紹介している、本校テレビ美術科が主催している「卒業制作展」。
写真に載っている作品は、何らかのミニチュアが多いですよね。
もちろん、日ごろの授業でミニチュアだけを製作しているわけではないのですが
通常の大きさの美術セットを、デザインしたり製作したりする技術や知識があるからこそ
そのミニチュア版も製作できる。
また、小さく細かく・・・と言う緻密な作業が、実際の大きさでの、丁寧度や作り込みと言った完成度に影響する。
つまり、ミニチュアも実際も、その技量は相関関係にある、と言って良いのでしょうね。
今回のポイント、いや、絞りきれませんけれど、下の写真の「欄間」。
本格的な和風建築の和室の、フスマのカモイの上、天井の下にあたる部分。
通常は、一枚板を彫刻しての製作ですが、こちらは、何と!発砲スチロールに塗装して・・・の製作。
長年の、伝統の手法には、絶大な緻密さもある一方で、それが合理的な手段であったわけです。
それをあえて、違う方法で製作するというのは、返って難しさも伴うのですから
そこからは、意気伴うチャレンジ精神を感じるのです。