‘工事’ カテゴリーのアーカイブ


  写真は、音声関連の機器が収納されたラック。1ヶ月前に、予定地として養生テープに書かれた機材名どおり、収納され電源が入りました。写真左側は、1つ前の記事で紹介した、オーディオパッチベイ(音声パッチ盤)など。
 写真右側はワイヤレスマイクの受信機と、ディレイ(音を遅らせる装置)といった機器が並びます。特にディレイは、映像と音声のタイミングを合わせるために必要な装置。合っていないと、たとえば、声が先に聞こえてきて、口の動きが遅れて見える、ということになってしまいます。

(原稿:本校の音声担当者)

そして、確認。。

2010年3月3日 工事


 この時期の「三寒四温」、激しいですね。昨日は、真冬でもあまりないほどの厳しい寒さ。今日は、麗らかな、春の暖かさです。
 さて、明日からの、機器メーカーによる設定の前に、回線チェック作業が続いています。
 写真は、ちょうど、音声パッチ盤を、チェックしている様子。チェックする端子部、つまり「穴」は、数百個あります。担当の方1人しか写っていませんけれど、この機器の反対側の見えない所に、もう1人、担当の方がいらっしゃいます。
 下の方、とか、狭い所、などと、工事作業の環境としてはあまり良いとはいえないですし・・・。体、壊したりしないのでしょうか。知識ばかりではなく、忍耐力も集中力も必要になる仕事ですね。
 

確認・確認・確認

2010年3月2日 工事


 サブコントロールルームを入り口側から。
 1/30に投稿した写真が、ほぼ同じアングルになります。そしてこれが、およそ30日後の今日の写真。
 昨日に引き続き、今日も回線チェックがちゃくちゃくと。布設したケーブルや、個々の配線などが、適正かどうかを確認していく作業です。
 基本的には、ペアになって作業を進めているようなのですけれど、要領を完全に理解している人同士だけあって、とても静かに行われています。


 VE(ビデオエンジニア)のスタッフが座る付近の制作卓にも、電源が投入されました。担当の方が、各機器の動作チェックなどをしている最中です。
 正面の棚の上に載っているのが、世界最高画質の液晶テレビモニター、SONY製「BVM-L231」。一瞬、色鮮やかなポスターを見ているような錯覚になります。とても、奇麗。
 やや下に、6台とも同じ液晶テレビモニターが並んでいるものは、アストロデザイン社製の、カメラ固有の映像や信号を監視する、特殊な機器です。詳細は、今後に。


 工事開始2ヶ月目に入った、週明け月曜日。先日お伝えしたとおり、今日から回線チェックが始まっています。
 さて、今回の工事では、若干音声も機材のリニューアルも行っています。写真は、興和製「フラッシュメモリープレーヤー」。
 この機材は、USBやCFなどを用いて音楽・効果音を流せる機材です。

 (原稿:本校の音声担当者)

電源入りました

2010年2月28日 工事


 工事開始から1ヶ月を過ぎて、徐々に電源が入り始めています。そろそろかな、とは思いつつも、実際に電源が入ったのを見ると、「あぁ、もう電源入るんだ」みたいな、妙な実感。工事が順調に進んでいる証拠ですね。
 新しい機器、今までよりもさらに光り輝くものが増えて、格好良く見えます。この写真の中では、何が一番光り輝いているかといえば、時計。もう、はっきり言って、眩しい(笑)。時計が悪いわけではないのですけれど、少し、暗くなるような対策を、講じていただくことになりました。
 助かります。


 写真は、ディレクターやテクニカルディレクターなどのスタッフが、仕事をする制作卓を横から撮影したもの。他の場所に比べて、多種多様な機器が沢山並んでいる場所でもあります。そして、その後ろは狭い。人一人が、ようやく座ることができるかどうか、程度の広さしかない所に、4人の作業担当の方が入ることもありました。このような環境でのスムーズな作業は、各人の知識と手際の良さが、カバーしているのでしょう。
 各ケーブルの配線と、プラグを付けたり加工したりする端末作業は、いよいよ、ラストスパートです。 
 

VTRの設置中

2010年2月27日 工事,雑感


 工事作業を開始してから、昨日でちょうど1ヶ月経過。作業の進み具合は、予定どおり順調。来週月曜日からは、回線チェックが始まる予定です。完成とは、すべての機材が正しく使用できることが確認されてから、ということなので、完成は、まだ先になります。ちなみに、このブログも昨日で、投稿数90に。予想よりもかなり大勢の方々が、見てくださっているようです。大変、感謝です。

 さて、写真は、VTRラックに、新しいVTR機器をセットしているところ。ほとんどの機器の設置が、終わっています。


 今日は、朝から、SONY製のテレビカメラ一式、キャノン製のズームレンズ一式が搬入されました。合計6台分になります。どの機材も、「精密機器」なので、梱包が厳重。特に最近のテレビカメラは、随分と小柄になり軽くなっているのですが、段ボールは、大きめですね。
 丁寧に梱包されていますが、テレビカメラ本体とレンズは、既に、SONYの工場で、電源を投入してのチェック済みの製品。正しく動作することが確認されての納品です。


 スタジオフロア用のテレビモニター(ジープモニターとも言います)も、完成間近。モニター台車は、現有機を液晶テレビ用に改造するよりも、かなり安価で購入できるため、新たに購入しました。
 テレビモニターの下に見える、フタが開いた状態の機器も、今回特別に製作していただいた、セレクターボックス。SONY製マルチディスプレイコントロールパネル「BKS-R1617A」を前面に内蔵し、後部に信号変換装置と電源関係の機器が内蔵されています。
 アイデアと精密さ・丁寧さが伝わる造り。
 これも、世界で東放学園にだけ存在する、特型製品です。

 
 そして、夕方。液晶テレビモニターのほとんどが取り付けられました。ほとんどが、アストロデザイン社の製品。
 沢山のテレビモニターが、美しく整然と並ぶよう、数ミリ単位で、位置調整をしている最中。細かく丁寧な作業です。
 時計も、今回のデザインに合わせたような新品に見えますが、コストを下げるため、以前からの機器を流用しました。

いよいよ時計も付き

2010年2月24日 工事

 
 久しぶりの、サブコントロールルーム、モニターウォール側の写真。
 手直しを終えて、モニターウォールの前面板と時計が、設置されました。従来のCRT(いわゆるブラウン管)のテレビモニターに比べ、全体的に奥に引かれた分、今までよりも広い感じ。
 この後、白い四角のように見える部分それぞれに、HDTV液晶テレビモニターが付きます。



 はい、そこで、今回紹介させていただくのは、その「細い髪の毛と細い髪の毛」を接合(繋ぎ合わせる)させる、専門の工具。いや、「機器」としたほうが相応しいでしょう。
 「古河電工社製 超小型光ファイバ融着接続機」です。光ファイバ線の被覆を取る専門の道具、そして、ファイバをカットする専門の道具の後、この機器の登場です。
   

 二枚目の写真は、融着直前の写真。この後、黄色と青色の被覆のファイバ同士が、熱によって、接合します。
 青い箱の様なものの上に、白く見えているのが、融着する光ファイバ。
 細くて撮影できないと思いきや、カメラがブレたおかげで、白く太く、撮れました(苦笑)。
 作業を一時止めてもらい、撮影させていただきました。ありがとうございました。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)
 


 今日は、テレビカメラ用光ファイバケーブル(光カメラケーブル)を、サブコントロールルームとスタジオフロアに取り付ける日。専門業者の方が来校し、朝から作業を続けています。

 なぜ、この話題をフィーチャーしているのかというと、ケーブルの中に入っている「光ファイバ」は、髪の毛の細さ、あるいは、それ以下しかないからです。
 HDTVではない、従来方式のカメラケーブル(トライアキシャルケーブル)は、それが、針金のようなもの。だから、半田ごてと一般的な工具があれば、同じ作業が可能だったのですが、光カメラケーブルの加工は、つまり、「細い髪の毛と細い髪の毛を、繋げる」ような動作が必要なので、大掛かりで、デリケートな作業になるわけです。