「それらしさ」の塗色

2013年2月22日 テレビ美術科,実習風景

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学生のほとんどは、作業のコスチュームである「つなぎ」を着ているので、解りませんが
作業は、2週目に突入。今回は、主に塗装作業に勤しんでいます。
水彩絵の具だと、12色24色・・・と揃っていて、少々調合するくらいですが
このような作業で使う塗料は、加色・減色混合原色に白色が加わる程度の、数色のみ。
ほとんどの彩色は、各色の混合によって、造るわけです。
しかも、たとえば失敗するなどして、混ぜ直していくと、量ばかり増えてしまって無駄になりますからね
効率良く混ぜ合わせるということも、そう簡単ではありません。
 
そして、右上と左下の写真。
細かい部分は、筆や刷毛を使わずに、手や指を使って、描いていきます。
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次に、下の2枚の写真。
ただ単純な塗装だけではなくて、より「リアル」に表現するために、「汚し」の塗装も。
太陽光が当たるだけでも、変色していきますし、空気に当たれば酸化していきますし
水が当たれば、水垢が付いたり色が変わって見えたり・・・
原色のままを維持する物は、この世にほとんどないですからね
「それらしさ」を出すためには、「汚しの技」が必要になるのです。
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