‘実習風景’ カテゴリーのアーカイブ

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 スタジオやサブコントロールルームの設備をリニューアルして、2ヶ月以上が経ちました。「あっという間」という印象ですけれど、かなり充実した、そして新しい設備にも、すっかり慣れて、使いこなされています。リニューアルに携わった人間の1人としては、満足感というよりかは、安堵感。達成というよりかは所望という気持ちです。

 テレビ番組やいろいろな映像作品を製作するということは、「もの作り」という言葉に置き換えられるかと思うのですが、もの作りに欠かせないものは、道具。つまりは、スタジオやサブコントロールルームにあるものはすべて道具であるわけです。
 良い道具を揃える、ということも大切なことですけれど、その道具を使って「何を作るか」に、気持ちは手向けられるべきでしょうね。
 加えて、学校だと、道具を使って「何を学ぶか」ということも、大事。もちろんこれは、単に機材の使い方だけではありません。

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 この写真は、先週の番組制作実習の模様。照明クリエイティブ科の学生が、脚立に乗り、照明を仕込んでいます。もちろん、安全のためにヘルメットを着用。脚立も正しく使用され、乗っている学生のスタイルも、安定的ですね。
 何気なく、普通に脚立が置かれているようにも見えますけれど、慣れていないと、一発で適切な場所に置く、ということも、簡単にはできません。事故防止と作業効率に関わることなので、これも大切な要素。
「さすが2年生!」という光景です。

 

本番開始1分前

2010年6月10日 実習風景

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 写真は、「番組制作実習」の、本番開始1分前の様子。
 ワイドなサイズでの撮影なので、学生達の表情は見えませんが、陽気で明るい学生達も、さすがに本番直前は、緊張気味なようです。
 今回は、出演者による、ドラムの実演コーナーがあって、そのために置いてあるドラムセットが、手前に映っています。 
 出演者をどんな人にするのか、どんな番組構成にするのか、どのような味付けにするかも、放送芸術科の学生が1から考えて作っていくのです。 
 大変な作業な筈ですが、みなさん、頑張っています。

技術打合せ

2010年6月9日 実習風景

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 2年生、各学科の合同実習授業「番組制作実習」。
 今日ご紹介する写真は、カメラリハーサル前の、「技術打合せ」の様子。
 
 実際の放送現場では、本番当日の技術打合せは、スタジオフロアで、出演者の立ち位置や動き、紹介する物や美術セットなどを確認しながら行うことが多いのですが、ここは学校。同じ時間、スタジオフロアでは照明クリエイティブ科の学生が、照明の調整などをしていますし、演出デザイン科の学生は、美術の手直しや仕上げの作業をしているので、この授業では、あえて、サブコントロールルームで、「車座」。
 ディレクターやチーフアシスタントディレクター、テクニカルディレクターを始めとする各スタッフが、打合せに参加。出演者の動きや番組の進行などを、確認しています。

決意・表明

2010年6月2日 実習風景


 番組制作実習の朝、集合してまず行われることは、学生スタッフ各々の「決意・表明」を伴う朝礼。
 全員での、大きな声での挨拶の後、プロデューサーとディレクターからのスケジュール確認と、そして「一言」。気合いの入る瞬間、ですね。

 さて、東放学園専門学校の特徴として、このようなサイズで、テレビスタジオでの実習風景を撮影した場合、学生と職員の区別が付きづらい、ということ。なぜならば、職員も「動きやすい服装」で実習授業を担当していますし、さらに、比較的若い人が多いからなんですよね。
 この写真には、職員が3名、アシスタントが1名、写り込んでいます。
 
 

貴重な経験は

2010年6月1日 実習風景


 今日の「番組制作実習」。
 写真の左側に見える、数人の出演者は、なんと「放送技術科」の学生。大抵は、撮影する側、というか、裏方にまわる立場の学科の学生ですが、今日は、その真反対に居たのです。 
 
 就職し、現場に出てからはできないことを、学生のうちに経験する。今回はこの典型的な例。
「逆」の立場で、本来の立場や仕事を見るのも、良い経験になります。なぜならば、その立場から見られるものは、より客観的な観察事項になるからです。
 今回の貴重な経験は、きっと、今後の何らかに、生かされるでしょう。
 


 さて、今日は、「番組制作実習」、美術セットを建て込んでいる最中の写真を。
 担当しているのは、「演出デザイン科(今年度1年生よりテレビ美術科)」の学生達。
 スタジオでの他の授業が終わった後の夕方から、作業が開始されます。番組の美術セットや道具などを製作する作業工房は、少し離れた場所にあるので、そこから学生自身がスタジオに運び入れて、組み立てていくわけです。

 怪我を防ぐため、ヘルメットを被っての作業。先生2人からの指導を受けながら、作業はスムーズに進んでいきます。


 2年生全学科と、東放学園音響専門学校音響技術科の合同授業「番組制作実習」、今週で本番2回目。
 制作や技術・美術などのセクションの中で、それぞれ毎回担当する役割は一緒ではなく、学科の中で、あるいは、いくつかに分けられたグループの中で、ローテーションして、いろいろな役割の経験を積んでいくことになります。
 
 今日の番組では、出演者が感動のあまり、涙する場面も。俗っぽい表現になってはしまいますが、番組の演出としては、成功だったのでしょう。
 まあしかし、学生のみなさん、本当によく頑張っています。
 
 


 写真は、放送技術科1年生の実習授業の模様。
 放送技術科の学生、カメラマン志望として就職しても、仕事の道具としては、写真の「ビデオカメラ」は、どちらかというとあまり使うことはありません。しかし、あえて、使っている。なぜならば、この実習授業の主旨は、まず、「作品を作る、ということ」「撮影する、ということ」「チームワークの重要さ」これらを経験し学ぶこと、だからです。
 プロが使用する、高価なテレビカメラの使用方法の勉強などは他の授業に任せて、この実習授業では、それらの主旨を中心に、そして、重点的に学ぶ、というわけです。


 番組制作実習中の、サブコントロールルーム。
 製作に関わるスタッフの主軸である「ディレクター」(右)と、内容と時間とを一致させる「タイムキーパー」(左)の学生が仕事中の姿です。
 前には、何やら「紙」が沢山置いてありますが、これらは、内容や流れそして出演者の動きなどか書かれている「進行表」と、それを時間本位で、より体型的にコンパクトにまとめた「キューシート」など。建築でいえば設計図のようなものであって、番組作りには欠かせないのです。
 「紙」ではありますけれど、これもディレクターの意図や思い入れを表現した、番組としての「ひとつの姿」です。

 

本番1回目

2010年5月19日 実習風景

 
 昨日と今日は、東放学園専門学校2年生全学科と、東放学園音響専門学校音響技術科の合同実習授業「番組制作実習」、第1回目の本番日でした。
 写真は、ちょうど本番直前のスタジオフロアの様子。
 実際には放送しませんけれど、生放送形式。つまり、準備が整っていようとなかろうと、本番の時間になれば、始まるわけです。特有の緊張感がありますね。
 
 

初めての打合せ

2010年5月13日 実習風景

 
 本ブログで紹介している、本格的な実習授業「番組制作実習」。
 いよいよ、第1回目の本番を目前に、すべての学科の学生が参加しての、番組内容の打合せの模様です。もちろん、「やらせ」なしの、ごく自然な写真。
 
 打合せの「島」がいくつかありますが、番組中、スタジオの部分に携わるスタッフと、中継の部分に携わるスタッフが、それぞれ話し合いを。そして、各セクション各学科単位でも、やはり、打合せをしている、という光景。
 すべてが初めての経験ですから、笑顔が見える中でも、学生それぞれの真剣さが伺えます。
 


 特にクイズというわけでもないのですが、昨日の写真の、「みんな壁に向かって・・・」の正解は、ロープの結び方実習というか、その練習最中でした。
 「南京結び」という、ロープの技法。「荷物縛り」という場合もあって、昔は、トラックの荷台の荷物を固定するのによく使っていたそうです。
 1本のロープで、まず、引っかけを作り、出来た輪にロープを引き込んで、それをいわば「滑車」として利用する結び方。滑車構造によって、ロープの両端に対して引き合う力が強まるので、物をしっかりと固定することができます。
 
 番組制作実習では、中継用のパラボラアンテナを屋上に仮設し、中継先との電波伝搬を行うのですが、そのパラボラアンテナを固定するのに、ロープワークが必要になる、というわけです。


 2年生、全学科による合同実習授業「番組制作実習」、放送技術科の授業風景の1コマ。
 学生が全員、スタジオフロアの壁に向かって何かをしています。本格的な番組製作に入る前の、準備の段階。
 前にもお伝えしましたが、学科によって、その象徴となるような準備的内容になっているわけです。
 
 写真の学生達も、実習を行うのに欠かせない事をしているのですが、さあ果たして、いったい何をしているのでしょうか。