056月
企画、と言うとどんなものを想像しますか。
イベントや商品はもちろん、創作にも企画というものは存在します。
それは小説にも言えることで、作者が創った企画を編集者などに見てもらいます。
その企画を採用してもらうためには、ありきたりなものでは通用しないのです。
そんな企画を作る力を養成する「企画力養成ラボ」という授業が、小説・マンガ創作科にあります。
今回の授業のテーマは、最悪の家族旅行です。
家族で旅行をしたとき、どんなことが起きたら最悪になるか。
想像するのも嫌なことですが、まずは頭を絞ります。
自分たちの旅行でこんなことが起きたら嫌だ、思いつくものをまずは形にしてみましょう。
旅先の天気が悪いなど、一気に気分が沈みますね。他にもいろいろあります。
では、発想の転換をしてみましょう。
最悪を想定した上で、それを最高の家族旅行にするためにはどうしたらよいか。
斬新な企画は、ありきたりな発想の中からは生まれません。
最悪と思うものを、最高の企画に変えてしまう――これも1つの発想法です。
こんなことが起きたら嫌だ、ならそれを楽しめるような企画にする。
そう考えると、少し物ごとの見え方が変わってきませんか?
面白いと思える企画は、こうして生まれてくるのです。
315月
小説・マンガ創作科には、ゲームを作る授業があります。
と言っても、プログラム等ではなくゲームのシナリオです。
シナリオを書いて、ソフトを使った簡単なゲームを作ろうというものです。
一年を通じて一本のゲームを作る、その最初の企画が始まりました。
創作科の実習室も、盛り上がっています。
ゲームに限らず、物語にはキャラクターが登場します。
そのキャラクターにリアリティを与え、作品の中で息づかせるためにも作り込みが大切です。
それぞれの班に分かれ、作り込んだキャラクターの批評をしています。
キャラクターの名前、性格、言動など、
活き活きとしたキャラクターを描くために必要な要素はたくさんあります。
個性的なキャラクターがたくさん生み出されたようです。
これらのキャラクターたちが、今後どのようなストーリーの中で活躍するのか楽しみです。
205月
人は本と共に学び、本と共に時代を歩んできました。
そんな数多くの古書を扱う本の町、神保町。
先日、小説・マンガ創作はそんな神保町にてフィールドワークを行いました。
さすがは本の町、至る所に書店があります。
一口に書店と言っても、新刊を扱う書店から古本専門の古書店とあり、
それぞれの店舗毎に取り扱う分野も違っています。
さらに言うと小説やマンガだけでなく、学術書やレコードなどジャンルや媒体も多岐に渡ります。
それぞれの目的に応じて、必要とする店舗も変わります。
神保町は出版社も多く集まっています。
集英社や、
こちらは小学館ですね。
出版社の集う神保町からは、これから世に出る新刊達が生み出される地でもあります。
このように神保町は、古書を取り扱うだけでなく新たな書籍を世に生み出すという顔も持っています。
神保町の案内所には数多くの電子書籍媒体を展示しています。
電子書籍という『本』の新しい道を示しつつあるのではないでしょうか。
小説家を目指す学生にとって、本というもののこれまでとこれからを学ぶことのできる神保町は、
改めて特別な場所になったかと思います。
身近なところにある本が、どのようにして息づいているのを学ぶ良い経験になったのではないでしょうか。
こうして、小説・マンガ創作科の書庫にも新たな書籍が加わりました。
古書と新刊、必要に応じて探すことができるのが神保町の強みですね。
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