‘放送技術科’ カテゴリーのアーカイブ
前回に続いて、「ビデオエンジニア(VE)」スタッフの作業スペース。左上の写真です。
写真内の右上、青色のケーブルのタバが見えますが、これは、いわゆるLANケーブルとハブ。
放送機器でインターネット、ではなくてですね、
ここ数年、各機器間は、言わばネットワークで結ばれる事が、大変多くなっているのです。
そして、右上の写真。カメラをコントロールする操作パネルが4つ。同じ物がいくつか並んでいますよね。
写っていないのですが、この中継車には、この倍以上の同じパネルを設備。
カメラ本体と1:1の関係で、それぞれのカメラのカラー調整やアイリス(明るさ)などの調整をします。
ということで、最後は、参加学生全員で、集合写真を。放送技術科1年生でございます。
今回は、株式会社 東通様の多大なご協力をいただき
「中継車・中継技術機材・倉庫」の実習見学をさせていただきました。
誠にありがとうございました。
今回の上記実習に関して、許可をいただいて掲載しております。
2013年2月25日〜27日 3月4日〜3月7日の掲載写真に関して: Copyright (C) TOTSU, Inc.
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上の2枚の写真も、もちろん、中継車内のもの。
左に向いて座る学生の正面に、拡幅部分のモニターウォールがある、という位置関係です。
それでですね、この部分は何か、というと「スローVTR」の操作部でして
たとえばサッカー中継を観ていると、ゴールシーンがスローで何回か放送される、あの操作。
左上の、学生に向かっている本学科の卒業生が、学生に使い方を簡単にレクチャー。
左下の機器を使って、映像が貯められているビデオサーバーを、リモートコントロールするわけです。
そして、右下の写真が、「ビデオエンジニア(VE)」スタッフの作業スペース。
様々な信号を切り替えたり、それを監視したり
カメラのカラー調整などをするための機器が、ぎっしりと並んでいます。
そして、その中継車内の見学・実習風景。
前回の内容で言えば、学生2人が立っている辺りが、広がる前の壁面の位置ですから
左上の写真の、およそ中央から右の部分が、広がっているスペースとなりますね。
ということで、上の写真2枚は、日頃、中継技術業務を担当されているスタッフの方から
放送技術科の学生が、「ビデオスイッチャー」の使用方法の説明を受けている様子。
一様に、楽しそうですね。まあ、滅多にないチャンスであり、体験です。
ところで、下の2枚の写真。
ほぼ同じアングルからの写真ですが、よく見ると、白く丸い時計の位置が移動していますね。
実は、時計は、液晶ディスプレイに表示されているもの。
大きなディスプレイ6式に映し出される、映像情報は
簡単に自由自在に、そのレイアウトを変更できる仕組みになっているのです。
さて、「中継車見学」「実習」と書いておいて、今まで触れなかったわけですけれど
まあ、出し惜しみさせていただいたしだいでございます(笑)。
ということで、いよいよテレビ中継車の紹介。
株式会社 東通 様が所有している、中継車や電源車のグループショットからです。
5台のうち2台について、学生が見学させていただきましたが
その中でも、今回のメインの中継車が、左上の写真。
昨年の10月に完成したばかりの、最新のテクノロジーが詰った、ピカピカ!の中継車です。
しかも、この中継車の一番の特徴は、右上と左下の写真
ナント!実は、1メートル程度、部分的に幅が外側に広がる仕組みになっているのです。
ここまでの仕組みを持った中継車は、日本には、ごく僅か。
室内を広げて、制作環境を充実させる、本格的な中継車です。
そして、その広がった部分にあるのが、右下の写真。
ちょうど、学生が観察している様子の写真ですが
数十台のカメラの映像や、送出する映像素材などが映し出される「モニターウォール」と
映像を選択する「ビデオスイッチャーシステム」です。
2月27日までの数回に分けて紹介しました
「株式会社 東通」様にご協力をいただいていの「中継車・中継技術倉庫 実習・見学」。
実際に現場で使用されている、最新のテレビカメラシステムの操作実習や
中継技術倉庫にある、様々な機材などの見学・説明に続いて、今回は、第二弾!でございます。
たとえば、バレーボール中継をテレビで観ていて、選手の一挙手一投足に注視し
まるで選手の一団に自分が融合したように、盛り上がる・・・
これには、選手の掛け声・サーブやレシーブの音・コートを叩く足音、それに
会場の歓声や解説者の声などなどなど
映像に加えて、それらの「音」が、さらに助長するように作用しているわけです。
というわけで、セットアップしていただいた音声に関わる機材も、実体験!!
右上の写真は、解説者席に模した部分でして
学生が、解説者が使用している物と同じ、「接話型マイクロフォン」でのトークを。
左下の写真が、ミキシングコンソール。
数々の中継制作において、実際に使われている物を目にすると、ちょっと興奮しませんか?(笑)
そして、頻繁に使用される、代表的なマイクロフォンも、使用できるようにしてくださいました。
ご存知の通り「テレビ中継」と言っても、番組(作品)のジャンルは沢山。
情報系の番組中の、カメラ2台程度の比較的小規模なものもあれば
10台前後を使用するスポーツ中継、これが有名アーティストのライブコンサートになると
20台を超えたり、40台を超えるカメラ台数で収録したりすることもあり。
もちろん、それらを達成しているのは、テレビカメラだけではなくて
非常にたくさんの機材や設備、そして大勢のスタッフが活躍しているわけです。
ということで、この中継技術倉庫には、沢山の機材などが整然と並べられていて
それぞれが何のための物なのかを、スタッフの方々が説明してくださいました。
特に右上の写真、ケーブルのコーナー。
写真では収まりきれていませんけれど、それぞれの目的の、1本が100mを超える
数えきれないほどの様々なケーブルが沢山。
非常に大規模な、中継技術倉庫です。
学生全員に対して、丁寧な説明をいただいた後は
いくつかのグループに分かれて、実習・見学を開始。
お忙しい中、株式会社東通のスタッフの方々が、カメラや音声の機材をセットアップしてくださっていて
各機材の目的や操作方法の説明をしてくださいました。
右上や下の写真は、最新のテレビ中継車で使用される、最新のテレビカメラ。「SONY HDC2000」など。
説明の後は、撮影実習です。
学校のスタジオで、普段の実習授業で使用している機材と大きく違うのは
やはり、ズームレンズの性能。
スタジオの27倍に対して、用意していただいたレンズは、95倍。
スポーツ中継や、ライブコンサートでは、被写体に対して、カメラが遠距離ですからね
その分、望遠撮影を可能にする高倍率(長焦点)レンズが必要になるわけです。
95倍の高性能を、学生が堪能します。
さあ、今回の1枚目の写真は、これ!!
いすゞ自動車株式会社製の大型トラック「GIGA」。
限界を目指した燃費効率、世界最高水準のセーフティテクノロジーなどの最新技術・・・
いや、これが言いたい事ではなくてですね(笑)
実は、この車、テレビ中継車なのでございます。
今月のある日
テレビ放送・メディアの総合技術プロダクションである「株式会社 東通」様にお邪魔して
昨年の10月に完成したばかりの、最新の中継車や
オリンピックなどの大規模テレビ中継などを実現する、中継技術倉庫の見学をさせていただきました。
もちろん、主役は、我々教職員ではなくて、放送技術科の学生。
今後の数回に分けて、その見学・実習の様子をご覧いただきましょう。
本番直前の写真。映像(カメラ)を切り替えたり調整したりする「映像ベース」
つまり、「テレビ中継車」に相当する部分の様子。
緊張の雰囲気が伝わってくるでしょうか。
そして、いよいよ、本番開始。右上は、レポートする現場の様子。
お天気レポーター1人に、それを撮影するカメラ、手前に、空などの天候を撮影するカメラ。
それに、フロアーディレクター・音声などのスタッフが、本番に勤しんでいる、という光景です。
左下の写真は、VE(ビデオエンジニア)のスペース。
ちょうど、テレビモニターに、空や天候を撮影している映像が写っていますね。
空も、その下のビルなどの風景全般を、自然な明るさに表現するため
手動操作で、カメラの明るさ(アイリス)の制御をします。
そして、右下の写真。このパラボラアンテナが、無線伝搬装置でしてね
右奥に見えている本館校舎の屋上に向かって、電波を発射。
そのアンテナで、映像・音声を受信して・・・というシステムです。
(写真撮影:職員 伊辺)
スタンバイも大詰め。いよいよ本番が近づいて参りました。
放送技術科1年の「テレビ中継実習〜お天気中継〜」です。
この実習は、映像や音声などの技術スタッフを担当するのは、もちろんのこと
いわゆる制作系のディレクター・アシスタントディレクターに加え、出演者までも担当。
上の写真2枚は、ディレクター・テクニカルディレクターなどの各スタッフと、出演者などとの打合せ。
当然のことながら、写真撮影用のポーズではなくて、ごく自然な、そして真剣な様子です。
一方、カメラマンは、カメラを三脚に乗せて、本番のスタンバイ。
カメラアシスタントが、三脚やカメラを支えるように、カメラマンを手助け。
北風が吹き通る、寒い冬の一日。
本番が始まります。
今回は、スタジオをスパっと飛び出しまして、外光たっぷりの世界へ。
爽やかな青空に、眩しい光。気持ちは良いですけれど、この時期は、やはり寒い。
けれどもしかし、寒いだなんて言っていられませんよね。そのような環境下での仕事も、沢山あるのです。
というわけで、今回紹介する授業は、放送技術科の「テレビ中継実習」です。
年明け最後の課題は「お天気中継」。
特に朝の情報番組では、必ずと言って良いほど登場する、あのコーナーを制作してみよう!というもの。
まずは、中継に必要な機材を運搬してくるところから、作業開始です。
右上の写真は、音声を担当する学生が
マイクロフォンやミキサーなどの機材をセッティングしているところ。
続いて左下の写真は、レポーターなどを撮影するスペースでのスタンバイ作業。
写真左に見えている本館校舎に向かって、電波を発射するのです。
まずは、学生がオペレートをする。やがて、プロの編集マンからアドバイスを受ける。
再び学生がオペレートをして、今度は、プロの編集マンによる、手際の良い高速オペレートを見学し
そして、それらを参考に、また学生がオペレートをする・・・という
実践形式の、とても勉強になる作業が、ちゃくちゃくと。
「ドラマ制作 2012」。Avidを使用したオフライン編集です。
今回は、その「プロによる高速オペレート」の様子を、動画でご覧いただきましょう。
この様子を観察して、見事に、学生も、オペレートの速度をしだいに上げていきました。
前回に変わって、また別の日の編集作業。
この日は、授業に関わらない1年生が、勉強のために見学。左上の写真、後ろに立つ3名です。
ところで、前回と今回紹介しているのは「オフライン編集」でして
映像編集は、その過程によって、「オフライン編集」「オンライン編集」の2つに大別されるうちの前者。
撮影素材のコピーを使用して、オンライン編集のための編集データを構築させる「仮編集」・・・
というのが、まあ教科書的な説明ですが、実際には、ここに書ききれないくらい、奥が深い。
特にドラマの場合は、このオフライン編集で
撮影素材の使い所が決まったり、ストーリーのテンポが決まったりと
つまり、この時点で、ドラマの面白さが決められる、という過程なのです。
今回も、担当の学生間で交代したり、指導講師のプロの編集マンがお手本を見せてくれたりと
内容が濃い、オフライン編集が進行中です。