制作の準備をしたりと、授業というか作業を進めていました。
 映像・音声・照明は、通常授業が終了するこれからが出番。制作系の学生が作って来た土台に、徐々に様々なスタッフが乗って行くわけです。
  
 そんな中、音声さんは、既に準備開始。ロケーションなどの撮影は、8月下旬を予定していますから、早いスタートですね。
 

 今日は、先日紹介した放送技術科の実習授業「カメラワーク実習」。
 いったい、何の練習をしているのか、というと、まずは、「撮影に慣れる」というテーマで、
スタジオフロアの所々に貼られているアルファベットの紙を、なるべく速く撮影する、という練習。他の学生から任意のアルファベットの指示を受け、それにレンズを向けフォーカスを合わせている、その最中の動画なのです。
 まずは道具に慣れる、ということは、何事にも欠かせませんよね。

舞台の表も裏も

2010年7月20日 実習風景

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 テレビ美術科の1年生、今度は、「歌舞伎鑑賞教室」へ行ってきました。
 場所は、かの有名な国立劇場の大劇場。演目は「身替座禅」です。

 歌舞伎鑑賞教室ということもあり、始まる前に、舞台の仕掛けの説明や、歌舞伎の歴史、そして、女形の化粧の仕方まで見せていただきました。歌舞伎鑑賞初心者にも解りやすい内容。楽しかったです。
 普段ではなかなか観ることのできない舞台裏を知り、演目も楽しみながら鑑賞することができた貴重な1日となりました。

そしてそして、すばらしい劇場をバックに、記念撮影!

タイトル決定!

2010年7月19日 実習風景

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 6月18日にご紹介した「ドラマ制作」。今日の写真は、先週の授業中に撮影したものです。
 授業中といっても、「ドラマを作る」という授業ですので、通常の授業のスタイルとは違いますね。授業というよりかは、「打合せ」が真。
 ドラマ制作に携わる放送芸術科2年生(制作系スタッフ)全員が、既にほぼ決まっているストーリーを元に、タイトルの案を1つずつ出している様子。学校の授業ならでは、という部分と、プロの手による実際のドラマ現場に即した部分とが、バランス良く融合している授業なのです。
 
 
 2枚目の写真。黒板に29個のタイトル案が書かれています。「それらしい」ものや、「学生というか若い人らしい」ものも。バラエティに富んでます。
 私自身は、まだ、内容を詳しく知らないですし、この場では、傍らで観察していただけですけれど、「おっ、なるほど」というタイトル案が、いくつかありました。
 この日の打合せ参加者による多数決で決定。なかなか奥が深い、想像力が掻き立てられるタイトルに。
 うーん、どれになったでしょう。
 6月20日に紹介した「ブルーシャトウ」と併せて、今後、明らかに・・・!

 今日紹介する動画は、放送技術科1年次の実習授業「カメラワーク実習」。
 この授業は、スタジオカメラ(スタンダードカメラ)を使用して、特殊とも言えるカメラの動かし方や、撮影テクニックを学び練習するもの。
 まるで、自動車教習所のように、カメラ自体を動かす練習をした後、撮影する練習へと移行していきます。
 動画は、撮影する練習の一回目。まずは、カメラを旋回させてレンズを操作して撮る、という、ごく基本的な実習です。

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 引き続き、照明クリエイティブ科2年生「テレビ照明実習」を。
 昨日の撮影位置からは、向かって左側に回り込んだ所からのアングル。照明のシーンパターンとしては、まったく同じものですが、やはり、随分と違って見えますね。
 光の「筋」がかなりはっきりと見えていますが、「スモークマシーン(フォグマシーン)」という専用の機器から出る「煙」によって、光の拡散や吸収を受けているからです。スタジオでの音楽番組や、ライブコンサートのステージなどで多用されているもの。水よりも粘性が高い特殊な液体(人体には無害)を加熱し気化させて噴出。周囲の空気に冷やされ、白く漂う仕組み。

 その場で、肉眼で見るよりも、鮮やかに明るく見えるのも、暗い部分との境界が明確なのも、テレビカメラの特性。
 テレビカメラを通しての、つまり、テレビでの見え方やコントラストを想像できるかどうか。これが、テレビ照明の難しさであり、醍醐味でもあるわけです。